涸沢岳西尾根からの奥穂
- GPS
- 34:38
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,628m
- 下り
- 2,615m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:50
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 12:40
天候 | 7日:晴れ 8日:曇り/雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西尾根 下部は雪がうっすら乗っている状態。尾根を忠実に辿る。マークは豊富。 2400m地点〜涸沢岳 蒲田富士の直下のフィックスは半分雪に埋もれている。ナイフリッジは安定したトレースがあり。 白出のコル〜奧穂高 最初の梯子からの雪壁と間違い尾根分岐の雪壁は登り安い硬さ。雪は全体的に少な目。風に磨かれやすい場所は氷化。 |
その他周辺情報 | 2400mビバークポイントの電波事情 docomo 不可、au 可 |
写真
装備
共同装備 |
30mロープ
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感想
TRI-HIさんから『八ツもええけど、奥穂に行かへん?』って、レベル感が違うお誘いがあり、二つ返事でOKしましたが、過去レポを見ると唐沢岳・F沢のコル・蒲田富士で引き返した内容も多く、4回目に奥穂まで行ったってレポもありました。
1日目は2400mのビバークポイントまでの行程。
白出川出合の取付きから西尾根に入ると、クマザサがトレッキングポールのバスケットに絡んで進み難い事と言ったら・・ Hansoroさんは途中でバスケット外してましたもんね。
『何時になったら緩斜面になるの?』って、淡い期待は全く裏切られてドンドン斜度が厳しくなってくる。1900m辺りからは100m毎に休憩を取らないと歩荷できない状態に・・ テント設営・楽しい宴会を経て、翌日の奥穂アタックへ
3時起床、5時スタートで山頂を目指す。
暗い中での行程なので全体が分からないままに、南西尾根との分岐から蒲田富士を目指し、厳しい斜度をこなして、次に控えるはナイフリッジですが、これも暗くて高度感がないのですが、所々は雪庇がこれは出来ており、オフセットして進むことが肝要。
ルンゼ気味の長い坂、これは体力使いましたね。中々稜線に出てこない。稜線に出ると後ろには槍が見え、前には奥穂とジャンダルム。
ところどころ岩と雪のミックストラバースを通る時は、左右の足をどちらに置くかを考えないと行き詰ってしまいます。
唐沢岳からサクサクと奥穂高山荘へ下り、そこから確認部分のひとつである、岩場と急登の始まりです。
目の前で400mの滑落事故を見た経験から、トラウマとして怖がりになっている私の事を思い、noruくんにアンザイレンして頂き一緒に上っていきます。
下りのルンゼポイントからもアンザイレンして頂きましたが、一人だと怖くてクライムダウンするところを前向きに下りていけるので、心理的に安心するとこうも違うのかと目からウロコでした。
無事に奥穂山頂に到着し、曇りながら四方八方の北アルプスを見渡す事ができ、達成感を含めて、陳腐な言葉で言うと『感動しました』
下山中に山荘手前直前の雪面を下っていましたが、風の当たるポイントでカリカリに凍っており、5m程度滑落してしまいました。 『平な所までもう直ぐだ!』って気の緩みがあったのかも知れませんし、より安全なルートで岩稜を行くべきでした。 大いに反省。
蒲田富士手前から天気が急変し、曇りからテン場に着く頃には雪が降りだしました。
ホワイトアウトの状態でナイフリッジや急斜面を降りるのは事故に直結するので、早め早めの判断ができたのと、運が良かったのかも知れません。
このメンバーでの山行はバリルートに行く機会を与えてくれてますね。
次回、大阪・甲府・横浜のこの4人が集うのはG.W.だな。 また変なルート言ってくるんだろうな
クリスマスの計画が悪天候のため延期。今回も悪天候予報だったが直前に好天予報に変わったため決行。しかし前夜になり8日午後から霧・雪の予報に変わる。
涸沢岳西尾根の蒲田富士手前には雪庇があり、それは左右に向きを変えている。そこでホワイトアウトになると動けなくなるため、奥穂高登頂は時間に追われ行動することとなった。
幸いにも午前中は曇り空で視界はクリアー、風もなく好条件であった。涸沢岳の予定時間をクリアー出来たので奥穂高岳に向かうことにした。
午後からの霧・雪予報だが、何時に崩れるかはわからない。ガスがかかると一気に視界が閉ざされるため、常に周りの空気に気を配りながら行動した。帰路の涸沢岳通過時点での気配に変化は無い。F沢のコルへの下降時、奥穂に雲がかかった。蒲田富士通過時、奥穂にかかった雲が下へ降りて来ている。ナイフリッジ通過時点で自分たちの周りの視界に問題は無かったので一安心。テント撤収時点で雪が降ってきた。樹林帯を抜けると山は雪雲に閉ざされていた。結果として奥穂には行けたが1時間しか余裕がなかった。周りの空気に注視していたが、崩れだした時点で引き返しても手遅れなポイントばかりで、行くか行かないかどう判断したらいいか考えさせる山行であった。
これまで急登と名の付く登山道を登ってきているが、涸沢岳西尾根は一番タフな登りだった。登山道ではないですけどね。
クリスマス企画の奧穂高計画がズレ込み、今回の計画と相成りました。
一度計画しているので準備は万端。
か、前回と違い人数も増えるので、夜は宴会。
なのでおつまみが増える(笑)
急遽アタックザックを外に付け、その中に食料(おつまみ)を詰め込みます。今回はメインのザックでアタック予定なので単なる食料袋(笑)
ってな訳で当日。天気は良い。別に今日でなくてもな〜と思いながら林道をテクテク。しかし長い!
