山チビガールズが行く! 楽古岳 沢・楓・菌・風・雪・景・山を満喫、紅葉ガールズ!
- GPS
- 07:51
- 距離
- 10.3km
- 上り
- 1,261m
- 下り
- 1,250m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:50
天候 | 晴れ?強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
●1号日記より●
おそらく今年最後の秋登山、舞台は楽古岳です。
前回恵庭岳で、妹の靴やらスプーンやら道やら…うっかりだらけだったので、今日はいざリベンジ!!と思っていたら…。
浦河のコンビニで朝食を買いました。お金を払いました。商品をもらう…前にチチは「どうも〜」と言ってスタスタ店から出て行きました。
「ちょっとぉチチ〜!!」と呼ぶと「あああ!」と戻ってきました。
朝から商品をもらわずにお金だけ払って店を出るなんて…なんて優しい人なんでしょう!笑
天馬街道に入りました。右側に看板あるからねと言われたので、真剣に窓の外を探していました。が…いっこうにそんな看板は出てきません。気がつけば野塚トンネルの前…あれぇと思って戻ると「楽古岳→」と書かれた看板が普通にありました。これでもう30分のロスです。
山に入る前から、リベンジどころか伝説を増やしただけでした。
今日のスタイルは上下カッパで膝下まである長靴。登山靴はリュックの中です。
沢は楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。いつも濡れないようにということしか考えず渡っているのですが、そんな緊張は全くありません。突っ込んでいってジャブジャブと渡ることができるのです。
中学生になってから忘れていた、水たまりに飛び込む楽しさみたいなものを思い出しました。
足元は河原にありそうな石だらけですが、落ち葉もたくさんありました。
上を見れば、青空とそれに重なるように枝を伸ばして紅葉が鮮やかに光っていました。秋の真っ最中でした。
風が吹けば紅葉した葉がたくさん降ってきて雨のようでした。
森が出てきて山ぽくなっている所が、スタイルチェンジの場所です。
山地稜線まで一気に登る急登の入り口「取り付き」です。
ここで登山靴にはきかえました。
登り始めて10分で足元は泥だらけでした。
この山の良い所は、山頂稜線に出るまでは無風ということです。だから、空気が冷んやりしたこの季節にはぴったりです。そして強風の日にはもっとぴったりです。
しかし一歩間違えると、風が無くなるだけでなく、時も無くなります。
急登でヘロヘロになってボーとして登っていると「無の時間」に入ってしまいます。
後ろにいるチチか「あれが肩だよ〜」とか「登り始めて2時間たったよ〜」という言葉は、右耳から入り左耳から抜け、無風&無空間の中で回り続けます。
休憩することにしました。想像以上に妹がダウンしていました。
しかしここで強力アイテムの登場です。「小魚の一夜干し」!!
前回の恵庭岳は鮭とばを食べながら登りました。今回はししゃもの赤ちゃんらしい小魚です。今日まで1人でどんどん消費しています。
その最強小魚なおかげで、体力&精神力が130%になりました。
ここからもう山頂稜線は見えていて、一番遠くて大きくて、とんがっているピークが山頂です!
やっと稜線に出ました。チチに「あれ、山頂でしょ?」と聞いたら「違う。あれは肩でしょ」と言われました。こんなに登ってアレでまだ肩なのぉ〜と絶望的になりました。戦意喪失ぎみになりました。
私は尾根を「戦意喪失」の類義語を探しながら歩いていました。見つけたのは「意気消沈」と「失望落胆」の2つだけでした。でも対義語も見つけました。「百折不撓」あと「独立ナンチャラ」というのも確かあったはずです。
我ながら(なんでこんな言葉知ってるの〜?!)と思いながら尾根を歩き続けました。
尾根は下の世界とは違い真っ白でした。冬に入っていました。時々吹き付ける強風は、凍りそうなくらい冷たい風でした。
ハイマツの針葉の先に氷がついて、銀色の松になっていました。
強風が吹きつける中歩き続け、やっと肩に着きました。
と思ったら、そこには「楽古岳」という看板がありました!
