北アルプス 縦走(新穂高温泉〜<笠新道>〜笠ヶ岳 〜<西鎌尾根>〜槍ケ岳〜南岳〜<南岳西尾根>〜槍平〜新穂高温泉)
- GPS
- 35:10
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 3,451m
- 下り
- 3,428m
コースタイム
新穂高温泉無料P(4:45)-(4:55)新穂高温泉BT(5:20)-(6:20)笠新道登山口(6:40)-(11:58)杓子平(12:20)-(13:56)主稜線・・・西面を3分下ると縦走路(14:15)-(14:40)抜戸岩-(15:38)笠ヶ岳天場・・・笠ヶ岳山荘まで約9分
【2日目】
笠ヶ岳天場(4:25)-(4:50)笠ヶ岳山頂(5:30)-(5:48)笠ヶ岳天場
笠ヶ岳天場(6:15)-(7:05)笠新道分岐(7:17)-(7:26)抜戸岳分岐-(7:31)抜戸岳
抜戸岳分岐(7:39)-(8:36)秩父平(8:53)-(9:57)大ノマ岳(10:03)-(10:45)大ノマ乗越(10:55)-(11:21)弓折岳(11:43)-(11:53)弓折乗越-(12:16)花見平-(12:26)くろゆりベンチ-(13:07)双六小屋
【3日目】
双六小屋(4:50)-(5:30)樅沢岳(5:40)-(9:10)千丈乗越(9:30)-(10:45)槍岳山荘
槍岳山荘(12:10)-(12:30)槍ヶ岳山頂(13:00)-(13:25)槍岳山荘
【4日目】
槍岳山荘(4:50)-(4:55)飛騨乗越-(5:10)大喰岳-(6:00)中岳-(7:20)南岳(7:25)-(7:30)南岳小屋(8:30)-(11:57)槍平小屋(12:20)-(13:05)藤木レリーフ-(13:45)チビ谷-(14:30)白出沢-(14:35)奥穂高登山口(14:45)-(15:20)穂高平-(16:10)新穂高温泉BT-(16:25)新穂高温泉無料P
天候 | 22日:曇のち晴 23日:晴 24日:曇のち晴 25日:曇のち晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【初日(22日)】笠新道〜笠ヶ岳 (1)今日のルートで危険箇所は全くありません。強いて言えば、体力勝負でしょうかね。 (2)笠新道登山口に水場があるので、多めに補給しておいた方が良いでしょう。天候にもよりますが、この日は暑く、道中かなり飲んでしまい、私4ℓ、長男1.8ℓを笠ヶ岳に着くと同時にすっからかんになってしまいました。 主稜線に着いた時に、数名「私、水が無い」と言って、同パーティーのメンバーにもらっている人がいました。また、笠ヶ岳の天場でも、山荘までのガレ場を前に、「水場が枯れていて小屋まで行かなきゃ水が無い」と聞いて座り込んでいる人もいました。水が無きゃ、食事もノドを通りませんからガス欠で動けなくなっちゃいますよ・・・。 【2日目(23日)】笠ヶ岳〜双六岳 (1)本日のルート中、危険箇所は全くありません。天気が良く一日中、槍・穂高、明日のルート西鎌尾根を見ながらの気持ち良い歩行でした。が、思った以上にコースタイムよりも時間がかってしまいました(出会った人、口々にコースタイムよりも時間がかかると言っていました)。 (2)花見平、くろゆりベンチは地図に載っていなく(十数年前に通ったけど無かったと思う・・・)、知っていたら休憩のタイミングを調整したのにっていう位休憩に適した場所。風も当らずにポカポカ、ベンチに座って、槍・穂高を見ながらゆっくりするにはもってこいの場所です。 【3日目(24日)】双六岳〜<西鎌尾根>〜槍岳山荘 (1)2万5千分1地形図で2,648m 地点を過ぎた辺りから足場が悪くなる。