後立山連峰縦走 第2戦【唐松岳〜爺ヶ岳】

2012年08月14日(火) 〜 2012年08月16日(木)

• GPS: 50:00
• 距離: 22.8km
• 登り: 2,361m
• 下り: 2,850m

コースタイム

8月14日
　8:00八方池山荘-9:00八方池-11:30八方尾根分岐-14:00五竜山荘(幕営)
8月15日
　4:00五竜山荘-5:15五龍岳-7:15北尾根の頭-8:50キレット小屋-11:00鹿島槍北峰-11:40鹿島槍南峰-13:50冷池山荘(幕営)
8月16日
　4:00冷池山荘-5:40爺ヶ岳中峰-7:00種池山荘-9:50扇沢

天候

8月14日：曇り／ガス／雨／晴れ
8月15日：曇り／ガス／雨／晴れ
8月16日：ガス／晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

八方駐車場は無料。トイレあり。

コース状況／危険箇所等

・登山道は概ね問題なし
・下山後は八方の「倉下の湯」を利用(おとな500円)

写真

8/14 8:03

八方池山荘

8/14 9:05

八方池　何も見えねえ…

8/14 11:27

八方尾根分岐

8/14 11:58

了解しました

8/14 11:59

先が見えん…

8/14 12:02

けっこうハード

8/14 12:06

ぼんやりと先が見える

8/14 12:26

急なとこ

8/14 12:38

緩やかなとこ

8/14 12:41

一瞬の青空

8/14 12:59

非対称山稜が良くわかる

8/14 13:25

あれ、晴れた

8/14 13:26

平坦だなあ

8/14 13:30

長くは続かない青空

8/14 13:43

白岳へと続く道

8/14 14:06

五竜山荘　武田菱がシブイ

8/14 16:07

テン場にて

8/14 16:38

恒例のメシ炊き開始

8/14 16:52

重石をしてグツグツ

8/14 17:18

なんて質素な晩メシ

8/14 17:39

剱岳方面　ガス消えず

8/14 18:34

怪しい夕焼け

8/15 5:05

五龍岳山頂直下

8/15 5:17

五龍岳山頂　眺望なし…

8/15 5:52

鹿島槍北壁が見える

8/15 5:54

長野側は広大な雲海

8/15 6:02

登ります

8/15 6:08

登ってます

8/15 7:14

北尾根ノ頭

8/15 7:22

下ります

8/15 7:35

口ノ沢のコル

8/15 7:57

三段登り

8/15 8:05

五龍を振り返るも頂上見えず

8/15 8:05

また下ります

8/15 8:19

また登ります

8/15 8:49

キレット小屋　究極の建ぺい率

8/15 8:52

ジュースを買いました

8/15 9:11

そうだったのか…

8/15 9:23

岩が濡れていて難易度UP

8/15 9:23

どっちも滑りそう

8/15 9:27

ルンゼ内、湿っぽいです

8/15 9:27

切れ込んでます

8/15 11:07

吊尾根に到着　なんも見えね

8/15 11:00

鹿島槍北峰　視界ゼロ

8/15 11:43

同じく南峰　視界ゼロ

8/15 12:10

何羽いるでしょう？

8/15 12:18

稜線を行く

8/15 12:33

布引山

8/15 13:47

一瞬だけ剱岳が見えた

8/15 16:05

冷池山荘のテン場

8/15 16:05

種池山荘が見える　遠い…

8/15 16:05

爺ヶ岳

8/16 4:28

冷乗越

8/16 4:40

怪しい朝焼け

8/16 5:41

爺ヶ岳中峰

8/16 6:03

鹿島槍(南峰のみ)と冷池山荘

8/16 6:09

富士山は見えるのに鹿島槍は見えない

8/16 6:11

こんなに青空なのに…

8/16 6:17

爺ヶ岳南峰　鹿島槍のガスとれず

8/16 6:18

針ノ木雪渓　山頂はガスの中

8/16 6:19

扇沢も雲の下

8/16 6:21

種池山荘に向かう

8/16 6:51

針ノ木方面

8/16 6:54

チングルマ

8/16 6:58

種池山荘

8/16 7:00

種池　水は黒ビール色

8/16 7:00

ここは眺めがいいなあ

8/16 6:58

下ります

8/16 8:51

駅？

8/16 9:22

なるほどね

撮影機器：

LUMIX DMC-FT2 パナソニック

感想

akashi

はじめに白状しておこう。
今回は途中敗退してしまったことを…

もともとの計画では、八方尾根から入山し、針ノ木峠を経て扇沢へ下る3泊4日のコースだった。
しかし、天候がパッとしないうえ、足が痛くて楽しく歩けないことから、柏原新道を下ってしまった。
その無様な顛末を以下に記す…