一瞬、ふぁ〜となりました。脱力感なのか達成感なのか。
今までは山頂に到着する時は、あと何メートルとかあと何秒とか考えます。
山日記でも「そして」とか「やっとのことで」などという言葉を使います。
今日は、山頂に着いた時のリアクションも3テンポくらい遅れ、日記の書き方にも苦労しました。笑
肩だと言われていたのが山頂で、でもなんだか得した気分にもなりました。
今日の昼ご飯はお茶漬けです。
玄米茶をわかしたお茶漬けは、山頂はとても寒かったので、お茶漬けが一段とおいしかったです。
下りは登りよりも風が強くなっていました。
山頂を頭、肩を肩とした時の鎖骨辺りの時、強風にはまりました。力を抜いたら吹っ飛びそうでした。
今日の下りは図書館戦争モードになりました。
チチの堂上教官のモノマネがうますぎて笑っていたら、足元がズルッと滑ってあっという間に倒れてしまいました。
この転倒のせいで足首をやられて踏ん張りがきかなくなりました。そのせいか、次から次に滑って転び、転びすぎて膝がガクガクになってしまいました。
「あ〜、膝が笑ってる〜」と言うと、「あと顔もね」とチチと妹にそろってつっこまれてしまいました。笑
沢は妹と2人で大声で歌いながら歩きました。誰もいないし、とっても広いので気持ちよく歌えました。
沢も行きよりも更に躊躇なく突っ込んで歩けました。
最後は父子3人で「栄光の架橋」を歌い、ゴールしました。
楽古岳は、想像をはるかに超える楽しい山でした。
沢、紅葉、急登、緑、風、雪、氷、空、景色。
山の要素、醍醐味を少しずつ全て独り占めできた気がしました。
今年の秋登山の締めくくりには十分すぎる位の山行だったと思います。
これから冬登山に入ります。安全第一で楽しみます!
●2号日記より●
楽古岳は沢わたりがあるので長ぐつで登ります。「あさいから、石の上じゃなくてそのままわたっていいよ」とチチが言いました。なので私はジャバジャバとそのままわたりました。ワクワクしながらわたりました。
(わ〜、自分が沢をふつうにわたっている〜)と考えると、本当にふしぎでおも白かったです。なぜかというと、今までは登山ぐつだったので、大きめの石の上をしんちょうにしんちょうにわたっていました。けれど今日は長ぐつでふつうにジャバジャバ入っていけるからです。
あと私は、カッパのすごさに感動しました。長靴の上にカッパをかぶせているので、水にカッパがつかってしまいます。しかし、カッパがものすごく水をはじいているのです。(すごい防水力だな〜)と思いました。
私は水流の強さにこけそうになりました。でもなんとかこらえました。
わたり終わってさいしょに言った言葉は「楽しい!」でした。
登山道入り口につきました。そこで、登山ぐつにはきかえました。
さいしょからいきなり急登です。つかれるのでだまって登りました。その後は横が全てクマザサの急登がつづきました。
私は(あ〜もうやだな〜)と思うくらい辛かったです。すごく長く感じました。
雪がでてきました。私は(あ、雪!こっちにも雪だぁ〜!)と、こうふんしていました。
山頂の辺りは風速25mのよそうが出るほどの強風なので、山頂アタック開始の所でフリースを着ました。
と思いきや、急登がでてきてとっても暑かったです。ヘーコラヒーコラ言いながら、ぶじその急登は登りきりました。
雪はどんどんふえます。ついに真っ白な道になりました。それとともに風も強くなります。
山頂近くの岩は雪がついてこおっていました。
木の枝には、風のせいでかたほうだけに雪のかたまりが。マツは白くなっていました。
地面は真っ白、まわりも真っ白の中、ズンズン歩いていくと、ついに楽古岳山頂につきました!
山頂からはすごくきれいなけしきでした。
風があたらない場所で昼ご飯を食べました。寒い所で食べるにはぴったりの「お茶漬け」です。ゆっくりのんびり食べていたいのですが、この時期の日の入りは4:30すぎ。なので、急いで下りなければなりません。
お茶づけを、ちょうこうそくで食べて下山開始です。
私は、三角点をしっかりさわって、山頂ひゅうしきもなでて、山頂からのけしきを目に穴があくくらいやきつけました。
けしきは日記を書いていると、しっかりと思い出されてきます。
そして「さらば、楽古岳山頂よ!」と言って、ちょうとっきゅうで下山しはじめました。
私は1、2回しかこけていません。
私がせんとうで歩いて、いやっ、小走りしていると、後ろから「あ~」とか「や〜」など、いろいろ聞こえてきます。
後ろをふりかえると、チチかアネがこけています。ほぼアネです。私は「あはは、また〜?!」と笑いすぎて死ぬかと思ったこともありました。
そして、楽古岳登山口にぶじもどってきました。イェーイ!