クサリ場や、浮石の多い急傾斜があるので慎重に。ハシゴやクサリが滑るといけないので軍手は無しで。まぁアンザイレンする程でもないが・・・。 (2)千丈乗越からはクサリ場、ハシゴは無いと記憶する。ただ、ひたすらガレ場を歩くので浮石に注意する。 【最終日(25日)】槍岳山荘〜南岳〜<南岳西尾根>〜槍平〜新穂高温泉 (1)中岳の山頂近くにはハシゴが2ヶ所かけてある。 (2)信州側には大きな雪渓が幾つもある。いくつかは雪渓まで下りる事はできそうだが、どれも水を取れるような雪渓ではない。中岳から30分ほど下った所の信州側には冬季の天場跡(石が積み上げられており、近くに大キジの跡)がる。そこには小さな雪渓がのこっていた。しかし水は滴り落ちる程度。結局、南岳まで水場はなかった。時期が遅いのか、昔汲んだ雪渓は消滅していた。 (3)中岳〜南岳間で途中一箇所、信州側に切れ落ちている岩場のトラバースがある以外はさほど危険を感じるような箇所はない。 (4)南岳西尾根は、最初ガレ場を下る。足場の悪いところは木の橋がかけてある。 (5)約2,800m の辺りでガレガレの沢から左手の尾根に上がる。 (6) 約2,700mから下は「むりゃくちゃ急」だとか。覗き込むと確かに急で足場が悪そう。 (7)約2,500mの辺りから木々の中を歩くようになる。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
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写真
感想
世間様より1週遅れの夏休みをとって、長男(小3/9歳)と北アルプス縦走に出かけました。私は約7〜8年ぶりの縦走、長男はテント初山行。ちょっと心配。予定では4泊5日で笠新道から大キレットを越えて白出沢を下る。
【前夜(21日)】
19時30分、予定より2時間半遅れで名古屋を出発。途端に雨が。天気予報では夜には回復すると言っていたのに・・・。小牧からはR41を北上。七宗町から金山にかけては激しい雨と雷。ワイパーを最速にしても前が見えず。ヒヤヒヤしながらの走行。
宮峠を下って高山市石浦町南の交差点を右折。大洞町の交差点を右折し、R158に合流。平湯の安房峠道路入口を左折し、R471へ。栃尾の交差点を右折し、県道475へ。栃尾温泉を越えるといきなり新しいトンネルが。蒲田トンネルなんていつの間に出来たんだ。栃尾温泉〜中尾温泉は細く曲がりくねっていて運転士しづらかったなー。1分ソコソコで中尾温泉へ。便利になったもんだ。
中尾温泉を過ぎて数分のロックシェッドに入ったら速度を落とし、左側に神経を集中。ロックシェッドの切れ間左側に突然「深山荘 露天風呂」の看板があるので左折。入口にバス停あり。
23時30分、予定通り4時間で蒲田川沿いの市営無料駐車場に到着(新穂高温泉BT周辺の駐車場は全て有料)。思ったよりも車が止まっている。6割近くは埋まっているだろうか。あとから続々と車が来る。
駐車場は4段に分かれており、我々は最下段に駐車。当然最上段がバスターミナルに近く、早く埋まるようだ。入り口に管理人がおり、明け方まで時々見回っていた。
【初日(22日)】
3時45分、起床。昨晩の雨は止み、うっすら星が見える。期待できるぞ!! 昨晩からだいぶ車が増えている。4時を迎えるとあちこちの車で出発準備を始めた。
駐車場の最上段から遊歩道のような道をバスターミナルに向かう。
最上段には駐車スペースにあふれた車が枠外やスロープに駐車してある。最下段から歩いても1〜2分と違わないので、行儀良く下に停めようよ!!
