北岳バットレス 第4尾根主稜
- GPS
- 14:41
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 1,972m
コースタイム
- 山行
- 11:08
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 11:28
天候 | 2日 晴れ 3日 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●下部岩壁4P(Bガリー)、第4尾根主稜8Pからなる12Pのルートです。上部の第4尾根主稜は日本の岩場に掲載されているトポ通りの為、割愛。 下部岩壁(Bガリー)のみ掲載します。 ●下部岩壁(Bガリー) 現在はDガリーが多くのクライマーに登られていますがBガリーより入りました。入口は水流の有るC沢左岸より入りすぐに明瞭な踏み跡に導かれB沢とC沢の中間尾根に導かれ高度を上げます(踏み跡明瞭)。 巨大なボルダー岩が目印のB沢(右岸)から入っても恐らくこの中間尾根へ導かれる感じです。尾根を20分程詰めるとBガリー大滝が現れます。 大滝左寄りにあるクラックより取り付き。2ピッチ3級ほどのルートです。登り切ると左に明瞭な踏み跡を辿りトラバース気味に進むとCガリーに突き当たります。約20mほどのガレ斜面をトラバースし灌木帯をトラバースして行きます(踏み跡明瞭)。灌木帯では一箇所右上気味に分岐あり、恐らくヒドンスラブへ向かうものと思われます。右上せづ左へトラバースして行くと、4尾根直下の岩壁に到着。 2ピッチ、3級程を登り切ると4尾根取り付き点へ突き上げます。 |
写真
感想
南アルプスを代表する岩稜である北岳バットレス 第4尾根主稜に行ってきました。今回の行程は初日で広河原に入り一気に第4尾根を登攀し北岳のピークを踏んだのち、肩の小屋に入り翌日下山するという行程を取りました。
満員の始発のバスに乗り広河原に降り立ち、第4尾根主稜の入口であるバットレス沢を目指します。晴天の中大汗をかきながらバットレス沢到着。1本先のC沢より入りすぐに踏み跡に導かれバットレス沢とC沢の中間尾根に上がり、そのまま尾根を詰め高度を上げるとBガリー大滝に到着。ここから下部岩壁の始まりです。登攀準備を整え登攀開始。2010年に上部が崩落して以来あまりBガリーは入られていないせいか、不明瞭なルートを2ピッチで抜け、トラバース気味に進みCガリーを横断、第4尾根主稜直下まで進みます。トポによると破線になっていますが3〜4級ほどの岩壁を2ピッチで登攀し下部岩壁終了し第4尾根主稜取り付きに辿り付きます。
ここからようやく4尾根の登攀開始。出だしより最初の核心で有るクラック、今まで多くのクライマーが登ったせいか岩が磨かれてツルツルしたクラックを慎重に突破。その後快適にピッチを重ね高度を上げて行きマッチ箱到着。 懸垂下降をした後、枯れ木テラスへと登り返すと2010年に崩落した箇所が荒々しくそびえます。崩落個所がすっぱりと切れ落ちた高度感あるナイフリッジを慎重に通過すると核心である最終ピッチであるチムニーが現れます。見た目以上に登りにくくカムをセットしながら慎重に突破し登攀終了。踏み跡を辿り北岳のピークに立ちました。既に18時目前。誰もいないピークで登攀の喜びを分かち合い肩の小屋へ向かい1日目行動終了。
翌日は下山するだけなので、のんびり小屋を後にし、3000mの稜線を楽しみ下山しました。
下部岩壁から詰め上げる爽快感、景色のいいロケーション、変化に富んだピッチとまた訪れたいルートとなりました。
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