大峯奥駈道縦走/大峰奥駈道縦走(吉野から那智まで)
- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
2014年04月10日(木) 〜 2014年04月16日(水)
■初日(旅としては4日目)
8:30頃 吉野駅
10:05 金峯神社
11:49 四寸岩山
12:59 二蔵宿小屋
14:15 五番関
14:57 鍋カツギ行者
15:18 今宿跡
15:58 洞辻茶屋
16:12 陀羅尼助茶屋
17:00頃 大峯山寺、山上ヶ岳
18:00頃 小笹宿に宿泊。水場として豊富な水量の小川あり
■2日目(旅としては5日目)
6:00頃 小笹宿を出発
6:32 阿弥陀ヶ森分岐の女人結界
7:42 大普賢岳
9:31 七曜岳
10:32 行者雫水(水場。ハシゴを降り切ったルート添い。見逃すことはないかと)
11:55 一ノ垰(現地の案内標識は一ノ多和。荒廃した避難小屋がある場所)
12:23 奥駈道出合
15:04 弥山
15:43 八経ヶ岳
18:39 楊子ヶ宿小屋に宿泊
■3日目(旅としては6日目)
5:30頃 楊子ヶ宿小屋から徒歩直進4分の水場を確認。
6:00頃 楊子ヶ宿小屋を出発
6:54 仏生ヶ岳
7:44 孔雀岳
7:51 孔雀覗(現地の案内標識は孔雀ノ覗)
9:28 釈迦ヶ岳
10:11 深仙小屋
10:51 太古ノ辻(これより大峯南奥駈道)
12:52 地蔵岳
14:23 涅槃岳
14:55 証誠無漏岳
15:50頃 持経ノ宿(現地の案内標識は持経の宿)に宿泊(水場は地道の林道を片道400m。自分はゆっくり歩いて往復15分ほど)
■4日目(旅としては7日目)
5:00頃 持経ノ宿を出発
5:57 平治ノ宿(現地の案内標識は平治宿山小屋)
6:29 転法輪岳
7:05 倶利伽藍岳
9:01 行仙宿山小屋
11:04 笠捨山
13:31 香精山
14:12 塔ノ谷峠
15:00頃 雨が降り始めてきたのと右膝痛のためテント泊へ
■5日目(旅としては8日目)
6:00頃 宿泊地を出発
8:05 玉置山展望台(テン場として良さそうだった)
8:38 玉置山
9:29 玉置辻(ここもテン場として良さげだった)
10:55 大森山
12:15 五大尊岳
14:07 大黒天神岳
15:59 吹越峠
16:43 備崎
17:17 熊野本宮大社前
18:30頃 河原でテント泊へ
大峯奥駈道/大峰奥駈道(吉野〜熊野)縦走完了。
大峯奥駈道の表記は、昭文社の地図2013版にそろえています。
地図名と現地名の不揃いはご了承ください。
■6日目(旅としては9日目)
大峯奥駈道/大峰奥駈道(吉野〜熊野)を縦走し、
那智を目指し、小雲取越・大雲取越へ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-430048.html
6:10頃 熊野本宮大社へ参拝
7:37 川湯温泉着
8:20頃 川湯温泉8時営業開始のはずだが無人のため、残念ながら移動
9:08 請川側の小雲取越のスタート地点(下地橋バス停)
10:54 百間ぐら
11:38 石堂茶屋跡
12:10 桜峠
12:21 桜茶屋跡(蜂の巣があるのか大きなハチが多数飛んでいた)
13:17 小和瀬渡し場跡
13:50頃 大雲取登り口
14:11 円座石(わろうだいし)
14:35 水場のある休憩所(水場は水道だった)
16:18 越前峠
17:00 地蔵茶屋跡脇のスペースでテント泊へ。
(自販機あるがすべて売切。水場・トイレ有り)
■7日目(旅としては10日目)
7:40頃 地蔵茶屋跡を出発
9:08 色川辻
9:38 舟見茶屋跡
10:36 那智高原(自販機は見当たらず)
11:07 那智大社
11:55頃 大門坂駐車場前バス停
13:50頃〜15:00頃 新宮駅から鵜殿駅までの区間も歩く
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-430048.html
大峯奥駈道/大峰奥駈道(吉野〜那智)縦走完了
鵜殿駅〜津駅 電車移動
津駅から夜行バスで帰宅
※日程は、6日目の6:10頃に熊野本宮大社へ参拝した2014年04月15日(火)まで
といたしましたが、
ルート・コースタイムは、7日間で歩いた総距離を知りたかったため、
7日目まで含んでおります。
大峯奥駈道/大峰奥駈道(吉野〜那智)を縦走する前の
旅としては1日目〜3日目は、
伊勢神宮と厳島神社参拝、宮島の弥山登山などを
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-430253.html