8月14日
八方の無料駐車場にて朝を迎える。昨夜からの雨は上がったようだが、山は一面のガス。7時15分、低いテンションで
ゴンドラに乗る。
さすがにこの時間は観光客・ハイカーの姿はない。八方池山荘で身支度を整え、ゆっくりと歩き出す。
八方池からの眺望は当然ゼロ。一服してすぐに行動再開するが、下山してくる人とのすれ違いが多い。
見覚えのあるクサリ場を過ぎると、唐松岳頂上山荘がある八方尾根分岐に着く。風が強くガスが濃い。
小屋の自販機でジュースを買い、前の広場で行動食を食べる。身体がどんどん冷えるので、あまり長居はせず。
牛首のクサリ場はザレており何気にハード。うひょーとか言いながらも慎重に通過する。
どこが大黒岳なのかよくわからないまま、黙々と歩いていたら前方に白岳らしいものが見えた。
緩い斜面を登りきり、尾根を回り込むと五竜山荘が見えた。とりあえずビール…

8月15日
4時出発。天候は相変わらず雨まじりのガスで、行動にはヘッドランプが必要だった。
五龍岳の頂上直下はけっこうな岩場で、朝イチ+睡眠不足の身体にはこたえる…
期待した通り山頂での視界はまったくなし。風が強くて寒いのですぐさま下りる。G4、G5の岩峰、北尾根ノ頭を
通過し、口ノ沢のコルで休憩する。
長野側は時折青空も見えるが、富山側からは常に雲が流れてきており、視界は悪いし雨も降る。
なんとかキレット小屋にたどり着いたが、このコンディションでキレットを通過するのは気が重い。
小屋で休憩させてもらったのち、意を決して出発。やはり岩が濡れていて滑りやすかったが、キレットは意外とあっさり
通過。しかし、ここから鹿島槍までの登りで疲れ果て、今日の幕営予定地である種池山荘までは無理であることを
確信する。
鹿島槍は北峰・南峰ともに視界ゼロ。稜線上の低い箇所はそれなりに視界があるが、2600m以上のピークにはすべて
ガスがかかっている。冷池山荘のテン場に着いたとき、八分通りの埋まり具合だったので、よさげな場所を確保
してから小屋まで受付に行く。今日はビールいらない…

8月16日
まだ気持ちは萎えきっておらず、針ノ木峠を目指して4時に出発するが、爺ヶ岳の登りで足のあちこちが痛くなり、
断腸の思いで下山を決意する。
下山と決まればあとはのんびり。爺ヶ岳の頂上で鹿島槍が姿を現すのを暫く待ったが、どうしても頂は見えない。
さすがに今日は少し天気も良いが、剱、立山、針ノ木などはガスに姿を隠しており、とても悲しい気持ちになる。
種池山荘までの緩やかな下りでさえ、足は悲鳴をあげている。最近はぬるい山行ばかりしていたツケか…
柏原新道の下りもかなり苦痛で、後ろから来る人にどんどん抜かれる始末。仕方ない、これが自分の実力なんだ、
と自分に言い聞かせ、汗まみれで下山する。
やっとたどり着いた登山口には、一台のタクシーが停まっていた。ふーん、誰かが予約したんだなと思って脇を
通過しようとすると、運ちゃんが悪魔の微笑みで話しかけてくる「お車はどちらですか？」
自分は扇沢からバスで大町駅に行き、そこから大糸線で白馬に戻るつもりなのでタクシーは乗らない、と言うと、
頼みもしないのディスカウントをはじめたので興味をそそられ、ついに誘惑に負けて乗ってしまった…

最後まで意志の弱さが目立つ山行となってしまったが、今回割愛した種池〜針ノ木は今秋にでも行くぞ！