それに最下段だけ簡易トイレがあります。
10分程度歩くとバスターミナルに。登山届けを提出し、キレイになっているトイレ(20数年年前、大学山岳部の初めての春山合宿ではココのトイレの中で寝たが、もっと汚かった)で水を補充。5時頃より続々と大型バスが到着。登山者、ハイカーの多さにびっくり。
バスターミナルを出発し、蒲田川を渡って左俣林道を歩く。1時間で笠新道登山口に到着。水場あり。
さぁ出発。長い登りだ。初日でボッカ量もかなりあり(私約28Kg、長男約8Kg)、ペースが上がらないので、30分で1ピッチ。
さすが、北アルプスの登山道のなかでも屈指の急登コースとウワサされるだけあって大変なアルバイト。30分がとても長く感じる。
約1,700m、約1,800m、約1,920m、約2,100m地点に標識がある。約1,800m地点辺りから、高山植物があちこちに咲いていた。
1,800m 辺りまでは樹林帯の中だが、1,920mの看板の辺りからは高い木々が減り、槍ヶ岳〜西穂の大パノラマが見える。小さくロープウェィも見える。
高山植物の中を登り、8ピッチ(登山口から5時間18分)で杓子平に。時期が遅いいのか、期待した程のお花畑ではなかった。
ここまで来ると笠ケ岳がデ〜〜ンと構え、今日の目的地笠ケ岳山荘が小さく見える。最初は杓子平の中をダラダラ歩く。1ピッチで稜線に出るだろうと思っていたが、甘い甘い。2ピッチで主稜線に到着(登山口から7時間16分) 。きつかった〜〜〜〜。 主稜線西面に2〜3下ると従走路がある(2万5千分1地形図では約2,730m)。
縦走路分岐点から40分程で抜戸岩。岩の間を通る。
15時33分、登山口から10時間もかかって笠ケ岳の天場に到着。まず場所を確保してから受付へ。小屋まではガレ場を9分登る。
天場代は500円/人。小屋の温度計によると気温11℃。水場は枯れており、小屋前で給水(無料)。
16時を過ぎると雲ってきて寒くなってきた。初日の夕食はハヤシライス。肉の代わりにベーコンを使用。味は上々。米の分量は、二人で1.4合(252g)。その他、ベーコン100g、玉ねぎ(中半個)。分量はカンペキ。夕食後、明朝の米を炊いて(朝食の米は二人で1合:180g)、ガソリンをストーブに補充してテントに入ると、既に20時近い。長男はよほど疲れたのか夕食後スグに寝てしまった。
【2日目(23日)】
3時に起床し、昨日炊いた米に水を加えて暖め、雑炊を食べる。昨晩既に米は炊いてあり、暖めるだけなので時間短縮になる。
4時25分、笠ケ岳山頂で日の出を見る為に空身で出発。小屋でトイレに行こうと思い、小屋の外の入口から入り、空いたトイレに入ろうとすると、小屋の中の入口で並んでいた人に怒られてしまった。見ると小屋の中では長蛇の列。幕営の人も小屋の中から並ばにゃいかんって事か。日が昇ってしまうので、諦めて山頂に向かう。小屋の温度計では6℃。
4時50分、笠ケ岳(2,897.5m)山頂。4時28分、大喰岳より日の出。振り返ると白山に影笠が良く見える。
テントに戻ってから撤収にかかり、6時15分に出発。
1時間もかからずに笠新道の分岐点。更に10分足らずで抜戸岳の分岐点に。従走路は山頂を巻いているので、ザックをデポして頂上に向かう。最初は砂地を上がったあと、ガレ場を頂上に向かう。印が無いので、足場を確認しながら5分で抜戸岳(2,812.8m)頂上に着く。
出発から2時間半足らずで秩父平に。稜線から下っているので風も当らずにポカポカ暖かい。槍ヶ岳〜穂高のパノラマが素晴しい。
今日はやけにツアーが多い。10人以上はザラ。中には33名のツアーも。さっき休んだばかりなのに33名とすれ違う為にまた休憩。後ろから来た青年と「休むタイミング間違えたね」と苦笑い。
出発から5時間程で弓折岳(2,592m)に到着。三等三角点(2,588.4m) は西にちょっと外れたところ。弓折岳山頂から10分程下ると弓折乗越に。弓折乗越からちょっと上がると鏡平山荘が見える。
弓折岳から1時間、突然広場に出る。「花見平」と看板。早い時期だと雪田が残っているらしい。ここからの槍・穂高の展望が素晴らしい。ベンチもあり、最初から知っていればココで休憩にしたのに。西側にはお花畑が広がる。最盛期はさぞかしキレイだろう。更に10分程で「くろゆりベンチ」。木製のベンチが設置してあり、ここも槍・穂高の展望が素晴らしい。
出発から約7時間、双六小屋に到着。天場代500円/人。トイレ、水場は小屋の北側にある。
時間が早いので、スペシャル食のスパゲティ&まぜりゃんせを食べて昼食の足しにする。今晩は麻婆茄子。ナス炒めようと思ったがラードを忘れてしまった。レトルトの量がやや少なく、水で薄める。