楽古岳に登って(楽しいなぁ)と何回思ったことでしょう。
日記を書いていて(おもしろかったなぁ)と何回思い出が頭にうかんだことでしょう。
はじめて長ぐつをはいて、わたった沢。
(もう、やだよ〜)と本当に思った、辛かった急登。
石や木の枝、マツに、げいじゅつてきについていた雪のこうけい。
そして、山頂に立った時のよろこび、けしき。
本当に、楽古岳は、私にふかいふかい、そしてすばらしい思い出を作らせてくれました。
私がたくさんの山で作った思い出を思い出したら、きっとこれからたいへんなこととかがあった時、心があかるくなるはずです。
2016年10月23日に楽古岳でできた思い出も、この中の大切なひとつです。
目にやきつけたけしき、今日作った全ての思い出、ぜったいぜったい忘れません。
辛いこともあったけど、楽しいことだってあったから!
本当に本当に「ありがとう!」楽古岳!
昨年の今頃に単独で楽古岳に登り、しばし行方知れずになり女子部大激怒事件を起こしたチチ…
台風被害により今年は諦めていましたが、懸命な復旧作業のおかげでちょうど1年後の今日、山チビを引き連れての『楽古岳、再び』となった次第です。
今週もまた薄暗い朝5時過ぎの出発となりましたが、登山靴3足は前日に防水スプレーをかけて各々のザックに納めました…(笑)
その他のクマ鈴、風呂セット、スプーン(ちなみに今日の昼食は「鮭フレーク入り玄米茶漬け」)等々も今日は大丈夫‼
…当たり前の準備ですね…(笑)
しか〜し、昨年は事件のインパクトが強すぎて山旅の記憶が定かではありません…
3人で眼を皿のようにして楽古岳登山口の標識を探しながら天馬街道を走りましたが、必死に見ていた場所の3m頭上にそれはありました…(笑)
野塚トンネル手前からUターンしての出来事で、つまりは第一うっかりです…(笑)
昨年は誰とも会いませんでしたが今年は林道復旧を待っていた人もいるようで、登山道で4組、下山後の山荘に3台の車が入山されていました。
楽古岳のお話。
8時半に出発してすぐの『ケンケンパ』は台風被害で半分以上流されたままの状態です…
ですが最初から長靴&カッパスタイルで川に入る気満々の1号2号にとっては影響は少ないようでした。それよりも川原の荒れ具合が酷く、昨年とは違う景色になっていました。
記憶が曖昧なので…(笑)、昨年のレコを見てタイムスケジュールを立てましたが全く参考になりませんでした…(笑)
2時間半で山頂到着って、いったいどんなペースで登っていたのか…登山道入口から始まる急登もほとんど記憶に無く2号には少しハードなコースでした。
そこは持ち前の頑張りで難なくクリアする、
スーパー2号さんです❗
紅葉の急斜面をジグザグに進む、
『橙』と『赤』の紅葉ガールズ❗でした。(因みにチチも赤…(笑))
楽古の肩まで上がると暴風が待ち構えていると思い、手前で色々着たりかぶったりしましたが、想像していた程の風ではなく脱いだり外したりしたのも時間がかかった要因でした。
楽古の肩〜鎖骨辺りからうっすら積雪がありましたが、白いだけでまだ余り影響はありませんでした。山チビにとっての今シーズンの初雪でしたので、逆に遊び心を掻き立てられて前に進みませんでしたけど…。影響ありって事か…(笑)
山頂でハハに電話すると日の入りが16時42分だと言われゆっくりする時間は無い事が判明❗
お茶漬けをかき込み急いで下山開始です。
今日の帰り道は『図書館戦争』ごっこです…(笑)
トップを歩く『小牧副班長』が2号、『笠原隊員』の1号が続き、しんがりを『堂上教官』のチチが務めます…(笑)
毎回下りは足取りの軽い2号小牧副班長がタイムリミットを目標にスピードを上げますが、両手首ㆍ両足首に不安を抱える1号笠原隊員がずっこけまくります!
