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Yamareco

記録ID: 2952081
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

蝶ヶ岳

2021年02月20日(土) 〜 2021年02月23日(火)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
74:51
距離
43.6km
登り
1,773m
下り
1,783m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:56
休憩
0:22
合計
6:18
8:38
44
9:22
9:22
22
9:44
9:45
33
10:18
10:18
13
10:36
10:44
10
10:54
10:54
54
11:48
11:53
7
12:00
12:00
62
13:02
13:02
9
13:11
13:18
21
13:39
13:40
76
14:56
2日目
山行
3:18
休憩
4:31
合計
7:49
6:01
73
7:14
9:03
25
9:28
12:08
64
13:12
13:14
36
13:50
3日目
山行
9:00
休憩
0:27
合計
9:27
5:01
88
6:29
6:29
184
9:33
9:34
4
9:38
9:45
40
10:25
10:25
26
10:51
10:52
24
11:16
11:17
25
11:42
11:43
2
11:45
11:46
88
13:14
13:29
59
14:28
4日目
山行
3:38
休憩
0:20
合計
3:58
7:28
4
7:32
7:32
54
8:26
8:26
5
8:31
8:31
42
9:13
9:14
22
9:36
9:36
7
9:56
9:56
27
10:23
10:23
15
10:38
10:38
27
11:05
11:24
2
11:26
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
日付が変わった直後に家を出て8時ごろに沢渡へ。高山市街地でも氷点下5度まで下がっており、平湯越えの道も所々凍結したままの寒い朝だった。
コロナで路線バスが運休しているので、去年のように中の湯ゲートまで歩いていくつもりだったが運よくタクシーの相乗りが見つかって1000円程で向かうことができた。
日付が変わった直後に家を出て8時ごろに沢渡へ。高山市街地でも氷点下5度まで下がっており、平湯越えの道も所々凍結したままの寒い朝だった。
コロナで路線バスが運休しているので、去年のように中の湯ゲートまで歩いていくつもりだったが運よくタクシーの相乗りが見つかって1000円程で向かうことができた。
快晴で程よく冷え、雪も圧雪されていてしっかりと踏みしめて歩ける
快晴で程よく冷え、雪も圧雪されていてしっかりと踏みしめて歩ける
大正池と雪の穂高
大正池と雪の穂高
護岸工事の車両が出入りしていたため、車道はホイールローダーが走り回ってしっかりと除雪されていた。概して歩行者に優しく重機を止めて待っていてくれる
護岸工事の車両が出入りしていたため、車道はホイールローダーが走り回ってしっかりと除雪されていた。概して歩行者に優しく重機を止めて待っていてくれる
小梨平から奥へはほとんどトレースが殆ど見当たらない時点で嫌な予感がしていたが、全く入山者が居ないようだ。明神で二人組のキャンパー、徳澤でソロ登山者に出会った以外は誰一人見当たらず、徳澤以降は自分がトレースを付けることとなった。
徳澤の方もこの人口の少なさから蝶ヶ岳登頂に最悪二日かかることも見越していると語っていた。一日目である程度道を作り、二日目に自身のトレースを遡るらしい
小梨平から奥へはほとんどトレースが殆ど見当たらない時点で嫌な予感がしていたが、全く入山者が居ないようだ。明神で二人組のキャンパー、徳澤でソロ登山者に出会った以外は誰一人見当たらず、徳澤以降は自分がトレースを付けることとなった。
徳澤の方もこの人口の少なさから蝶ヶ岳登頂に最悪二日かかることも見越していると語っていた。一日目である程度道を作り、二日目に自身のトレースを遡るらしい
山際の夏道は雪が深いため、風と日光である程度引き締められた梓川の雪原を歩いた。風が強く時折地吹雪に見舞われるが追い風なのでそこまで辛くはない。ただこの雪原に自分以外誰も居ないという状況にある程度不安はあり、早く小屋に着きたい気持ちは強かった。夕方に近づくに連れて天候も若干崩れ出した
