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Yamareco

記録ID: 699987
全員に公開
沢登り
剱・立山

【沢から百名山】鳶谷から薬師岳そして美渓・赤木沢へ

2015年08月12日(水) 〜 2015年08月15日(土)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
32:08
距離
35.9km
登り
2,670m
下り
2,637m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:59
休憩
0:05
合計
8:04
7:53
135
10:08
10:13
344
15:57
奥の二俣
2日目
山行
7:51
休憩
0:00
合計
7:51
6:48
471
奥の二俣
3日目
山行
4:46
休憩
0:02
合計
4:48
6:09
25
6:34
6:35
10
6:45
6:45
21
7:06
7:06
26
7:32
7:32
45
8:17
8:17
19
8:36
8:37
31
9:08
9:08
109
4日目
山行
10:15
休憩
1:04
合計
11:19
5:08
58
6:06
6:06
21
6:27
6:28
127
8:35
8:44
129
10:53
10:53
33
11:26
11:27
7
11:34
11:35
70
12:45
12:45
6
12:51
13:40
26
14:06
14:07
73
15:20
15:22
30
15:52
15:52
35
16:27
ゴール地点
12日〜13日で鳶谷、14日赤木沢遡行、15日下山の予定でしたが、14日が悪天候だったので、14日は薬師沢小屋停滞、15日に赤木沢遡行&下山に変更
天候 8/12曇り時々晴れ
8/13曇り時々雨
8/14雨のち曇り
8/15晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
都内から関越道・上信越道・北陸道経由で立山ICから一般道
有峰林道亀谷ゲート手前で車中泊。6:00の開門と同時に折立登山口へ
コース状況/
危険箇所等
《常願寺川水系・鳶谷》
グレード:3級
薬師岳北西面を流れる沢。核心部は大きく2箇所あり、それぞれ連瀑帯が続く。上部はお花畑の中を緩やかに流れて薬師岳山荘直下に詰め上がる。

【折立〜岩井橋(入渓点)】
折立登山口から管理人の詰所脇のゲートをくぐり、林道を緩やかに1時間ほど下る。ダンプカーがひっきりなしに走っている。
岩井橋は橋が2本かかっている。左岸から作業道が伸びており、そこからゴーロの河原に降りられる。

【岩井橋〜鳶谷出合】
最初の3つの堰堤は右から超え、4つ目は左から越える。堰堤脇に梯子がついている。右岸に入る2つの枝沢を超えると鳶谷出合。基本右岸を行く。その手前で岩井谷に入るパーティーを追い越す。

【鳶谷出合〜奥の二俣(BP地点)】
しばらくは平凡な河原が続く。30分ほど歩いたところで1時間弱、竿を垂らした。
1時間ほどで6m魚止滝。右岸に高巻きの踏み跡あり。
その先川幅が一気に狭まり、谷が大きく右に曲がり、右岸が岩や土が露出したガレガレの5m滝。平水なら水流中を登れる。
その先の3段10mは右岸から楽に超えられる。
最初の二俣は右へ。その手前辺りから両岸に崩れた雪渓ブロックが現れる。
右に入ると第1核心部。ゴーロから一転滝が連続する。ラバーソールだったので、快適な登攀でここはロープなしで通過した。
ここをすぎると沢幅は広くゴーロになる。その先から雪渓で完全に埋まっていた。
左岸にかろうじて1張はれるスペースを確保してここをBPにした。
雪渓の風が冷たく、なぜか焚き火の着きが非常に悪かった。流木はたくさんある。

