JWV 木曽駒ケ岳から空木岳
- GPS
- 49:05
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,260m
- 下り
- 2,693m
コースタイム
15:20‐16:00宝剣山荘
23日、宝剣山荘5:35‐16:00宝剣岳16:05‐6:35極楽平6:45‐7:45濁
沢大峰7:50‐10:00桧尾岳10:10‐12:30熊川岳12:40‐14:30東
沢岳‐14:55木曽殿山荘
24日、木曽殿山荘5:35‐6:45第一ピーク‐7:30空木岳7:50‐8:30駒石
‐11:40尻無11:50‐12:18池山小屋分岐‐13:25空木岳登山口13
:45=タクシー=14:05菅の台
天候 | 22日 晴れのち曇 23日 晴れのち曇り 24日 朝方強風、曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
マイカーの場合は、菅の台の駐車場が便利です。そこからバスでしらび平へ行きます。 マイカーは乗り入れ禁止です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、千丈敷山頂駅にあります。 宝剣岳の岩場は慎重に歩くこと。熊川岳の手前に鎖場があるが心配なし。木曽殿山荘の水場は、歩いて10分ぐらいの所にある。水に不便をする。 小地獄、大地獄付近は付け替えたルートがしっかりしている。 空木岳登山口から菅の台まで歩くと1時間かかるので、タクシーを利用した方が良いと思います。菅の台・こまくさの湯にて入浴がお勧めです。 |
写真
感想
2011年7月22日〜7月24日
22日 晴のち曇
台風6号が接近しており各地で雨の被害が出て、20日は中央道、駒ケ根からしらび平、
ロープウエイが不通になり、22日の予定が心配になる。21日にやっと復旧し企画を実行することにする。新宿バスターミナルに車組を除く6名が集合し、定刻に出発する。途中の大月インター付近で、道路の復旧工事があり少し渋滞をしている。到着時刻より少し遅れて駒ケ根バスターミナルに着く。駅に行く道を間違えて炎天下の中、遠回りをしてしまい、やっと駒ケ根駅からしらび平行きのバスに乗る。始発であるので我々他2名の乗車だったが、途中の菅の台から沢山の行楽客が乗車して来てバスは満員となる。しらび平からのロープウエーは待たずに乗れて、しらび平の1662mから千畳敷2612mまでわずか7分30秒で着いてしまう。千丈敷は観光客であふれ歩くのもやっとだ。ロープウエ‐の帰りの整理券配布場所は、列をなしている。ここでやっと車組のH氏、O氏と合流する。昼食と山支度をする。晴とは言えないがまあまあの天気である。しかし人が多いのに驚く。神社に無事を祈願し、カールのお花畑の中の遊歩路を八丁坂に向かう。お花畑にはシナノキンバイ、コバイケイソウ、ミヤマクロユリなどが咲いている。八丁坂は小、中学生の団体が登り下りをしており、落石を注意しながら登る。傾斜が増し苦しくなったと思うのもつかの間、乗越浄土の稜線上に出る。宝剣山荘はすぐのところにあり宿泊の手続きをする。団体客が多いので、食事は宝剣山荘、宿泊は天狗荘とのことである。荷物を置いて木曽駒ヶ岳を目指す。木曽駒ヶ岳までは緩やかな起伏の道が続く。最初のピークが中岳。頂上山荘とテント場のある鞍部を越えて、ひと登りすると待望の木曾駒ケ岳山頂に着く。
木曽側と伊奈側の両駒ケ岳神社に参拝し展望を楽しみ、天狗荘に向かう。帰りはあまり人の通らない道を行く。頂上木曽小屋まで下り巻道を中岳の鞍部まで行く。途中にはコマウスユキソウ、コマクサが眼を楽しませてくれる。鞍部からは、また巻き道を行くが、このコースはアップダウンがない代わりに大きな岩の間を行くので岩場歩きの練習になる。天狗荘に着き、個室6人部屋で布団を敷き、食事を食べる宝剣山荘でのどを潤す。団体客が多いので食事は2回に分けている。早々と切り上げ前岳あたりまで歩こうと思ったが、ガスが出て来たので天狗荘に戻る。
23日 晴のち曇