【3日目(24日)】
3時に起床、朝食のラーメンを食べて早々に撤収。昨日の笠ケ岳では4時近くになって周りのテントが動き出したが、今日の双六では、既に数パーティー起きている。
槍ノ肩で水を買わなくて済むように二人とも水をたっぷり(私4リットル、長男1.8リットル)補充してラテを付けて出発。樅沢岳への登りで朝日を迎える。振り返ると双六岳に朝日が当たってる。しかし天気はあまり良くなく、槍〜穂高も雲に隠れている。気のせいか雨がポツポツ落ちてきたので、長男だけ、ザックカバーを付ける。
樅沢岳から30分位下った場所でライチョウの親子を発見。まさに北アの住人(住鳥)。我々の動きを見張っているようにこっちを睨んでいた。日が昇るにつれて徐々に天気が回復し、いつしか槍の穂先も見えるようになってきた。
2万5千分1地形図で2,648m 地点を過ぎた辺りから足場が悪くなる。クサリ場や、浮石の多い急傾斜があるので慎重に。ハシゴやクサリが滑るといけないので軍手は無しで。まぁアンザイレンする程でもないが・・・。
出発からら4時間20分で千丈乗越に到着。北鎌尾根が良く見える。ココまで来ると槍が大きく見え、随分来た事を実感する。
千丈乗越からはクサリ場、ハシゴは無いと記憶する。ただ、ひたすらガレ場を歩くので浮石に注意する。さすがに3,000m近くになると空気が薄くて息苦しい。疲れが溜まっているだけでは無い。十数歩歩いては立ち止まる。
千丈乗越から思ったよりも早く、2Pで槍ノ肩に到着。
昨日の弓折岳のガレ場と今日のガレ場、クサリ場の歩き方を見て、まだ大キレットは時期尚早と判断し、今日はココで幕営し、明日南岳西尾根〜槍平経由で下山する事にする。
小屋で受付をすませ(天場代500円/人)、テントを設営。水は小屋の受付隣にあり、200円/リットル(隣のテントのオッサンはセルフサービスを良い事に『カネを払わずに済んだ』と豪語していた。実にけしからん!)。トイレは小屋〜天場の間にあり男女別(100円のチップ)。
穂先はガスがかかっていたので、天気が良くなるのを待ってから穂先へ向かう。渋滞は全く無く、登り始めて20分で頂上に到着。頂上には20人位おり、祠の前では写真撮影街の長蛇の列。 残念ながら薄いガスの中で景色はイマイチ。まだ周りの人が下りそうに無いので、空いている時間を見計らって折り始める。後に人が連なると「慌てるな」と言っても気が焦るからね。
あと少しで肩に着くという時に25名のツアーが登ってきた。ガイドも仕事とはいえ、大変だ。7〜8分待たされて槍岳山荘へ。 渋滞が無ければ、登り下りとも約20分位だろう。
今日の夕食はすし太郎。山岳部時代の定番メニュー。夕食後、空はきれいに晴れ渡り、槍に登っている人もいない。 長男曰く「もう一回登りに行きたい」と。勘弁してくれ・・・。明日の行程も長い。14.4Km も歩かなければならない。
【最終日(25日)】
3時起床。長男を起こすが、やはり疲れが溜まっているのかなかなか起きない。朝食のラーメンを作り、たたき起こす。 朝食を追えて撤収準備にかかる。風が強く、フライ、テントが飛ばされそうだ。周りはまだ撤収準備をしている人はいないようだ。出発から約20分、ケルンの乱立する大喰岳(3.101m)に到着。 ピークが縦走路からやや外れているために、一旦通り過ぎてしまった。
中岳の山頂近くにはハシゴが2ヶ所かけてある。滑るといけないので、軍手は脱いで登る。尾根の東側に回り込むと風が当たらずほっとする。
出発から1時間ちょっとで中岳(3,084m)に到着。 中岳から10分位下ったところで、ルートぎわに1羽のライチョウ。驚かさないように写真を撮って見守る。我々を恐れる事無く、花をついばんでいる。
中岳〜南岳のルートは一部2001年に変更されたようだ。とは言っても昔のルートなんて覚えてもいないけど。 信州側には大きな雪渓が幾つもある。いくつかは雪渓まで下りる事はできそうだが、どれも水を取れるような雪渓ではない。中岳から30分ほど下った所の信州側には冬季の天場跡(石が積み上げられており、近くに大キジの跡)がる。そこには小さな雪渓がのこっていた。しかし水は滴り落ちる程度。結局、南岳まで水場はなかった。時期が遅いのか、昔汲んだ雪渓は消滅していた。
突然目の前の岩場から体調20cmの黒っぽい尻尾の小動物が飛び出し、岩の間を駆け上がっていた。あまりにも急な出来事でカメラを構える事ができなかった。リス?(こんな木も無い高所にはいないだろう)、ネズミ?(3,000mでネズミなんて聞いた事が無い)、だとするとオコジョじゃないか?(帰宅後に調べてみると、やはりオコジョのようだ)。大変珍しいものを見る事ができた。写真に収められなかったのが残念!