【奥の二俣〜薬師岳山荘】
奥の二俣は雪渓で埋まっていたので、ピンソールを装着して通過。二俣を右に入ると雪渓が切れる。沢床までは5mほど。ここは右岸から慎重に斜面におり、そのまま右岸のルンゼから8m滝を超えた。
ここからが20m、12m、5m、6m、5m、4m、2m、5m、3m、2mと10段65mの大滝。
最初の20mは右壁から登るが1歩が悪くハーケンを1枚打ち込み、その上12mを超えた終了点でさらにハーケンを2枚打ち込んで支点とした。ちょと悪かったのでトップは空身で登ってあとからザックを回収した。
2ピッチ目は水流を横切って右岸に移り、5mを登って潅木から支点をとる。3ピッチ目はそのまま右岸をトラバース気味に高度を上げる。
最後の5m滝上が非常に悪く、一旦左の草付に逃げて上部のダケカンバで支点をとる。ここから沢筋に戻ってもよかったのだが、さらに上部は沢が雪渓で埋まっている上に、ところどころクラックも入っており、状態が極めて悪い。高巻き気味にトラバースしたものの一部雪渓が崩れたので、ここで右岸から大高巻きした。
第2核心部最上部とその上のゴーロ、さらに最上部のところどころ雪渓で埋まったゴルジュの連瀑帯まで一気にまとめて高巻き、10m滝の上部に出た。
そこから上は小滝を快適に登れる。この上にBPあり。
ここをすぎると一転して草原地帯のお花畑の中をすすむ穏やかな源頭部。
最初の二俣(4:1)を左に、すぐに真ん中が涸れている三俣を右にすすむ。赤茶けたナメ地帯をすぎると稜線が見えてくる。最上部の雪渓の左脇を登り、膝程度のハイマツ漕ぎで薬師岳山荘直下の登山道に出られる。

《黒部源流・赤木沢》
【薬師沢〜赤木沢出合】
基本左岸を進み、途中のインゼルは左を進んだ。
左岸が切り立ってきたら一旦右岸に渡渉、5m滝が見えてきたら再び左岸に渡渉し、そのまま左岸から5m滝を高巻く。沢床に降りるとまもなく赤木沢出合が見えてくる

【赤木沢出合〜中俣乗越】
出合の釜を持つ3m滝を左岸からへつりながら赤木沢に入る。2段15mは右から。その上の15mナメ滝はどこでも登れる。
ウマ沢出合を超えたところの8m滝は左から次の8mは右から越える。次の2段20mは右から簡単に高巻く。

2段35m大滝は右から明瞭な踏み跡あり。高度感はあるが潅木もたくさんあり難しくはない。
上部は本流より1本右の支流を詰めて、赤木岳側の枝沢を詰めた。大滝上、3:2の二俣は左、次の1:1の二俣も左、その次の二俣を右に進み、4つ目の二俣は右に進んだ。
その他周辺情報 登山届はメールで富山県警に提出。

