ゴールデンウィークのゴールデンコース・表銀座縦走(中房〜燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地)
- GPS
- 73:20
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,890m
- 下り
- 2,826m
コースタイム
中房温泉6:00-8:30合戦小屋8:50-9:55燕山荘10:00-10:20燕岳10:30-10:50燕山荘11:05-大下りの頭12:10-14:20大天井岳14:30-14:35大天荘(冬季小屋)
(5月4日)
大天荘5:40-東天井岳6:40-7:55常念小屋8:30-9:35常念岳10:05-11:45 2692mピーク12:05-13:00蝶槍13:05-13:55蝶ヶ岳ヒュッテ
(5月5日)
蝶ヶ岳ヒュッテ7:10-7:50長塀山8:00-9:35徳沢10:20-明神10:55-11:30小梨平キャンプ場
(5月6日)
小梨平キャンプ場7:10-7:20上高地
天候 | 5/3 快晴 5/4 晴れのち曇り午後から小雪 5/5 快晴 5/6 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新宿駅→穂高駅 ムーンライト信州 穂高駅→中房温泉 タクシー(4人乗車でバスと同額の1700円) 復路 上高地→沢渡 タクシー(定額4000円。jpさん&lonさん3000円、私1000円。ありがとうございました!) 沢渡→松本駅 jpさんの車(送って頂き、ありがとうございました!) |
コース状況/ 危険箇所等 |
この4日間に限って言えば、危険な箇所はありませんでした。 大天井岳への直登ルートも時間的なものもあったのか、凍結もなく登りやすかった。 トイレ… 中房温泉、合戦小屋、燕山荘、常念小屋、蝶ヶ岳ヒュッテ、徳沢、明神、小梨平、河童橋、上高地にあり。 水場… 蝶ヶ岳ヒュッテは1L 150円。他は未確認。 お風呂… 小梨平キャンプ場 500円。 大天荘冬季小屋の板間は上下2段で各5〜7人ほどのスペース。ただし入口が雪に埋まっている可能性があります。 蝶ヶ岳ヒュッテのテン場は1日500円。 小梨平キャンプ場は1日700円。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
GW後半、予定は涸沢から奥穂のつもりだった。ただ先週末の降雪やその後の雪崩の危険性。更に奥穂は上の方が凍結しているとのことで、今の自分のレベルでは厳しいと判断。
幸いにして現地までの移動手段は夜行列車のムーンライト信州だったので、下車駅を変えて目的地を変更することも容易。
ということで、先週予定しながら断念した表銀座縦走することに。ここなら危ない所も殆んどないですし。
(5月3日)
穂高駅で下車して一般的にはここからバスで中房温泉へ向かうことになるが、上手い具合にタクシーを相乗りでき、バスよりも早く出発。
おまけに結構攻める運転手さんで中房温泉には5時半に到着。バスの到着時刻が6時頃だから、なんと30分も早い! おかげで予定よりもかなり早く歩き出すことができた。
第一ベンチを過ぎた辺りから雪が出てきて歩き難くなったので早速アイゼンをつける。
合戦尾根はこの日で3度目。過去2回はそれほどキツく感じず、これが北アの三大急登か〜?っと思ったが、今日はキッツ〜イ!
合戦小屋では小屋の方が飲み物を売りながら、やって来た人には「お疲れさまでした!」出発する人には「気をつけて!」と気持ち良く声を掛けていて、少し元気をもらう。
小屋の先は再び急な登りだが本日の目的地である大天井岳が見え、槍ヶ岳も頭をのぞかせれば更に上へ上へという気にもなる。
燕山荘には予定より早く着いた。あまり遅いようだったら燕岳はパスして大天井岳にすぐ向かうつもりだったが、これなら燕岳へ往復する余裕もありそう。燕岳も踏んでこそ表銀座縦走と言えなくもないと考え、燕岳へも足を伸ばした。
燕山荘からは槍を見ながらのなだらかな稜線歩き。合戦尾根と違って人の姿もなく静かで快適♪
大下りの頭から登り返した先辺りからチラホラと反対方向からやってきた人たちや同方向へ歩いている人たちと行き違う。
今回のルートで一番の注意箇所かもしれない大天井岳北面の登りは時間的なものか、凍結もなくトレースもあり不安なく登って行く。ただやっぱり登りは苦手だからゆっくりとでしたが…(笑)
大天井岳に登頂後、すぐ下の大天荘へ。冬季小屋に入ることができたのでテントはやめて、こちらで一晩過ごすことに。
この日の冬季小屋には計5人。他に本館の周囲にテントが2〜3張りでした。
(5月4日)
3時半起床。小屋内0℃。昨日はもう少し頑張れば常念小屋まで行けそうだったが疲れもあったし、槍を間近に見たかったのでそれはやめておいた。
そんなわけで今朝はモルゲンロートの槍を期待していたのに、残念ながらガスに覆われ願いは叶わず(涙) 今日は蝶ヶ岳泊まりだから改めて明日に期待だ!
