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Yamareco

記録ID: 3381741
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

北鎌尾根(槍ヶ岳)

2021年07月23日(金) 〜 2021年07月25日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
16:47
距離
23.5km
登り
2,483m
下り
904m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:41
休憩
0:37
合計
9:18
5:30
5:30
36
6:07
6:07
4
6:11
6:12
33
6:45
6:45
5
6:50
6:52
10
7:02
7:03
41
7:43
7:44
30
8:13
8:14
8
8:21
8:32
5
8:38
8:38
22
9:00
9:00
29
9:29
9:29
23
9:52
9:53
65
10:58
11:14
94
12:48
12:55
113
2日目
山行
6:34
休憩
0:38
合計
7:12
14:48
145
5:42
5:53
237
9:50
10:15
12
10:27
ゴール地点
天候 午前晴れ〜15時ごろから雨。
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
新宿からさわやか信州号
コース状況/
危険箇所等
上高地〜水俣乗越:一般ルート。スピード命。
水俣乗越〜北鎌沢出合:ザレ場くだり。ルートを間違えたのか、一箇所雪渓をトラバースせざるを得なかった。
北鎌沢出合〜北鎌のコル:ひたすら登る。5〜10分で分岐するので右俣へ行く。ここで給水したが、右俣上部でもチョロチョロとは出ていた。右俣は大きな岩も多く、ちょっとした岩登りも楽しめる。右俣後の分岐は基本的に右。とにかくコルを目指せば間違いない。
北鎌のコル〜独標:踏み跡明瞭なので迷うことはまあない。
独標:お助けロープを右巻きして逆コの字を超えてすぐを適当に直登すればピークへ行ける。
独標〜p13:一番ルーファイに気を使った。とにかく稜線通しを意識する。巻くなら右。左はない。
p13〜槍直下:全部直登で稜線通し。難しい岩上りはない。
槍直下:技術的核心。重荷で登るにはまあまあ緊張するルンゼが2つ続く。