下山後は亀谷温泉の国民宿舎白樺荘の日帰り温泉。
610円/人 20時まで入浴可。

折立から登山口左の林道を下る
2015年08月12日 07:53撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 7:53
折立から登山口左の林道を下る
1時間ほどで入渓点に到達
2015年08月12日 08:47撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 8:47
1時間ほどで入渓点に到達
右から越える
2015年08月12日 09:02撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 9:02
右から越える
水量は平水程度
2015年08月12日 09:14撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 9:14
水量は平水程度
エメラルドグリーン
2015年08月12日 09:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 9:18
エメラルドグリーン
イワナがうようよ
2015年08月12日 09:20撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/12 9:20
イワナがうようよ
スケールがでかい
2015年08月12日 11:43撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 11:43
スケールがでかい
序盤は楽しい遡行
2015年08月12日 11:57撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/12 11:57
序盤は楽しい遡行
2015年08月12日 11:59撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 11:59
巨岩がゴロゴロ
2015年08月12日 12:05撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 12:05
巨岩がゴロゴロ
スケールのでかさを堪能
2015年08月12日 12:11撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 12:11
スケールのでかさを堪能
最初の魚止の滝
2015年08月12日 12:15撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 12:15
最初の魚止の滝
左から高巻き
2015年08月12日 12:16撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 12:16
左から高巻き
時々日が差すと暖かい
2015年08月12日 12:27撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 12:27
時々日が差すと暖かい
目指す稜線が見える
2015年08月12日 12:43撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 12:43
目指す稜線が見える
右岸の崩壊地部分が下流の最狭部
2015年08月12日 12:56撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 12:56
右岸の崩壊地部分が下流の最狭部
ここは水流を登れる
2015年08月12日 12:58撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 12:58
ここは水流を登れる
沢が右に曲がり右岸がガレてくると5m滝
2015年08月12日 12:59撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 12:59
沢が右に曲がり右岸がガレてくると5m滝
2015年08月12日 12:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/12 12:59
ついで3段10m滝
2015年08月12日 13:10撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/12 13:10
ついで3段10m滝
左からうっすら高巻く踏み跡あり
2015年08月12日 13:12撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 13:12
左からうっすら高巻く踏み跡あり
ゴーロ帯が続く
2015年08月12日 13:28撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 13:28
ゴーロ帯が続く
薬師岳の山頂が見えた
2015年08月12日 13:34撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 13:34
薬師岳の山頂が見えた
いよいよ雪渓地帯
2015年08月12日 14:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 14:18
いよいよ雪渓地帯
ぱっくりと口を開けているのが不気味
2015年08月12日 14:31撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 14:31
ぱっくりと口を開けているのが不気味
二俣が見えてきた
2015年08月12日 14:34撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 14:34
二俣が見えてきた
ここを右に。連瀑帯が一気に高度を上げる
2015年08月12日 14:46撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 14:46
ここを右に。連瀑帯が一気に高度を上げる
最初の二俣に到着。左は雪渓に埋まっている。ここは右に
2015年08月12日 14:47撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 14:47
最初の二俣に到着。左は雪渓に埋まっている。ここは右に
いよいよお楽しみ地帯
2015年08月12日 15:01撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 15:01
いよいよお楽しみ地帯
右に入ると連瀑帯のはじまり。
ここは楽々超えられた
2015年08月12日 15:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 15:07
右に入ると連瀑帯のはじまり。
ここは楽々超えられた
2015年08月12日 15:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 15:07
スタンスは細かいところもあるけれど豊富
2015年08月12日 15:09撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/12 15:09
スタンスは細かいところもあるけれど豊富
サンショウウオ
2015年08月12日 15:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 15:18
サンショウウオ
第1核心部の連瀑帯を超えるとゴーロ帯。その先は雪渓で埋まっている
2015年08月12日 15:23撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 15:23
第1核心部の連瀑帯を超えるとゴーロ帯。その先は雪渓で埋まっている
左岸に1張のスペースを確保。ここでビバーク
2015年08月13日 06:50撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 6:50
左岸に1張のスペースを確保。ここでビバーク
翌日はピンソールつけて雪渓歩きから
2015年08月13日 06:51撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 6:51
翌日はピンソールつけて雪渓歩きから
慎重にすすむ
2015年08月13日 06:53撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 6:53
慎重にすすむ
右に入ると第2核心部の連瀑帯。雪渓と左岸の隙間に降り、そこから左を登る
2015年08月13日 06:56撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
3
8/13 6:56
右に入ると第2核心部の連瀑帯。雪渓と左岸の隙間に降り、そこから左を登る
ショルダーで上げてもらい、スリングで引っ張り上げた。
上部の潅木に残置スリングあり。
2015年08月13日 07:04撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/13 7:04
ショルダーで上げてもらい、スリングで引っ張り上げた。
上部の潅木に残置スリングあり。
支点構築中
2015年08月13日 07:04撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/13 7:04
支点構築中
行く手に10段65m滝
まずは20m
2015年08月13日 07:12撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/13 7:12
行く手に10段65m滝
まずは20m
ここは右壁から登る。ここからはロープを出した
途中にハーケン1枚打つ
2015年08月13日 08:03撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/13 8:03
ここは右壁から登る。ここからはロープを出した
途中にハーケン1枚打つ
1P目を登り終えて
2015年08月13日 08:19撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/13 8:19
1P目を登り終えて
ハーケン2つ打って支点確保
2015年08月13日 08:20撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/13 8:20
ハーケン2つ打って支点確保
セカンドは登高器で、その後懸垂でザックを回収して再び登り返す
2015年08月13日 08:21撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/13 8:21
セカンドは登高器で、その後懸垂でザックを回収して再び登り返す
水流を横切って右岸に移って、左壁を登る
2015年08月13日 08:37撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 8:37
水流を横切って右岸に移って、左壁を登る
水しぶきがすごい
2015年08月13日 08:37撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/13 8:37
水しぶきがすごい
3ピッチ目
2015年08月13日 08:47撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/13 8:47
3ピッチ目
4ピッチ目
2015年08月13日 09:03撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 9:03
4ピッチ目
この上はかなり悪く、左の草付きに逃げた
2015年08月13日 09:11撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 9:11
この上はかなり悪く、左の草付きに逃げた
ここから藪こぎ高巻き
2015年08月13日 09:55撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 9:55
ここから藪こぎ高巻き
ひたすらすすむ
2015年08月13日 09:56撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 9:56
ひたすらすすむ
右岸から藪こぎ中
2015年08月13日 10:04撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 10:04
右岸から藪こぎ中
このあたりから沢床に懸垂下降しようかと考えたが、右の雪渓が今にも崩れそうで日和る。
結果、その先の滝までまとめて巻くことにした
