後立山連峰縦走 第1戦【白馬乗鞍岳〜唐松岳】
akashi
- GPS
- 80:00
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,211m
- 下り
- 2,198m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
9:50栂池登山口-11:45天狗原-13:05白馬乗鞍岳-13:40白馬大池山荘(幕営)
8/15
5:50白馬大池山荘-8:00小蓮華山-8:50三国境-9:50白馬岳-12:20杓子岳-13:15白馬鑓ヶ岳-14:20天狗山荘(幕営)
8/16
風雨のため終日停滞
8/17
5:30天狗山荘-8:00不帰�喫�-9:00不帰�曲�-10:30唐松岳-13:30八方池-14:10八方池山荘
| 天候 | 8/14：雨 8/15：曇り/雨 8/16：風雨(沈殿) 8/17：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
下山後は八方の「倉下の湯」で入浴。 |
写真
拍手
感想
後立山を栂池から針ノ木まで縦走してみたい…
そう思って計画してみると、6泊7日の行程を組めばやれそうだったのでさっそく準備を始め、全日程テント泊で装備を
まとめると、ザックの重量は28kgになった。
自分的にはかなりこたえる重さだが、のんびり歩けばなんとかなるだろう、と楽観的に考え、栂池に向けて車を走らせた
のであった。。。
8月14日
朝から空は厚い雲に覆われ、今にも降り出しそうな天候。ゴンドラに乗り、栂池自然園に到着したところでさっそく雨。
予想していたこととはいえ、やはりテンションは上がらない。本降りの中を黙々と歩く。天狗原を過ぎて乗鞍岳の登り
にかかると風が強くなり、かなり寒さを感じる。
大岩がゴロゴロする斜面で風を避けて行動食を食べ、ずぶ濡れで歩いて乗鞍岳のビークに着いた。ピークといっても平坦
な台地で、あまり実感が無い。この先、道は白馬大池の北側を回りこむが、岩伝いのため滑って歩きにくい。白馬大池は
池と言うよりまるで湖のような大きさ・深さで、強風のため波まで立っている。山荘でテントの受付を済ませ、缶ビール
を購入してテン場へ向かうが、今夜はかなりの雨が予想されるので張る場所は慎重に選ぶ。テントを張り終え、一息つい
てビールを飲み始めると、激しい雨がやってきた。明日は回復するんだろうか…
8月15日
なんとか雨は上がったが、いつ降ってもおかしくない空模様。テントを撤収し、5:50に出発。ただでさえ荷が重いのに、
濡れたおかげでさらに重量増となる。当然のことながら息は上がり、ペースは上がらない。小蓮華山までの道のりがやけ
に遠く感じる。こんなんで針ノ木まで行けるんだろうか？一抹の不安が脳裏をよぎる。天気が良ければ景観がすばらしい
縦走路なんだろうが、今日は修験者のように黙々と歩くだけだ。小蓮華山のピークには団体様がいたので、人ごみを避け
少し先で休憩する。ごくわずか薄日が射したが、すぐに濃密なガスに覆われて視界は閉ざされる。大雨にならないのが
唯一の救いだ。三国境を過ぎ、白馬岳に到着したが、山頂では視界ゼロでしかも強風。すぐさま下り、白馬山荘で少し
休ませてもらう。室内ではストーブが燃えており、とても暖かい… 行動食を摂り、水分補給をしたのち行動再開。
杓子岳付近もガスガスで、昨年とまるで同じ状況。白馬鑓のピークで写真を撮るが、風が強くて長居はできない。
既に身体はバテバテヘロヘロで、天狗山荘までのわずかな距離を、何度も休憩してたどり着いた。この日のテン場には
2張りのみ。小屋にも2名しか泊まっていないそうだ。この天気なら当然か…
8月16日
朝、テントから顔を出すと、ものすごい霧と風。
小屋に天候調査に行くと、「今日は不帰はやめたほうがいいですよ」とのこと。こんな雨まじり強風の中を行動する
のは自殺行為に等しい。今日は終日停滞と決め、テントに戻って再び寝る。午後になって雨は小降りになったので、
テン場周辺に咲く花々を撮影して時間をつぶす。やがて友人からメールが届き、不帰ノ嶮で遭難があったことを知る。
やはり…としか言いようが無い。
8月17日
雨は止んだがガスがすごい。でも風が弱いので今日は行動と決め、出発する。天狗山荘から10分と歩かないうちに、
急激にガスが切れて快晴に！ 久々に見る青空で気分が良くなり、思わず奇声を上げて天狗の頭に駆けのぼる。
黒部の谷を挟んで剱岳、行く手には唐松、五龍、鹿島槍がくっきりと見え、いやがうえにもテンションが上がる。が、
ここにきてデジカメの調子が悪くなり、レンズカバーが開かない状態に！
電源は入るが、カバーがスライドしないので撮影できない。なんてこった、防水・防塵機能つきのコンデジなのに…
仕方がないのでケイタイのカメラで撮影しつつ、天狗の大下りを通過して不帰ノ嶮に向かう。�喫�は問題なくクリア
したが、�曲�の登りはかなり手強い。垂直に近い場所もあり、手に汗握る場面が連続する。もうすぐ�曲�のピークに
出る、というところでヘリの爆音が聞こえ、見れば昨日の遭難者が吊り上げられる場面に出くわした。残念ながら
遺体であった…。
�曲�の北峰を過ぎると道はかなり穏やかになり、やがて唐松岳のピークに着いた。相変わらずデジカメの調子は悪く、
思うように動いてくれない。遭難者の件で気持ちが下がっていたこともあり、今回はここで下山しようと決意する。
山ほど残った食料を背に、下山を開始。八方尾根を下るが、団体のハイカーが多く、とても歩きづらい。
無意味にペースを上げ、コースタイムの3割減で八方池山荘に到着。リフト、ゴンドラを乗り継ぎ、八方のゴンドラ
乗り場で客待ちしていたタクシーに乗り、栂池まで戻った。
＜今回の反省＞
全山縦走をするには、体力も精神力も不足していた。天候に恵まれなかったせいもあるが、気持ちが萎えると前には
進めなくなる、ということが分かっただけが収穫か…。
残りの行程はいつか必ず踏破することを心に誓ったのであった。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
白馬岳の最新記録
唐松岳の最新記録
杓子岳の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する