基本的には平坦ですが、ジワジワ長い!
白出沢を越えると取り付きは目前。
さぁここから。これがかなりな急登、アイゼンを装着し、高度を一気に稼ぎます。
しかし、辛い、尾根通しなので迷う事はない上にマークも割りと豊富。バリエーションですが、見つけると少し嬉しくなります。
喘ぎに喘いでやっとこさ2400m地点に到着。
唯一と言っても良い広い平坦な所です。
早速テントを設営、二人で使用なので快適。夜の宴会を楽しみ、明日の起床時間と行動予定を打ち合わせ就寝。毎回本を読んで寝ているのですが、すぐに就寝。疲れていたのでしょう。
A.m. 3:00起床。パンをかじり、朝食とす。
ホットポカリをテルモスに入れ準備完了。
いざ、山頂へ。序盤から昨日の続きかのような急登、しかし体は軽い。ヘッデンに照らされる雪面が角度を変えたと思ったら分岐到着。
ここは視界不良時には間違えやすい場所。竹竿の代わりにスノーバスケットを外したストックを深く刺す。ここから蒲田富士の登り、直下は急な雪壁、確保必要かと思うも難なくクリア。
ナイフリッジは要注意、ここは両雪庇が出来やすい箇所。注意して進むとそこはF沢のコル。ルンゼの登りの前に小休止。雪質は安定してるので一安心、黙々と登ります。登ったらすぐ涸沢岳かと思ってましたが、意外や意外。結構遠い!なんども似せピークに騙される(笑)
なので涸沢岳に登頂した時は意外に嬉しかったり。
そして目の前には奧穂高岳。なんか感動。気になる時間は9時前、よし行ける!
少し急いで良かった(笑)
山荘前で先行グループと合流ししばし談笑。
なんと私と同じ歳。嬉しいですね、若者との出会い(笑)
さて、奧穂高の登りです。なるほどあそこが雪壁ね、下から見るとまさに壁。
一応、BMさんとコンテで登って行きます。
雪面は硬すぎず、柔らかすぎず、と言った感じ。間違い尾根の雪壁を越えると後はなだらかな雪面。そして念願の奧穂高に登頂。
素晴らしい景色ー!厳冬の北アルプス一望。
でも雪が少ないかな。
時間との戦いなので早々に下山。
二回懸垂下降をして取り付きへ帰還。ホッと一息ついて来た道を引き返します。とすると奧穂高山頂がガスにまかれました。時間ギリギリ。
まだ気を抜けない所が盛りだくさん。幸い進行方向はクリア。
F沢のルンゼでBMさんをコンテして下降。
一気に蒲田富士まで不安だった直下の雪壁も雪が程よく緩み、クライムダウンで。
分岐でストックを回収し、テントに到着。
すぐさま撤収し、西尾根下山。下山でもしんどいもんはしんどい(笑)
小雪が本降りになる頃に林道に到着。
だから長いってこの林道(笑)
暗くなって登山センターに到着。長かったー。でも物凄い充実感。行けて良かった〜。
皆様、ありがとうございます。
さて、お次はどこのお山に行きましょうか?
コメント
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皆さま、こんにちは。クリスマスの計画がダメになってからの2度目の計画でしたが、再び天候不良の予報の中でしたので非常に気になっていました。恐らくレコには出てこない大変な緊張感があったのではと思いますし、写真からも伝わってきます。蒲田富士のナイフリッジから涸沢岳間の写真は見てる方が緊張しました。雪が迫ってくる様子、焦りつつ下山する様子がよくわかりました。しびれますね。無事の帰還、何よりでした。
tubataroさん、ありがとうございます。
昨年から持ち越した計画を無事に終えることが出来ました。
今年も雪が少ないのかなと思っていましたが、今週あたりから雪が降るみたいですね。
比良に雪が根付かないかと期待しています。
またご一緒お願いします。
念願の奧穂高に行けました!
当日は風もなく、コンディション的には最高でしたか、運が良かったから行けたのかな?とも思ってしまいます。
でも厳冬のアルプスに居れたのはとても嬉しく思いました。
比良もそろそろ遊べそうです。是非とも予定が合えばご一緒してください。
3人組のオレンジです。
条件も良くほぼ貸し切りでよい山行でしたね!
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています!
ラストを行っていた赤ヤッケです。
雪が降るまでに終了できてラッキーでしたね。楽しい山行となりました。
そちらは翌日の帰り結構雪が積もっていたのでは?
またどこかの山でお会いしたいですね。
日曜日は2200まで高度を下げました。
翌日はトレースも埋まりかけてましたが急坂をサクサク駆け下りました!
林道も槍平へのBCが1人上がってましたので懸念したほどのラッセルもなくのんびり降りました〜
コメントありがとうございます。
タメ歳のグリーンです。
暗闇の中、そちらのヘッデンの灯りが心強く思いました。
また一般ルートでない場所での遭遇楽しみにしています。
奥穂山頂でのコーラが羨ましかったです笑
またどこかでお会いしましょう!
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