2015年08月13日 11:21撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/13 11:21
このあたりから沢床に懸垂下降しようかと考えたが、右の雪渓が今にも崩れそうで日和る。
結果、その先の滝までまとめて巻くことにした
たぶん右から登れるのだろうけど、取り付きまでの雪渓が邪魔
2015年08月13日 11:30撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/13 11:30
たぶん右から登れるのだろうけど、取り付きまでの雪渓が邪魔
休憩いれて2時間半の格闘でなんとか沢床に
2015年08月13日 12:13撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 12:13
休憩いれて2時間半の格闘でなんとか沢床に
ここからは景色が一転
2015年08月13日 12:22撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 12:22
ここからは景色が一転
穏やかな源頭部の様相
2015年08月13日 12:38撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/13 12:38
穏やかな源頭部の様相
順調に高度を上げる
2015年08月13日 13:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 13:07
順調に高度を上げる
水量が細くなると赤茶けたナメになる
2015年08月13日 13:19撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/13 13:19
水量が細くなると赤茶けたナメになる
天気は下り坂
2015年08月13日 13:25撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 13:25
天気は下り坂
振り返るとわずかに歩いた軌跡が見えた
2015年08月13日 13:36撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 13:36
振り返るとわずかに歩いた軌跡が見えた
鳶谷で唯一晴れた瞬間
2015年08月13日 13:51撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
8/13 13:51
鳶谷で唯一晴れた瞬間
最後のツメ
2015年08月13日 13:57撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/13 13:57
最後のツメ
登山道が見える
2015年08月13日 13:58撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 13:58
登山道が見える
登山道に着いた
2015年08月13日 14:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 14:07
登山道に着いた
夕食が豪華
2015年08月13日 17:34撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/13 17:34
夕食が豪華
今日は薬師岳山荘泊
2015年08月13日 18:17撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/13 18:17
今日は薬師岳山荘泊
いざ薬師岳へ
2015年08月14日 06:35撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 6:35
いざ薬師岳へ
山頂は展望なし
沢登り百名山第6座目でした
2015年08月14日 06:50撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 6:50
山頂は展望なし
沢登り百名山第6座目でした
薬師岳山荘で休憩して、太郎平へと下山
2015年08月14日 08:30撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 8:30
薬師岳山荘で休憩して、太郎平へと下山
薬師峠キャンプ場まで降りて、ようやく同行メンバーと合流。ここからは3人で
2015年08月14日 08:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/14 8:43
薬師峠キャンプ場まで降りて、ようやく同行メンバーと合流。ここからは3人で
薬師沢を下る
2015年08月14日 10:03撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 10:03
薬師沢を下る
降ったり止んだり
2015年08月14日 10:03撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 10:03
降ったり止んだり
ひたすらすすむ
2015年08月14日 10:23撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 10:23
ひたすらすすむ
カベッケヶ原
2015年08月14日 10:50撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 10:50
カベッケヶ原
薬師沢小屋に到着
2015年08月14日 12:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/14 12:22
薬師沢小屋に到着
黒部本流は増水
2015年08月14日 12:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/14 12:22
黒部本流は増水
釣りしながら時間を潰す
2015年08月14日 14:19撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 14:19
釣りしながら時間を潰す
料理長のヤマメシ
2015年08月14日 16:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/14 16:00
料理長のヤマメシ
まずはパエリア
2015年08月14日 16:03撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/14 16:03
まずはパエリア
ミニトマト
2015年08月14日 16:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 16:07
ミニトマト
盛り付けて
2015年08月14日 16:14撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 16:14
盛り付けて
1品目
2015年08月14日 16:19撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/14 16:19
1品目
2品目はオニオングラタンスープ
2015年08月14日 16:19撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/14 16:19
2品目はオニオングラタンスープ
3日目とは思えない食事
2015年08月14日 16:22撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/14 16:22
3日目とは思えない食事
ついでしめじのパスタ
2015年08月14日 16:30撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/14 16:30
ついでしめじのパスタ
3品目
2015年08月14日 16:33撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 16:33
3品目
ラストはピザ
2015年08月14日 16:42撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/14 16:42
ラストはピザ
生地は山の上でこねたそうです
2015年08月14日 16:56撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/14 16:56
生地は山の上でこねたそうです
翌日は天気も回復し、水量も収まった
2015年08月15日 05:10撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 5:10
翌日は天気も回復し、水量も収まった
まずはひたすら本流を歩く
2015年08月15日 05:42撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 5:42
まずはひたすら本流を歩く
青空!
2015年08月15日 05:42撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 5:42
青空!
6m滝は左岸から高巻き
2015年08月15日 06:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 6:00
6m滝は左岸から高巻き
4度目の赤木沢出合!
2015年08月15日 06:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/15 6:05
4度目の赤木沢出合!
なんと清々しい
2015年08月15日 06:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
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8/15 6:05
なんと清々しい
ただただ歓喜
2015年08月15日 06:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 6:05
ただただ歓喜
いよいよ赤木沢のスタート
2015年08月15日 06:15撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 6:15
いよいよ赤木沢のスタート
ここに住みたいね
2015年08月15日 06:16撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:16
ここに住みたいね
最初の滝は右から
2015年08月15日 06:20撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 6:20
最初の滝は右から
楽々と
2015年08月15日 06:21撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/15 6:21
楽々と
好きなところを
2015年08月15日 06:22撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:22
好きなところを
登って
2015年08月15日 06:22撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:22
登って
いきます
2015年08月15日 06:22撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:22
いきます
今年もきたよ赤木沢
2015年08月15日 06:23撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/15 6:23
今年もきたよ赤木沢
朝日が照りつけ
2015年08月15日 06:24撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:24
朝日が照りつけ
幻想的
2015年08月15日 06:24撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 6:24
幻想的
最高です
2015年08月15日 06:26撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/15 6:26
最高です
2015年08月15日 06:26撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:26
先行パーティーに追いついたのでここで釣りしながらしばし休憩
2015年08月15日 06:32撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 6:32
先行パーティーに追いついたのでここで釣りしながらしばし休憩
釣果

