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2017年01月22日 22:182016-2017スキー全体に公開

新たなる希望の星ちゃんたち

1月21日(土)~1月22日(日)福島県の箕輪スキー場でポール練習をした。
通常午前中がGS(大回転)午後がSL(回転)の練習。
私と連れ合いは土曜日の午後と日曜日の午前中の練習に参加させていただいている。

21日午後、集合場所に行くと、コーチが「すみません、生徒さんからの要望で急遽GSをすることになりました。ごめんなさい。」SLの準備をして行った我々は、駐車場に戻りGSの準備をし直した。おそらく、国体予選が近いので、GSの練習をしたい人が多かったのかなあと思った。
GSの準備を整え、ゲートのスタートに行くとコーチ不在。インスペクション(ポールセットの下見)をしながら、コース整備していると一人の子供が滑ってきた。
「せんせいはどこ??」
「いらっしゃらないよぉ」
「ありがとう!!」
我々が再びスタートに戻ると、その子供もスタートまで来た。
「すべっていいの?」
「無線で先生とお話できるかためしてみようっか」
「むせん?」
「この黒いのの、このボタン押してみて、先生って呼んでみて」
黒いボタンを押しながら「せんせい」
先生無事応答。
子供は私に
「どうもありがとう!!」
とおじぎしてくれた。

そして、今日、その子は双子ちゃんであることが判明。
小学生1年生か、幼稚園児くらい。
少し大きいお兄ちゃんがいるようだ。
(昨日の子をAちゃんとしてもう一人の子をBちゃんと以下呼ばせていただく。)
私がゲートを滑り終わり、以前林の中からジャンプして出てきたボーダーに危うくエッジで首を切られそうになった地点を見ると、Aちゃんが雪の壁に乗り上げたらしく、外れた板を回収するために、雪の壁を登っていた。私はあわてて現場に行った。
Aちゃんは上を見ながら注意深く板の回収を試みていた。
「怪我はない?」
「うん、だいじょうぶ。でも、うえからボーダーがくるの」
とAちゃん。
私が回収に行くべきか迷ったが、本人が途中まで登っていたので、本人に回収してもらうことにした。
「アタシが上を見ているから、板取ってきて。気をつけてね。」
「ありがとう!!」
とそこにゲートを滑り終えた連れ合いも合流。
「ヒサネコはボーダーが来たら止めてね」と私。
「オッケー」とヒサネコ。
ヒサネコがかっとんでくるボーダーを体をはって静止する中、Aちゃんは板を無事回収
。板をそっと下に滑らせて落としたあと、自分も頭からダイブして戻ってきた。
(こういうところはかわいいなあ)
次はスキー板を装着する番。
最初はまず自分でやってもらった方がいいかなあと思って見守っていた。
なかなかうまくいかない。
そこで、
「なるべく平らな場所を見つけて、板の先端をちょっとだけ山側に向けて置いてみて!!それから、下の板から履いてみて。」
と板を平らなところに置いて、先端が山側に向くように置いてみた。
「へぇーそうするんだあ」
板装着成功!!
「ありがとうございました!!」
と丁寧にお礼を言ってくれた。

別のコースとの合流まで行くと、兄弟のBちゃんと、上のお兄ちゃんが心配そうに待っていた。そっと二人にバトンタッチした。
実は結構厳しいコーチも双子ちゃんとお話している時はすごくとろけていらした。若いコーチも、寒かったので、AちゃんBちゃんのスキーウェアのチャックをしめてあげるなど、ニコニコしながら面倒を見ていた。二人とも小さいながらも、一生懸命なので、みんなの心をとろかすのだと思う。決して甘える訳でも、まして媚びる訳でもない。
連れ合いが
「新たなる希望の星ちゃんたちだね

レーシングのスクールは歴代こういう子供たちがいっぱいいる。早いもので、社会人になってしまった子供たちもいる。希望の星ちゃんたちはやがてすぐに上達して、我々よりもはるかに上手なってしまうのだが、それでも、おごることなく、われわれに優しく、変わらず接してくれる。双子ちゃんたちもきっとそうなっていくのだろう!!

連れ合いは双子ちゃんの成長を見届けたくなったそうだ。
去年は全くトレーニングをしていなかったので、今年のシーズンオフは、筋トレはもちろん、天童高原スキー場から面白山にいく登山径、ひめかゆスキー場の先の焼石岳の雪渓手前まで行ってみようかなあと言い始めた。


今日の箕輪スキー場は9:30くらいは箕輪山山頂までばっちり見える快晴であった。
単独の登山の方や、集団のボーダーさん、バックカントリーさんなど登られていらした。おそらく私がAリフトを11:15に乗って11:25過ぎに下りた時から、吹雪き始めた。その時点で、Aリフトの上をバックカントリーの板で登っていらした方が二人いらしたが、あっという間に見えなくなった。スキーのコースも迂回路も含め、ホワイトアウトしていた。
皆様無事に下山されていらっしゃればいいのだけれどと思った。
箕輪スキー場の冬は天候の変化が激しい。
ゲレンデのコースも、特にAリフト沿いと迂回路は吹雪いて視界0のこともしばしばあった。
冬山の怖さがそこにある。

箕輪スキー場のゲレンデマップ
http://www.ski-minowa.jp/gelande/

1のコースの右側のリフトがAリフト
4のコースがポールコース

1/21(土) 午後 GS
1/22(日) 午前 GS
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