西穂独標
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,650m
- 下り
- 1,637m
コースタイム
伊那IC 5:30〜8:00新穂高ロープウェイ冬季登山者用無料P8:40〜9:15くらいロープウェイ乗車〜西穂高口10:20〜12:00西穂山荘12:35〜13:00丸山〜14:07独標14:20〜15:00丸山〜15:15西穂山荘
【29日】
山荘8:00〜8:20丸山8:30〜8:45山荘〜雪遊び&小屋でまったり 11:25発〜12:10西穂高口
天候 | 1/28 晴れのちガス 1/29 晴れのちガス |
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過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・乗り場につくと観光バスから人がどんどんどんどん流れてくる・・・すでに長蛇の列。余裕こかずに早めに並んでおくべきだった。 ・第1ロープウェイは定員44名。多客の場合は5分おきに臨時便が出るが、我々は第4便くらいだっただろうか。 ・ユーザーさんに教えて頂いた情報、チケット(往復券)はあらかじめコンビニの券売機で購入しておくと2割お得。番号0104004。これを乗り場の窓口で乗車券と引き替える。 ・8kg以上の荷物は手荷物量必要。往復600円。私の荷物は10kg越え。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西穂高口〜山荘】 ・赤符ならぬピンク符がこまめに刺さっていた。迷う心配なさそう。 ・たまに木にも道標あり。 ・急登を超えて右にトラバースする感じになるとまもなく西穂山荘。 ・28日、登りのときは雪がふかふか気味。せっかく持ってきたのでスノーシュー発動。登りやすかった。29日下山時には十分に踏みしめられておりアイゼン使用。 【山荘〜丸山】 ・赤符にしたがって進みます。山荘からの出だしで少々ラッセル。 ・小屋前の最初の斜面を登り切ると稜線歩きスタート。爆風です。 【丸山〜独標】 ・28日は先行者が少なくトレースは明瞭ではないが、なんとなくわかる。 ・とにかく風が凄まじくよろめく。立っていられず耐風姿勢で凌ぐこともしばしば。 ・独標直下の岩場はペンキ印を参考に。最後の最後の急登は雪が締まっておらず足元が安定しない。一歩一歩蹴り込み、慎重に!下山の時はさらに慎重に!正しいかわからないけど、後ろ向きで下った。 |
写真
感想
年明けて毎回候補に挙がりながら、条件整わず行く機会を逃していた西穂独標。
満を持しての挑戦です。
予報は上々・・・ただし強風覚悟か。
大勢の観光客に紛れてロープウェイを乗り継ぎ、西穂高口に到着。
「本日の気温 -15℃」だそうだ。
目指す西穂方面、雪と岩のコントラストがヒマラヤの山のようでカッコいい。
(正月にNHKでエベレストのドキュメント見た影響w)
笠ヶ岳は雲の中。焼岳はよく見えた。
日本海側が大雪の中、トレースあるか心配だったけど、
赤符ばっちりだしトレースもちゃんと残っていて安心した。
小屋のスタッフさん、先行者のみなさんに感謝。
とはいえまだ雪はやわらかく、すねくらいまで埋まる。ツボ足の先行者の足跡を見てもそこそこ深そう。
というわけで、せっかくもってきたし、スノーシュー装着〜。
お〜、おお〜〜、浮く〜〜。楽しい〜〜。
とくに急ぐことも無く、西穂山荘にマイペースに到着。
さて、アタックしますか。
スタッフのお兄さん「風が強いから気をつけて」。ドキドキ・・・。
まずは赤符が刺さっているのでその通りに。風は強いが、丸山までは難なく進む。
しかしここから先、世界が豹変した。
一歩を踏み出そうとすると風に体を奪われよろめく。
耐風姿勢でじっと凌ぐこともしばしば。
顔をかなり近づけないと会話もできない。
展望も無くなった。
もはや修行。心が折れそう。
「行けるところまで行ってみよう」
我慢の歩みを続けると、独標が目の前にやってきた。
ここまで来たら、行きたい。
途中すれ違った先行者に「直下の岩場は雪がサラサラだから気をつけて」と教えてもらっていたがその通り。
しっかり手元足元を確認して一歩一歩慎重に進む。
幸いなことに風は岩で遮られており、むしろここだけあたたかく感じた。
そしてようやく独標に。
ああ、着いた、、、。
たどり着くことができて良かった。
登頂の喜びに浸ることを許さず、相変わらずの強風が私たちを襲う。
岩場の下りはより一層慎重に。
再び暴風の稜線を必死で歩いていく。
丸山に近づいた頃・・・
なんと雷鳥現る! 純白の冬毛である。
これほど真っ白なライチョウは初めて見た。
強風に堪え忍んできただけに、感激もひとしお。
素敵な出会いでちょっと元気も出てきた。さあ、小屋に帰ろう。
山荘の屋根が見えてようやく緊張も解ける。
小屋の中はとてもあたたかい。
もってきたヱビス様で乾杯。ああ、美味い・・・。
おたのしみの夕ご飯、豚汁が本当に美味しい!!!