山際の夏道は雪が深いため、風と日光である程度引き締められた梓川の雪原を歩いた。風が強く時折地吹雪に見舞われるが追い風なのでそこまで辛くはない。ただこの雪原に自分以外誰も居ないという状況にある程度不安はあり、早く小屋に着きたい気持ちは強かった。夕方に近づくに連れて天候も若干崩れ出した
今日の宿、横尾避難小屋に到着。厳冬期だというのに水場の勢いもよく、トイレも立派で非常にありがたい。
冬の上高地で最も設備が整った場所が最奥の横尾というのも妙な感じだ
今日の宿、横尾避難小屋に到着。厳冬期だというのに水場の勢いもよく、トイレも立派で非常にありがたい。
冬の上高地で最も設備が整った場所が最奥の横尾というのも妙な感じだ
中は広く二階建て。しかも個室のような部屋もある
中は広く二階建て。しかも個室のような部屋もある
今日は無論一番乗りだったため個室を使わせていただいた。竈があったような一角があり、炊事場として分けられていたのかもしれない。この日は後程到着した屏風岩を登るという登攀の二人組と同宿になった。
今日は無論一番乗りだったため個室を使わせていただいた。竈があったような一角があり、炊事場として分けられていたのかもしれない。この日は後程到着した屏風岩を登るという登攀の二人組と同宿になった。
翌朝の登山道、当然ながらトレースは皆無で取りつきさえわからない。赤テープを探して進む
翌朝の登山道、当然ながらトレースは皆無で取りつきさえわからない。赤テープを探して進む
穂高連峰のモルゲンロートは樹林帯のわずかな隙間からしか見ることができなかった。
穂高連峰のモルゲンロートは樹林帯のわずかな隙間からしか見ることができなかった。
夏道で30分ほどの槍見台までに三時間近くかかり、それ以上はどう登ったらいいのかもわからない急傾斜だったのでこの日の登頂はあきらめることにした。槍見台からはちゃんと槍が見える
夏道で30分ほどの槍見台までに三時間近くかかり、それ以上はどう登ったらいいのかもわからない急傾斜だったのでこの日の登頂はあきらめることにした。槍見台からはちゃんと槍が見える
9時半頃には小屋に戻ってきた。日光浴ができる程暖かい快晴だったので、このまま小屋周辺で一日過ごしてどこのピークも踏まず明日帰ろうかとも思ったが、いくらなんでもそれは勿体ない。徳澤なら確実に一人分のトレースがあることはわかっているし、ルートを変えて翌日再チャレンジすることにした。
9時半頃には小屋に戻ってきた。日光浴ができる程暖かい快晴だったので、このまま小屋周辺で一日過ごしてどこのピークも踏まず明日帰ろうかとも思ったが、いくらなんでもそれは勿体ない。徳澤なら確実に一人分のトレースがあることはわかっているし、ルートを変えて翌日再チャレンジすることにした。
昨日より更に晴れ渡っている。穂高の雪煙が良く見える。
昨日より更に晴れ渡っている。穂高の雪煙が良く見える。
昨日とは逆に梓川を下る。今日横尾小屋に泊まり明日蝶ヶ岳を目指すというソロ登山者とすれ違ったため、トレースが皆無であまり易しくは無いだろうと伝えておいた。
昨日とは逆に梓川を下る。今日横尾小屋に泊まり明日蝶ヶ岳を目指すというソロ登山者とすれ違ったため、トレースが皆無であまり易しくは無いだろうと伝えておいた。
陰影の濃い山肌は少し非現実的にも思える
陰影の濃い山肌は少し非現実的にも思える
徳澤に戻ると昨日出会ったソロ登山者のものと思しきテントが一張りあった。その他にもが整地された幕営地が二か所程あったので一つを使わせてもらう。
しかし昨日は全く幕営跡なんか無かったのに、徳澤をベースとせず縦走している集団が掘ったんだろうか。
徳澤に戻ると昨日出会ったソロ登山者のものと思しきテントが一張りあった。その他にもが整地された幕営地が二か所程あったので一つを使わせてもらう。
しかし昨日は全く幕営跡なんか無かったのに、徳澤をベースとせず縦走している集団が掘ったんだろうか。
だだっ広い小屋よりテントの方が暖かく感じる。この晩も快晴で宵の口まで浮かんでいる月が明るかった。
だだっ広い小屋よりテントの方が暖かく感じる。この晩も快晴で宵の口まで浮かんでいる月が明るかった。
翌朝は5時出発。トレースがはっきりしていたので暗い中でも迷わず登ることができた。最初の急坂のみアイゼンとピッケルを使ったが1時間も登ると大分緩やかになったのでワカンに履き替えた
翌朝は5時出発。トレースがはっきりしていたので暗い中でも迷わず登ることができた。最初の急坂のみアイゼンとピッケルを使ったが1時間も登ると大分緩やかになったのでワカンに履き替えた