いよいよ宝剣岳から木曾殿山荘までの長丁場に挑戦である。4時に起床し、5時前に食事をして出発である。天狗岩を右に見て岩峰の宝剣岳を目指す。岩場にはステンレスの鎖が付けてあり注意して歩けば危険はない。すぐに山頂に着くが、2人がやっと立てる場所のため、祠に頭を下げて南稜の下りに取り掛かる。岩場の下りなので特に慎重に、やせた岩稜を抜け、最後の鎖場を下って鞍部に出る。わずかに登り返せば広い稜線に出て、慰霊碑のある三ノ沢岳分岐に出る。今、下って来た南稜を振り返るが見事な岩場である。三ノ沢岳は堂々とした姿の魅力的な山だ。高山植物の宝庫とも聞く。機会があれば歩きたいところだ。広々とした稜線を下ると極楽平に出る。千丈敷を見下ろすと人はゴマ粒ほどにしか見えない。行手を見るが雲がこれから歩く山並みを隠している。空木岳を見たかったのだ。残念。島田娘を過ぎると濁沢大峰の手前まで150m程の下りだ。灌木帯の中まで下り又、150m程登ると濁沢大峰に着く。ここからは本格的な下りが続き、時にはハイマツにすがり付きながら下って行くと桧尾との最低鞍部に着く。ここから桧尾岳までダケカンバとハイマツ帯の中の長い登りだ。桧尾岳山頂にやっと着く。東側の尾根を5分ほど下った所に避難小屋が見える。関西ツーリストの団体さんが着いたので出発するが、昼食にしとけば良かったと後悔しながら歩く。舟窪の平坦地に出たので昼食にする。歩き出して5時間である。雲が多く展望が効かない。後半の行程に入る。大滝山へとわずかに登り、ハイマツの尾根を進む。ハイマツの中にキバナシャクナゲがきれいに咲いている。熊沢岳手前の大きな岩場のトラバース、急峻なルンゼの登りと続き、やっと山頂に着く。途中の岩場で関ツーに抜いてもらったので、時間が少しかかり過ぎている。展望利かず。熊沢岳からは曇っているので、すっきりしない稜線だが、好天なら稜線漫歩の楽しい区間と聞く。熊沢五峰と呼ばれる5つのコブを越えて行く。最後のコブが東川岳だ。やっと着いた。あとは下り20分で木曾殿山荘であるが、急な下りを頑張りやっと着く。宝剣山荘から9時間強かかった。ご苦労様なことでした。手続きをし、荷物を指定場所に置き、水場に水汲みをしに行きと、慌ただしく過ぎてのんびり談笑をする間もない。この小屋は、洗面所なし、トイレは外、トイレの中はきれいだが、飲料水が無いのが大変不便である。夕食も朝食も貧弱で、手を掛けて居らず1泊2食8000円とは高過ぎると思う。寝床は2階の大部屋で、今夜は二人で1枚の敷、掛布団のみである。予約をしていないと泊めて呉れないそうだ。ご注意を…
24日 ガス・風強しのち晴
4時起床。朝食5時前。出発5時35分。これより空木岳を目指すが第1、第2、第3ピークとあり、標高差330mの登りである。まずは第1ピークを目指す。急斜面をジグザグに登り第1ピークに着く。かなりきつい斜面なので、朝一番の身体に応える。第2ピークまでは急峻な岩場があり、慎重に登る。やっとガスが消え展望が効いてくる。砂礫帯の斜面に出ると空木岳山頂はすぐそこにある。3年越しの念願の空木岳の山頂に立ち、感無量である。展望はまだ快晴とはいかないので雲の中から、昨日歩いた、木曽駒、宝剣、桧尾、熊沢、東川岳の稜線が見え、南に目をやれば南駒、越百山が望まれる。西に目をやればこれから歩く空木平、その先の池山尾根が眼下に広がっている。その先が駒ケ根高原である。山頂直下の駒峰ヒュッテに下る。立派な小屋だが自炊、寝具持参との事であるが、木曾殿山荘よりは数段良いと思う。巨大な駒石を過ぎ、砂礫の道と別れ樹林帯に入って行く。しばらくすると避難小屋経由の道と合流する。ヨナ沢ノ頭を過ぎた所で昼食にする。この先もまだ難所が数ヶ所あるので、英気を入れる。迷尾根を経て小地獄、大地獄のハシゴや鎖を慎重に下る。マセナギの頭に着くとやっと危険個所は終わり、尻無の標柱で一休みをする。皆さん、大分お疲れのようだ。少し下ると池山小屋分岐の水場に着き、ここで冷たい水を飲む。関ツーにここでやっと追い付き追い越すことができた。彼ら23名は22日夜、夜行バスで関西を発ち、しらび平の1番のロープウエーに乗り千畳敷から極楽平に出て我々と同じコースを辿っているが、今日中に関西に帰るとの事である。ご苦労さんです。最後の歩きは、タカウチ場を過ぎ、遊歩道と合し林道終点の駐車場に着く。林道が崩壊して居るのでここまで車が上がって来られない。我々は、登山道を下り登山口に着く。ここから菅の台まで歩くと1時間、タクシーだと20分、Yさんが気を利かしてタクシーの手配をしてくれる。やはり我々は、年寄り集団なのでこれからは、文明の利器を大いに利用しないと駄目だと痛感する。アッと言う間に菅の台・こまくさの湯に到着する。車組は、今夜はこの近辺の宿に泊まるそうだ。6名は汗を流し、休息をとり、ここで解散とする。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する