真っ先にたいらげて、速攻でおかわり。
お米も上手に炊けていて、もちもちしていて美味しい!!!
はー、幸せ♪
9時消灯。
風で建物が揺れている?? こんな風の中、本当によく行けたものだと思う。
「行けるところまで行こう」は果たして冷静な判断だったんだろうか。クライマーズ・ハイでは無かっただろうか・・・なんてことを考えながら眠りにつく。
翌日。
前日より天気がよいことを期待したが、やはり風強くガスもかかる。
とりあえずアタックもういっちょう。
どうやら前日を上回る強風だ・・・我々は丸山で引き返した。
時間もまだあるしラーメンも食べてみたいので、お腹を空かせるべくスノーシューをつけて山荘のまわりで新雪を荒らしまくって遊ぶ。
で、しょうゆラーメンをチョイス。
まったりしているとアタックから帰ってきた人が続々と。
みな口々に「人生最強の風」などと話していた。
お世話になった山荘をあとに、下山はアイゼンにて。
ロープウェイ展望台が笠ヶ岳を見る最後のチャンスでしたが、変わらずガスの中。残念。
今回の強風、記憶の限りでは私の山人生の中でも史上最強だと思います。
いい経験になったけど、できればこの先あまり経験したくはない(笑)
体力よりも精神面で非常に疲れました。
でも目標を果たせたし、ライチョウにも会えたし、日の入り日の出も見れたし、新雪で遊べたし、小屋でもゆったり過ごせたし、
内容盛りだくさんで充実した山行でした。
出会えてラッキーでしたね
前週、期待を胸に密かに探したのですが・・・
大分 厳冬期らしくなってきましたね〜
yokowvさんの行くとこ行くとこ甲武信といい、激風とは相性がイイようですね
厳しい分だけ喜び倍増ですね
満足の二日間、お疲れ様でした^^
ねーさん、山登りすぎです。
スノーシューなんて至高の道具をいつの間に・・・・。
それにしても穂高に雷鳥いるんですねー。知らなかった。
てっきり、いないとばかり思っていました。
この流れで、是非是非、烈風の那須岳へGO!
正月すぎて西穂のレコが少なかったので、sanpo69さんのレコはかなり貴重な情報源でした!ありがとうございました!
冬の北アルプスともなれば珍しいことではないのでしょうが、雪山の経験は浅いこともあって今回の強風には滅入ってしまいました。
でもライチョウに会えたことは幸運でした。真っ白な姿はまるで天使のように見えましたw
次は快晴無風の雪山を楽しみたい!
順調に回数を重ねておりますよ。
この調子で行ったら、2013年の年賀状はどうなってしまうんだろう!?笑
おお、那須岳。ワンゲルの間でも強風で有名だったね。
来年の正月、帰省ついでに行ってみるのもいいかもー。
同じ日に西穂行きました
右隣に写ってる白のワゴンは連れの車です
しかも小屋で人生最強の風と言ったのは私です
まさか天狗で再開してたとは
えええ〜〜!!! まじっすか!すごい偶然〜〜♪
日曜はピヨッて丸山で引き返しましたがryoumaさんたちは独標まで行かれたんですよね、お疲れ様でした!
あの土日は両日とも強風で大変でしたよね。
その分思い出に残る山行となりました。
天狗に続いてまたどこかでお会いできることを楽しみにしています!
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