常念小屋までの稜線には名もないものも含めていくつも小ピークがあるが、ことごとく巻いて行く。おかげで快適な稜線歩き。
常念小屋への下りは雪の少ない急なガレ場でアイゼンでは歩き難かった。
小屋から見上げる常念岳への登りは見るからにキツそう! この登りも最初は雪が殆んどなく、アイゼンが邪魔で仕方がなかった。
キツイ登りに堪え、常念岳の山頂へ。ここは数年前の夏に来ているが、その時は登頂直前に雨が降ってきて展望ゼロ。写真だけ撮ってそそくさと下りて行ったので、気分的には今回が初登頂といったところかな。
常念からの下り。ここも雪の少ない岩場で相変わらず歩き難い。それにしてもさすがは人気のコース。すれ違う人の多いこと。
2512mピークを越えて行った先で「グェ〜グェ〜」と聞き覚えのある鳴き声。そう!雷鳥です! 今季の雪山では全く会えなかったので、これは嬉しかった。おまけにつがいだったし〜♪
樹林を抜けて2592mピークまで来ると、蝶槍への急登こそ控えているが先も見えてきて気分的に大分ラクになった。槍・穂の方向はいつの間にかガスガスで何も見えなくなっていた。
小休止しているとハラハラと小雪が舞ってきた。ただ上から降ってくるというより、槍・穂の方角から風に流されて来ているようにも感じた。向こうは完全に雪なんだろうなぁ〜。
蝶槍への登りは見た目よりもキツくはなかった。振り返ると常念岳の上にも雲が広がってきた。いずれこちらの雪ももう少し強くなるかも?
風も弱かったので条件の良いうちにテントを張りたいと思い先へと急ぐ。
蝶槍からはなだらかな稜線を歩いて蝶ヶ岳ヒュッテへ。受付後、早速テント設営開始。
吹きっさらしのテン場なので、設営後には雪壁を作る。初めてだったので最初は要領分からず手間取ったが、やっていくうちに何だか楽しくなってきて段々と高くなっていった(笑) ただ腰が痛かった〜(><)
(5月5日)
4時起床。テント内0℃。雪は昨日の夕方にはやんでいたが、寒さのせいでフライはバリバリ。心配していた風は夜の間も殆んどなく、雪壁作りは徒労に終わったかも(^^;)
昨日の朝は残念な結果だったモルゲンロートもこの日はバッチリ! 雲一つない槍・穂の稜線がピンクからオレンジに徐々に色を変えていく光景は、ただただ見とれるばかり。
蝶ヶ岳からの下山は長塀尾根を経て徳沢へ。長塀山を過ぎた先まではそれほど急でもなく、時折樹間から穂高の稜線も見えて良かったが、それを過ぎるとグッと急な下りとなり、あとはもう単調にガンガン下って行くのみ。
ゲンナリしながら徳沢に下り、そして当然のようにソフトクリーム♪
それじゃ上高地までもうひと歩きとなったが、すぐに鯉のぼりと赤ちょうちんのぶら下がったテントが眼に入った。すぐ脇には男性が1人。もしやと思いつつ、恐る恐る「ひょっとしてanbyさんですか?」と声を掛ける。
するとやっぱりそうでした(笑)それからは涸沢で出会ったヤマレコユーザーさんの話や北穂や奥穂での遭難事故の話など、僅かな時間でしたがお話ができました。anbyさんありがとうございました!