天候 | 大峯奥駈道縦走/大峰奥駈道縦走(吉野から那智まで)、縦走時の天候 初日〜3日目、晴れ。 4日目、曇り時々雨、のち雨。 5〜6日目、晴れ。 (7日目、晴れ。) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大峯奥駈道縦走/大峰奥駈道縦走(吉野から那智まで) この年の4月上旬は残雪有り。凍結が危険といえば危険だった。 弥山小屋は冬期休業中。 持経ノ宿、平治ノ宿、行仙宿山小屋を 繁忙期に利用したい場合は、事前予約が無難そう。 また使用の際には、維持管理費用としての協力金が必要です。 http://syamabiko.web.fc2.com |
写真
感想
2014年の登山第7弾
大峯奥駈道/大峰奥駈道。吉野から那智まで縦走
吉野、釈迦ヶ岳、弥山、八経ヶ岳、熊野本宮大社、那智大社
○感想
一度は途中で断念し、
再度挑もうと思い続けていた大峯奥駆道の縦走を、
ついに達成できた。
おまけで、小雲取越・大雲取越も縦走達成。
山上ヶ岳から大普賢(部分的に七曜岳)までの区間は、かなり雪が残っていて、夏道は完全に雪の下。
単独の方、2人の方が、それぞれ別ルートを選んでいるトレースがあったが、
一部で消えてる箇所もあった。
小笹の宿までは前回も来ており、土地勘も養えていたので、どうにかなった。
ただ、小笹の宿手前の道に横切る木をまたごうとした時に
スパッツのゴムが逆のスパッツの金具に絡まって足がもつれ、
右膝10センチ下あたりを木に強打してしまった。
打ち付けた瞬間は泣きたいほど痛かったが、しばらくしておさまってきた。
のちに大きなかさぶたに。
雪自体は、夕方も朝も、カチカチのアイスバーンではなく、
爪先蹴りが効いた。アイゼン、ピッケルの必要性も感じなかった。
七曜岳手前に一ヵ所、鎖場で部分的に凍結し鎖も氷の中に閉じ込められていて、
なんていやらしいんだろう、と感じた。
凍ってない部分の岩のでっぱり、脇の木の枝や根っことかをつかんで、登った。
今宿跡の先で、山上ヶ岳のけっこう手前に、
雪が残る鎖場があった、傾斜がゆるいので危険は感じなかった。ここは雪もそのうちとけるのでは。
聖宝ノ宿跡(奥駆道出合や弁天ノ森以降)から弥山までの残雪も多かった。
夏道は雪の下。実質のトレースはほぼなし。
1名通過した形跡というか気配を感じられる程度で、
おそらく暖かさで雪の両面がとけて凹凸がなだらかになり、次第に消えたものと推測。
夏道が木製階段メインのためなのか、ヒモ、テープ類があまり見当たらず、
山頂も見えない位置では、どっちに進むのか、登るべきなのかの判断を求められた。
アイゼン、ピッケルは持ってきていないので、雪斜面の直登は断念。
地図上の夏道のたどり方、方位、を頼りにしたルートファインディングで、進むべき道を決めた。
ある程度登ったあたりからは、山頂方面が確認できてきたので、木がなく通過できるところをジグザグに登った。
勘があたると、夏道らしいところを歩いていたと思われる。
釈迦ヶ岳への登りも、夏道は雪の下。
何人もの方が登っていると推測できたがトレースは消えていた。
弥山斜面よりも雪が固く、爪先蹴りが効かないことが多く
夏道にありがちなジグザグでの登りだと、
万が一滑落して下まで滑ってしまうと、また登りなおす手間が増える可能性もあるため、
雪がとけ具合がやけに早い斜面を直登することも選んだ。
岩や木、草などにつかまりながら。
ある程度を過ぎたら山頂方面がわかってくるので、
そこからは雪から飛び出している木の幹や枝につかまって、
山頂へと登っていった。
山頂そのものが見えた瞬間は、
「やっと山頂だよ〜」と声に出して叫んだくらい嬉しかった。
それ以外の場所は、雪は残っているものも、危険性を感じなかったり、体力的精神的にも辛くなかったので、割愛。
雪がない夏道部分についても問題なし。要所ごとに案内板、ヒモ、テープ類あり。
崩落箇所もあるが、すでに迂回ルートが作られている。
鎖場は、鎖に頼りきらず、
岩や木の根っこなどを利用した基本的な三点確保ができれば容易に通過できる程度。
ただ縦走用の重装備での岩場が初めての場合は、
ザックの重さで体が振られて滑落しないように要注意。
鎖場が多い地蔵岳あたりは、日程的にも後ろになるので、
不調をきたしている体の部位をかばったり、時間をかけてゆっくり挑む等、柔軟に。
全体を通して、修行の場所、行場としてのルート選びをしていることもあり、
アップダウンの繰り返し。巻き道作れそうな場所も、いっぱいあったのだが、
あえての苦行を強いられた気がする。
大峯奥駈道/大峰奥駈道(吉野〜熊野)には
水場が少ないことは事前にわかっていたので、水場ごとに常に2.5リットル分の水を補給。
・大天井ヶ岳を通らない在来道の水場(豊富。小川)
・小笹宿(豊富。小川)
・行者雫水(自分が通過したときは豊富)
・楊子ヶ宿小屋の水場(自分が通過したときは豊富。辺りに残雪もあり当面、もちそう)