トレースが無いわけではないが数人分しかないのである程度のラッセルは必要。この距離のラッセルを強いられるのはなかなかキツイ。夏道など関係なくあっちこっちにトレースが伸びている上に、昨晩の風で消えている箇所もあり頻繁に見失う
トレースが無いわけではないが数人分しかないのである程度のラッセルは必要。この距離のラッセルを強いられるのはなかなかキツイ。夏道など関係なくあっちこっちにトレースが伸びている上に、昨晩の風で消えている箇所もあり頻繁に見失う
また、ほぼ樹林帯のため景色が変わらないのもモチベーションに繋がらない。偶に穂高、乗鞍、御岳の白い山容が木の隙間から垣間見える
また、ほぼ樹林帯のため景色が変わらないのもモチベーションに繋がらない。偶に穂高、乗鞍、御岳の白い山容が木の隙間から垣間見える
長屏山からはそれなりの展望はあったが、雪山は見えない
長屏山からはそれなりの展望はあったが、雪山は見えない
妖精の池も真っ白に埋まっている
妖精の池も真っ白に埋まっている
出発から6時間もかかったがなんとか登頂できた。話に聞く通り樹林帯を抜けて稜線に出たとたん強風で、蝶ヶ岳ヒュッテは雪に埋もれず全体が見えている
出発から6時間もかかったがなんとか登頂できた。話に聞く通り樹林帯を抜けて稜線に出たとたん強風で、蝶ヶ岳ヒュッテは雪に埋もれず全体が見えている
多分奥穂、涸沢、北穂
多分奥穂、涸沢、北穂
稜線は風がキツいし、登り口付近の急坂に時間を取られることを考えてさっさと降りることにした。長屏山の登り返しが嫌で無理に巻いたが踏み抜きなどで相当苦労したので素直にたどるべきだった
稜線は風がキツいし、登り口付近の急坂に時間を取られることを考えてさっさと降りることにした。長屏山の登り返しが嫌で無理に巻いたが踏み抜きなどで相当苦労したので素直にたどるべきだった
下りは登りよりトレースを見失うことが多くなった。ショートカットは考えずに無難に辿った方がよい。積雪を見越した高さにある道標はだいぶ役にたった
下りは登りよりトレースを見失うことが多くなった。ショートカットは考えずに無難に辿った方がよい。積雪を見越した高さにある道標はだいぶ役にたった
この日のうちに沢渡駐車場まで戻る案もあったが、徳澤下山が15時前だったのでまた宿泊することにした
この日のうちに沢渡駐車場まで戻る案もあったが、徳澤下山が15時前だったのでまた宿泊することにした
この日の徳澤は他にだれもいない。日没からしばらくの間は晴れていたが、21時ごろからみぞれがテントを叩くようになった
この日の徳澤は他にだれもいない。日没からしばらくの間は晴れていたが、21時ごろからみぞれがテントを叩くようになった
翌日、昨日までとは打って変わり、そこまで強くはないが吹雪いている。また一度溶けた雪面がまた凍ったせいか河原の踏み抜きが多くなった。山沿いはまだマシなので夏道を戻ることにする
翌日、昨日までとは打って変わり、そこまで強くはないが吹雪いている。また一度溶けた雪面がまた凍ったせいか河原の踏み抜きが多くなった。山沿いはまだマシなので夏道を戻ることにする
昼頃になると多少は日差しも見えるようになった。特に寄り道はせずまっすぐ釜トンネルを目指す。
中の湯で運よくタクシー相乗りを拾うことができ、沢渡駐車場まで戻る。相乗りの方は小梨平で一泊されていたようだ。
温泉は安房峠を超えた先のひらゆの森で済ませ、そのまま帰宅した。
昼頃になると多少は日差しも見えるようになった。特に寄り道はせずまっすぐ釜トンネルを目指す。
中の湯で運よくタクシー相乗りを拾うことができ、沢渡駐車場まで戻る。相乗りの方は小梨平で一泊されていたようだ。
温泉は安房峠を超えた先のひらゆの森で済ませ、そのまま帰宅した。

感想

蝶ヶ岳へ登るだけなのに結局四日間も雪の上高地に寝泊まりすることになった。小屋があるというだけの理由で横尾からのアプローチを選んでしまっていたが、事前リサーチで登山者が少ないことがわかれば最初から徳澤発としていただろう。ただ晴天が長く、蝶ヶ岳からの眺望はもちろん、麓からも雪の穂高連峰を間近でじっくりと眺めることができた点はに幸運だったと思う。

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ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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