ソロで初めて挑戦したい人には最低限必要な条件
・山行を想定し、情報収集し、きちんと装備を構築でき、かつその装備で10時間はもりもり上り下りできる体力。休憩も最小限で栄養補給と水分補給のみ。
・ある程度ボルダリングやクライミングを嗜んでいないと厳しい場所もあった。ボルダリングなら6級くらいは落ちないよってレベルじゃないと、かなり怖い思いをすると思う。手と足の位置関係的にたまに被ってるところも瞬間的にはある。
・西穂〜奥穂〜槍みたいなとこで、北アルプスの岩の感じを掴んでおく。この辺りでつまずくようでは厳しい。
・懸垂と登り返しが確実にできるよう技術。今回は結局ロープもハーネスもただの重りだったが、人によってはクライムダウンできない場所もあるとは思うので、やはり必須と言わざるを得ない。
上高地。新宿からの夜行バスは満員であまり眠れなかった。
2021年07月23日 05:30撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 5:30
上高地。新宿からの夜行バスは満員であまり眠れなかった。
たぶん前穂東壁かな?いつか登ってみたい。
2021年07月23日 07:21撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 7:21
たぶん前穂東壁かな?いつか登ってみたい。
水俣乗越。ここまで5時間半。相当飛ばしてきた。
2021年07月23日 10:59撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 10:59
水俣乗越。ここまで5時間半。相当飛ばしてきた。
クソみたいなザレ場を下る。というかザラしながら降りる。
2021年07月23日 11:16撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 11:16
クソみたいなザレ場を下る。というかザラしながら降りる。
せ、雪渓!?そんなのあるの!?季節のせいか?ルートを間違えた可能性もあるが、とにかく左岸にトラバース。傾斜もそこそこあるのでまあまあ緊張した。
2021年07月23日 11:37撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 11:37
せ、雪渓!?そんなのあるの!?季節のせいか?ルートを間違えた可能性もあるが、とにかく左岸にトラバース。傾斜もそこそこあるのでまあまあ緊張した。
左岸に来ると、なんとなく踏み跡がある。雪渓が切れるまではこっちが正解か。
2021年07月23日 11:47撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 11:47
左岸に来ると、なんとなく踏み跡がある。雪渓が切れるまではこっちが正解か。
これが今回登る北鎌尾根。
2021年07月23日 11:54撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 11:54
これが今回登る北鎌尾根。
沢下りが続く。最初は枯れ沢だったのが、そのうちほんとに川になる。川辺で石の上をぴょんぴょん跳ねる子供みたいに降りる。600m降りるのはさすがに飽きる。
2021年07月23日 12:15撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 12:15
沢下りが続く。最初は枯れ沢だったのが、そのうちほんとに川になる。川辺で石の上をぴょんぴょん跳ねる子供みたいに降りる。600m降りるのはさすがに飽きる。
北鎌沢出合。ここからコルめがけて600m登る。下った分返してほしい。
2021年07月23日 12:48撮影 by  iPhone 12, Apple
3
7/23 12:48
北鎌沢出合。ここからコルめがけて600m登る。下った分返してほしい。
右俣分岐。水量的には左俣が本流のようだが、行くのは当然右俣。右俣は枯れているようなので、ここで腹一杯水を飲んで給水する。
2021年07月23日 13:05撮影 by  iPhone 12, Apple
1
7/23 13:05
右俣分岐。水量的には左俣が本流のようだが、行くのは当然右俣。右俣は枯れているようなので、ここで腹一杯水を飲んで給水する。
右俣を真っ直ぐ登る。ゴツゴツしてハイステップがちになるので結構疲れる。
2021年07月23日 13:12撮影 by  iPhone 12, Apple
1
7/23 13:12
右俣を真っ直ぐ登る。ゴツゴツしてハイステップがちになるので結構疲れる。
よく見るとちょろちょろ水が出ている。季節や雨量にもよるのだろうけど、結構上部のほうでも出ていた。見かけるたびに飲む。
2021年07月23日 13:17撮影 by  iPhone 12, Apple
7/23 13:17
よく見るとちょろちょろ水が出ている。季節や雨量にもよるのだろうけど、結構上部のほうでも出ていた。見かけるたびに飲む。
あと少し!あと少しが長い!着いたと思ったらまたコルが現れる的な偽ピーク現象ならぬ偽コル現象が現れる。
2021年07月23日 14:29撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/23 14:29
あと少し!あと少しが長い!着いたと思ったらまたコルが現れる的な偽ピーク現象ならぬ偽コル現象が現れる。
上高地〜北鎌のコルまで約9時間半。普通はツェルトなんだろうけど、俺は集中豪雨だろうと台風だろうと快適に寝たいのでダブルウォールを持参。全荷物かついで10時間上り下りできる体力があればなんでもいいと思う。
2021年07月23日 15:09撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/23 15:09
上高地〜北鎌のコルまで約9時間半。普通はツェルトなんだろうけど、俺は集中豪雨だろうと台風だろうと快適に寝たいのでダブルウォールを持参。全荷物かついで10時間上り下りできる体力があればなんでもいいと思う。
張り終えてすぐに天気が怪しくなる。夜はなんだかんだ豪雨と小雨を繰り返した。バスで眠れなかった分、ぐっすりだよ!
2021年07月23日 15:16撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/23 15:16
張り終えてすぐに天気が怪しくなる。夜はなんだかんだ豪雨と小雨を繰り返した。バスで眠れなかった分、ぐっすりだよ!
朝3時には出る。暗すぎてコルでてすぐで迷うが、それ以外は暗くてもいける。
2021年07月24日 03:35撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 3:35
朝3時には出る。暗すぎてコルでてすぐで迷うが、それ以外は暗くてもいける。
朝焼けの独標。想像してたよりもデカい。これは独標って名付けてもいい存在感。
2021年07月24日 04:57撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 4:57
朝焼けの独標。想像してたよりもデカい。これは独標って名付けてもいい存在感。
直登しようと思ったが、ちょっとこの荷物しょってフリーで行けそうな難易度にはみえなかった。小川山グレードで5.10aくらいありそうな感じ。大人しくお助けロープをトラバース。これロープなかったら全北鎌尾根中最大の難所だと思う。あっても怖いけど。
2021年07月24日 05:13撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 5:13