改めてこのまま一気に上高地までと行きたいところですが、小梨平にはricalojpさんとricalonさんご夫婦が滞在しているはずなので当然お会いしに行きます。
たくさんのテントが張ってあるから見つかるかな〜っと思いましたが、全くの杞憂でした。道から少し奥まったところに張ってあったのに、あの白い三角シェルターは目立つ目立つ(笑)
ただ留守のようだったので置き手紙を残して立ち去ろうとしたところ、少し離れたところから見覚えのあるお顔が。
「おや〜?変なのがいるぞ〜!」とjpさんでした。lonさんとは昨年5月の尊仏山荘以来です。その後は
jpさん「今日のこれからどうするの?」
私「もう家に帰るだけです。」
jpさん「それだったら少しゆっくりしてきなよ!」
お言葉に甘えて、お酒やらおつまみなど頂きながらマッタリと過ごす。
気が付けば15時も過ぎていた。
jpさん「お風呂には入って行かないの?」
私「予定していた温泉はもう時間過ぎちゃいました。」
jpさん「ここでもお風呂に入れるよ。どうせなら明日帰りなよ!」
ということで、本日の小梨平泊が決定(笑)
結局その後も焚き火にあたりながら、いろいろとご馳走になりつつ楽しい時間を過ごして行きました。
そして翌日は沢渡から松本駅まで送って頂き、最後の最後までお世話になりっぱなしでした。
また次週もお世話になるって言うのに…(^^;)
終わってみたらあっという間だったGW後半。
表銀座縦走も文句なく良かったですし、その後の出会いも良かった!
anbyさんはレコや日記の印象通り楽しい方だったし、jpさんも相変わらず気さく。
そして今回はlonさんともいろいろとお話ができて本当に良かった〜。
山もヤマレコもイイね!
小梨平でのバッタリ、ビックリでしたが楽しかったです。
大満足の縦走、お疲れ様でした。
しかし、噂に名高いダジャレはなりを潜めていましたね。
やはり、BochiさんLevelに達していない申年のオジ茶んでは、役不足でありましたか。
3日後も、よろしくお願いします。
冬山の表銀座の景色はこんなにステキなんですね〜。
槍もかっこいな〜
さらに常念岳から蝶ヶ岳まで。モルゲンロートも幻想的。
ため息が出ちゃうゴールデンウィークのゴールデンコースですね!
プクプクのライチョウさんは食べちゃいたいくらい
かわいいですね
いやいや、少しの間でもお話が出来て良かったデス。
で、印象通りというのは・・・悪いことではないですよね、ね、ね
返すがえすですが、本当にお世話になりました
ダジャレの方は人によって好き嫌いがあると思いまして、いつも最初はなりを潜めているナリ
ただ今週末には、それもなくなっていると思います。
millionさんも交えて
こちらこそ、またよろしくお願い致します
rokuさんにとっては、まさかのハプニングで行き損なった雪の北アだったけど、来年はぜひ行ってみて!
ただしGWといっても雪山だから、場合によっては水なんか凍ーるでん
雷鳥もrokuさんに食べられたら本望か?
でも食べてもハイマツの味がするらしいよ ←某筋より
文字通り、印象通りでした
印象通りというのは、日記で数々見ていたアヤシイお姿です
もちろんBadではなくGoodデスヨ
kenさん、おはよう。
縦走といい、人との出会いといい、いいGWになった
ようですね。
いいなあぁ。
今週末もいい2日間にしたいですね。
ゴールデンですね。いい写真がいっぱい。
車でなく周回する方法を考えていて参考になりました(^_^.) (北アルプスはとんと疎くて・・・)
来年は歩いてみたいです。
これからのけんさんの山行計画はどうなんでしょうか。
楽しみです。
いろいろと歩き方と楽しみ方を教えてくださいねー
数々の素晴らしい写真、堪能させていただきました。
充実のGW後半戦といったところですね。
今週末は気を付けて行ってきてくださいね。
ハイマツの味、、、私もある筋から聞いたことがあります
GWは前半も後半も当初の計画とは違ってしまいましたが、結果的にはどちらも充実したものになりました
今週末のプロジェクトを終えれば一息つけそうですが、天気がどうなんでしょうねぇ
そういえば、シュラフも購入してマットも要検討とか
あとはテントと大きめのザックを買えば、millionさんも縦走できますよ
どうでしょ?
来年行ってみたいですか?
でも人は南ア南部より全然人が多いですよ
車だと機動性はありますが、ルート取りは限られちゃいますからね
その点、公共交通機関だと行き帰りに寝ることもできますし だってOK
今後の計画は、今週末の富士山が終わってしまえば全くのノープランですよ〜
まだ雪を踏みたい気もするし、新緑の中土を踏むのも良いかな〜っと思ってます
都合が合えば、マッタリとテン泊縦走でもどうでしょう?
GWなんてあっという間ですね
先週の今頃は慌ただしく出発の準備をしていたなんて
ハイマツの話は、誰からか聞いたんですよ〜
では今週末は気をつけて行ってきますね。
navecatさんも明日の市原新道、お気をつけて!
秋にご案内して頂くのを、楽しみにしてまーす
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