途中一箇所、信州側に切れ落ちている岩場のトラバースがある以外は然程危険な箇所はなく、風に耐えながら南岳を目指す。 出発から2時間半、思ったよりも早く南岳(3,032.68m)に到着。少しの間待つが、ガスで何も見えず、小屋へ降りる事に。南岳から10分程で南岳小屋に到着。徐々にガスが晴れてきて、南岳方面もすっかり青空。しまった。もう少し粘っていれば・・・。
今回は大キレット越えを諦めたので、後は下るだけ。小屋の東側の石段下のベンチに座って最後の景色を見ながら行動食を食べて過す。
キレットの下り口を覗いてみたが、昔のイメージとはなんだか違う。学生の時に縦走した時は、出発が3時頃でラテを付けて、真っ暗な中で下ったせいか、もっと恐怖感があった。それとも、随分浮石が落とされた?縦走する中高年者が増えて整備されたのか?これなら行けそうと一瞬頭をよぎったが、今日のところは大人しく引き下がった。
最初はガレ場を下る。足場の悪いところは木の橋がかけてある。約2,800m の辺りでガレガレの沢から左手の尾根に上がる。 約2,700mから下は「むりゃくちゃ急」だとか。覗き込むと確かに急で足場が悪そうなので、私が先に下る事にする。沢の中にルートが見えるが、そっちの方が良さそうに見える。。。突然、縦走路脇に救急箱が。こんなん初めて見た。約2,500mの辺りから木々の中を歩くようになる。
南沢に出て15分歩くと槍平小屋に到着(南岳小屋から2P)。
ここからはひたすら樹林帯の中を歩く。藤木レリーフ、滝谷出合、チビ谷出合、ブドウ谷を通って白出沢出合。コレを渡ると工事車両の通る林道をひたすら歩く。穂高平の穂高平避難小屋は営業していない時は避難小屋として使用できるらしい。営業している時は、風呂にも入れるが、ここで入ってもまだ1時間は歩かないといけない。
林道が大きく回り込んでいるので、ショートカットルートを行く事にする。小屋の道路を挟んだ駐車場奥から樹林帯の中に入る。林道を出るまで25分かかった。果たして林道とどちらが早いのだろうか?登りの時は、遠くても足場の良い林道を歩いた方がよいかも。もう2ヶ所、林道がヘアピンに回っている部分にショートカットルートがある。
ロープウェイ駅に着くともう下界だ。下山届を提出し、トイレで4日ぶりに顔を洗ってさっぱり。
出発から約9時間半、市営無料駐車場にやっと到着。長い一日だった。長男に感想を聞くと、満足度は50%だとか。理由は「もっと山を歩きたかった」だとか。
16時40分に車に乗り込んで下呂に向かう。 2時間足らずで下呂に到着。温泉に入ってさっぱりした後、夕食を。ビールが旨い。もう一度温泉に入って5日ぶりに布団で寝て疲れをとったのであった。
【翌日(26日)】
朝7時50分に下呂を出て、10時半に帰名したのであった。
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