材料はカラビナまたはヌンチャク(BD10015に限る)、配管用塩ビ継手(チーズ 呼び径13mm=内径18mm)とカラー針金(心線が1.5mm、外径2mm)が50cmほど。
紐(靴紐やテントの張り綱など)は現場で延長するので50cmで十分。
先端の太さが17mm位の竹竿または塩ビパイプVP13、電気工事用の竿(ケーブルキャッチャー)が必要です。現地調達もあり。
工具は金ノコ、電気ドリル(3mm、5mm)、ペンチ、ヤスリ、ナイフなどです。木に固定した塩ビパイプにチーズを叩き込んで切断作業をしました。(写真1)
工作手順:
1.切断箇所、孔の位置に油性ペンで印をつけておきます。孔位置は写真を参考にしてください。
2.チーズの「枝」を5mm残して切断し、続いてすり割りします。カラビナの断面形状はダルマ形なので頭の部分だけがしっくり嵌るようにヤスリで削ります。断面が丸いものは固定がやりにくい。
3.針金を通す3mm孔を6か所、紐を通す5mm孔を1か所あけます。
4.針金でループを作ります。一方は紐を通すので内径8mm、他方は被覆をむいて5mm。全長38mmがベストでした。短いとキャッチ部に紐が食い込みやすく、長いとゲート全開時の力が必要です。ループは固定せずブラブラでも良い。
5.チーズの5mm孔に紐を通し、ここにループを共締めします。カラビナを溝に収めて、針金で固定します。被覆を剥いた方が良く締まります。前作はビニールテープを巻いたのですが、ベタベタして気持ち悪い。
姿勢を斜めにしておくと外すときスムーズです。
6.紐はカラビナの右、左側のゲートワイヤ(支点位置が低い)、針金の8mmループの順に通します。(写真2)
紐を直接にゲートワイヤに結び付けると全開に力がいる、キャッチ部に食い込みやすいなど良いことがありません。
7.セット: 本体の紐に細引きをつないで長くします。プリクリップ道具(ヌンチャク)にメインロープを通して、竹竿を差し込み、細引きを引いてゲートを開き、クリップしたら竹竿を抜いてしまいます。
注意:ゲートのキャッチ部に紐が食い込むことがあるので2、3度引いておきます。
8.回収: メインロープを引くと安定するので竹竿を差し込みやすくなります。細引きを引くとゲートが開くので、引いたまま斜めに持ち上げて簡単に回収できます。(写真3)
9.竹竿ではなく塩ビパイプを使うときは、片方にバルブソケット(雄ネジ)、他方に水栓ソケット(雌ネジ)を付けて継ぎ足すのが良いでしょう。また、異径ソケット(16X13)を使えば手元だけ太くできます。
事故防止にお役立ていただきたいと思います。
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