その度に「早く立て❗どあほう‼」と後ろからチチ堂上教官にお叱りを受けます…(笑)
しかし、堂上も人間です。
不意にずっこけて、後ろで不自然な音がする度に笑いながら振り返る1号笠原隊員…(笑)
そこでまた「前を見て歩け❗どあほう‼」と笑いながら怒鳴る堂上…(笑)
「笠原さん大丈夫?あんまり怒るなよ、堂上」の2号小牧…(笑)
要はこれの繰り返しです…(笑)
2号のフクロウ写真の現場までずっと続き、結果的にこれが日の入り前に間に合った要因でした❗
時代は移り変わり『どあほう』のフレーズも
『スラムダンク〜流川楓』から
『図書館戦争〜堂上篤』に
バトンタッチされたようですね…(笑)
楽しみにしていた帰りの徒渉も無事に済ませ、
4時半前に下山完了となりました。
北海道では初冠雪が始まり秋の登山シーズンも
終わりに近づいています。
我が家の2016年ㆍ秋は充実の山旅が続き、
濃密な時間により色濃い思い出が刻まれました。
山チビの日記も書く事が多くて大変そうです…(笑)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
楽古岳の急登は、山チビ達にもハードでしたね(≧∇≦)
それを感じさせない笑顔が素敵ですね🎵
ピンテいかがでしたか⁇
迷わないよう追加しておきましたよ(^o^)
ゲンさんなら、どこも迷わないと思いますが・・・登山口までの運転だけが怪しいのかな⁇(^o^)
楽しいレコありがとう〜〜🎵
naonao1972さん、おはようございます。
楽古岳、楽しい山ですよね❗
連休明けに林道が開通するかも知れない情報はありましたが、naonao1972さんのレコを見て開通が確認出来ました。ありがとうございます。ピンクテープ、おぼろ気な記憶ですが昨年より分かり易かったのは確かです…(笑)
アップ直後のコメント、ありがとうございました❗
山チビ家の皆さ〜ん、こんばんは!
もう雪積もったんですね〜
ハイマツの霧氷も見れて〜
紅葉ガールズも嬉しそう。(^o^)
でもホントに毎回楽しそうな山チビガールズの写真。
見てるこっちまでニコニコしてしまいますよ〜( ^∀^)幸せやな〜
この山の名前「らっこだけ」でいいんですか?
それとgengoroooさんへ
「商品要らねぇけど金は取っときな〜」
よっ!太っ腹!(笑)
SAKANORIさん、おはようございます。
日高山脈の癒し系代表『ラッコダケ』で合っています…(笑) 冬になるとあの辺りでも一際目立つ『白ラッコ』になります❗
コンビニでのお話。
お金を払い品物を受け取らずに車に戻った事。実は3人で車内で食べ始めようとして、1号2号のアメリカンドック&肉まんを買い忘れていました…(笑) 1号日記の原本を読んで思い出すなんて…うっかりを忘れたうっかり…
ハハの抜粋日記には載りませんでしたが、
実話です…(笑)
またのコメント、お待ちしております…(笑)
雨にも負けず風にも負けずではありませんが、毎週元気なことですな。
ハハ様はお休みのようですが、ハードな行程を見越してスルーされたのですか?
頑張り屋のめったに弱音を吐かない2号ちゃんも、今回はだいぶ大変そうでしたね。でも急登を征服したのですからたいしたものです。
ハハ様が棄権したのが分りましたよ。
冬用のおそろいのユニフォームが山の葉に生えて素敵ですね。
いよいよ冬山、せいぜい気を付けてお登りやす。
syamatoさん、今晩は。
汗にも負けず風にも負けずで登りきった2人です…(笑)
紅葉と雪…つまりは秋と冬を両方楽しめて、
更に沢歩きも満喫出来た充実の山旅でした。
次回の冬山レコまで、しばしお待ち下さい。
山チビガールズとチチさま
お疲れ様です。
山チビガールに魅せられて2回目のコメントです。
北海道の地名は、ホント素敵。らっこ岳なんて素敵すぎる名前ですね。
いたずラッコ。
ラッコラッコラッコ!笑ってラッコ!いたずラッコ。って感じの歌が昔あったのを思い出しました。(水森亜土)
これからも、山チビガールズとチチさまの素敵な山行を応援しております。
omatsuさん、今晩は。
『らっこだけ』
メルヘン気分で登ると、大変な思いをします…(笑)
『水森亜土さん』
昔、絵描き唄のモノマネで左右の手で別々の絵を描く練習をしても、ちっとも上手く描けなかった記憶があります…(笑)
『いたずラッコ』の記憶は…
ございません…(笑)
コメント、ありがとうございました❗
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する