・持経ノ宿の水場(豊富)
・玉置神社(自分が通過したときは、しょぼしょぼ。降雨量によっては枯れるかも)
で水を補給した。
玉置神社では、あまりに水量が弱くて水をもらうのが申し訳ないのと、
本宮近辺で補給できるとの目測もあって、
水0.4リットルくらいをいだたくにとどめた。
まだまだ涼しいため、水分は1日平均1.5リットルほどを消費。
結果として、水場ごとに2.5リットル分を確保する必要もなかったけれど、
次の水場がない、枯れているほうが恐ろしいので、仕方ない。
炊事に水を要する食事も、水場の不安から選択肢から外して、
バーナー、コッヘル等は持参せず。かえって軽量化できたと思っている。
食事は、行動食類とパン。
行動食類は、スニッカーズ12袋、カロリーメイト12袋、
ミックスナッツ260グラム、さきイカ30〜40グラムのもの6袋、
200〜300円で売っている袋詰めのエアロ、チロルチョコ9個のみ。
パンは、100〜120円程度のものをたぶん7個。
パンを1日1〜2個、スニッカーズとカロリーメイトを平行して食べていった。
さきイカは軽いわりに、噛む必要性があるため、おなががいっぱいになる。酒がほしくなるけど。
追加で、熊野本宮到達後に、
本宮(基本、日曜休み)、請合というか下地橋(基本、火曜休み)のコンビニで
食料(カレー、おにぎり、ポテチ、パン、巻き寿司など)を調達した。
体力的な面、精神的な面では、
初日の右膝下の強打と予想以上の雪の多さで、弱気になり、
小笹宿に泊まった時に、また撤退しようかとさえ考えた。
ただ翌日以降も晴天。翌日起きたときに体のだるさを感じなかったこと、
それと帰りのバスの予約が、16日夜だったこともあり
撤退しても、16日までどうするか困ること、
それと、
撤退したら、前開訪問時とまったく同じルートをたどっただけになってしまうこともあり、
結局進んだ。
体力的にはずっと元気が持続したが、
3〜4日目以降から、右膝そのものが痛くなり、下りの度に右膝が痛かった。
右膝は今も痛い。
2〜3日目にも、左足かかとに十円玉ほどの水ぶくれができ、
4日目とかに水ぶくれは破裂。
最初は歩くごとに猛烈に痛かったが、こちらの痛みは、徐々に麻痺してしまった。
いろいろと不調が発生した。
計6泊7日の山行。3泊が避難小屋、3泊がテント泊。
6〜7日間、風呂もシャワーなしの生活は初めてで、髪の毛が変にベタついていた気がする。
単独行で人との出会いも少なかったので、誰かに迷惑はかけてないと思いたい。
最終日に、那智駅横の丹敷の湯(温泉)に入れたときは非常に快感だった。
髪の毛は、シャンプーが全く泡だたず、3〜4回洗った。
足のむくみなのか、両足とも靴下のゴムがあたるとこが、やたらとかゆくなった。
かきむしりたい欲望をおさえるため、かゆみ止めの内服薬を飲んで、ごまかしていた。
山行前の旅(お伊勢参り)や登山(宮島弥山)も含めれば、
計9泊10日(テント泊は3日分増加)の小旅行。
シーズン前の大峯奥駈道/大峰奥駈道(吉野〜那智)の縦走ということもあり、
人との出会いは多くはなかったけど、
会話した方々も、挨拶だけの人とも、人間との出会いによって、
元気と嬉しさがこみあげてきて。
今まで出会った人たち、これから出会う人たちにも、
本当に感謝が必要なんだよなーっと。
そんな山行だった。
大峯奥駈道/大峰奥駈道。吉野から那智まで
また縦走したい。
小雲取越・大雲取越の詳細はこちら。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-430048.html
追記(2017)
画像、追加しました。
コメントないものが追加画像です。
重複、ピンぼけ、90度角度違い、等、大変申し訳ございません。
何かの参考になれば。
こんにちは。
小辺路に続き奥駈制覇おめでとうございます。正に苦行の連続だったようで、感想文に引き込まれてしまいました。
積雪も微妙に大変だったようですね。
私もいつか訪れてみたいと思っています。
シャンプーの泡が立たないくだりは爆笑でした。
何はともあれ、お疲れ様でした。
nanfutsuさま
思っていた以上に雪が残っていましたが、
無事に縦走できたのでよかったです。
大峯奥駈道は距離が長く、時期によっては水場もあやしいルートですが、
ぜひ挑まれてください!ありがとうございました。
水場状況など大変参考にさせていただきました。ありがとうございました。自分も土曜日から同じルートで歩いて来ます。
コメント、まことにありがとうございました。
大峯奥駈道は色々とすばらしいコースでしたので、
ぜひ堪能してきてください。ありがとうございます。
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