直登しようと思ったが、ちょっとこの荷物しょってフリーで行けそうな難易度にはみえなかった。小川山グレードで5.10aくらいありそうな感じ。大人しくお助けロープをトラバース。これロープなかったら全北鎌尾根中最大の難所だと思う。あっても怖いけど。
バンドが見える。素直に従う。
2021年07月24日 05:16撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 5:16
バンドが見える。素直に従う。
有名な逆コの字。下にステップがあるので、くぐる必要もないし、ハイハイする必要もない。
2021年07月24日 05:23撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 5:23
有名な逆コの字。下にステップがあるので、くぐる必要もないし、ハイハイする必要もない。
逆コの字すぎてすぐのここを直登。岩の弱点を探しながら登る。
2021年07月24日 05:24撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 5:24
逆コの字すぎてすぐのここを直登。岩の弱点を探しながら登る。
独標より。案外簡単に登れる。下りは懸垂かと思いきや、普通にフリーでクライムダウンできる。こういう岩場において、クライムダウンの技術は必須。普通にクライムダウンできる自信がなければ懸垂するしかないと思うが、支点は見当たらなかった。
2021年07月24日 05:43撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 5:43
独標より。案外簡単に登れる。下りは懸垂かと思いきや、普通にフリーでクライムダウンできる。こういう岩場において、クライムダウンの技術は必須。普通にクライムダウンできる自信がなければ懸垂するしかないと思うが、支点は見当たらなかった。
途中のピークにいる猿。p11〜12あたりかな?猿だらけでそこら中にうんこが落ちている。気をつけながら進む。この辺はルーファイも一番シビアだった。とにかく稜線通しを意識する。
2021年07月24日 06:41撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 6:41
途中のピークにいる猿。p11〜12あたりかな?猿だらけでそこら中にうんこが落ちている。気をつけながら進む。この辺はルーファイも一番シビアだった。とにかく稜線通しを意識する。
p14あたり。もうこの辺からは稜線しか歩かない。巻き道はどれもザレていて危ない。稜線通しが一番安心できる。
2021年07月24日 08:00撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 8:00
p14あたり。もうこの辺からは稜線しか歩かない。巻き道はどれもザレていて危ない。稜線通しが一番安心できる。
p15より。槍が近づいてきた!ザ・北鎌尾根の写真。
2021年07月24日 08:13撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 8:13
p15より。槍が近づいてきた!ザ・北鎌尾根の写真。
振り返って一枚。独標は存在感ある。
2021年07月24日 08:16撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 8:16
振り返って一枚。独標は存在感ある。
p15にあるわかりづらい看板。言われなくても頑張る。
2021年07月24日 08:26撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 8:26
p15にあるわかりづらい看板。言われなくても頑張る。
ここからデカい岩をゴツゴツ登っていく。まあまあ疲れる。
2021年07月24日 09:00撮影 by  iPhone 12, Apple
7/24 9:00
ここからデカい岩をゴツゴツ登っていく。まあまあ疲れる。
直下まで来たら、もうどこを登っても行けそうに見えた。自分のレベルで登れそうなところを探す。俺はここが気に入った。直下のチムニーが、ザック背負ってフリーで登るにはやや緊張感のある難易度。でもここまで来てる登山者はみんな心拍数も適度にあがり、アドレナリンも出ているはずなので、本来の力を発揮できるので行ける。冷静に考えるとロープ出してもいいレベル。
2021年07月24日 09:35撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 9:35
直下まで来たら、もうどこを登っても行けそうに見えた。自分のレベルで登れそうなところを探す。俺はここが気に入った。直下のチムニーが、ザック背負ってフリーで登るにはやや緊張感のある難易度。でもここまで来てる登山者はみんな心拍数も適度にあがり、アドレナリンも出ているはずなので、本来の力を発揮できるので行ける。冷静に考えるとロープ出してもいいレベル。
また途中に看板。
2021年07月24日 09:41撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 9:41
また途中に看板。
登るとケルンがあったりして、少しホッとする自分がいる。でもこれ落石したら危なくない?
2021年07月24日 09:42撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 9:42
登るとケルンがあったりして、少しホッとする自分がいる。でもこれ落石したら危なくない?
実工ってなに?下には残置ザックもある。道中には他にも残置がいくつかあったが、ほとんどは冬薔薇のものだった。生きてるならはよ取りに来い。
2021年07月24日 09:45撮影 by  iPhone 12, Apple
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7/24 9:45
実工ってなに?下には残置ザックもある。道中には他にも残置がいくつかあったが、ほとんどは冬薔薇のものだった。生きてるならはよ取りに来い。
北鎌のコルから7時間でピークハント!みんなから拍手?なかったよそんなの!!!みんな登った達成感に浸ってたり写真の順番待ちしてたりで、誰もみてなかったよ!!!でもちょうど写真撮影してた若い子に話しかけられたから、拍手10人分として受け取っておいた。
2021年07月24日 10:01撮影 by  iPhone 12, Apple
6
7/24 10:01
北鎌のコルから7時間でピークハント!みんなから拍手?なかったよそんなの!!!みんな登った達成感に浸ってたり写真の順番待ちしてたりで、誰もみてなかったよ!!!でもちょうど写真撮影してた若い子に話しかけられたから、拍手10人分として受け取っておいた。
槍ヶ岳、また会う日まで……。次は厳冬期北鎌尾根?いやいやまだ死にたくはない……。
2021年07月24日 10:37撮影 by  iPhone 12, Apple
2
7/24 10:37
槍ヶ岳、また会う日まで……。次は厳冬期北鎌尾根?いやいやまだ死にたくはない……。
時間に余裕があったのでババ平まで降りてテン泊。翌日はテントを乾かしてゆっくり上高地まで下山。
2021年07月25日 08:07撮影 by  iPhone 12, Apple
3
7/25 8:07
時間に余裕があったのでババ平まで降りてテン泊。翌日はテントを乾かしてゆっくり上高地まで下山。

感想

快適なサイマルクライミングが終始楽しめる。これが天然って、北アルプスはやっぱりすごいと思えるいいルート。

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