大きさは15~20cmくらい
2015年08月15日 07:14撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/15 7:14
釣果

大きさは15~20cmくらい
さて再出発
ここは右から巻く
2015年08月15日 07:21撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:21
さて再出発
ここは右から巻く
泳いで右壁にとりついてもいい
2015年08月15日 07:22撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:22
泳いで右壁にとりついてもいい
このあたりで去年は撤退した
2015年08月15日 07:34撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:34
このあたりで去年は撤退した
今年は難なく進める
2015年08月15日 07:37撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:37
今年は難なく進める
言葉がでません
2015年08月15日 07:42撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/15 7:42
言葉がでません
それほどきれい
2015年08月15日 07:49撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:49
それほどきれい
大滝以外はほとんど登れる
2015年08月15日 07:52撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:52
大滝以外はほとんど登れる
2015年08月15日 07:58撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 7:58
最高の一言
2015年08月15日 08:00撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:00
最高の一言
泳いでみた
2015年08月15日 08:02撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/15 8:02
泳いでみた
2015年08月15日 08:03撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:03
2015年08月15日 08:04撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:04
明るい連瀑帯
2015年08月15日 08:08撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:08
明るい連瀑帯
奥に大滝が見える
2015年08月15日 08:09撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/15 8:09
奥に大滝が見える
2015年08月15日 08:09撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:09
沢登り2回目で赤木沢なんて贅沢です
2015年08月15日 08:10撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:10
沢登り2回目で赤木沢なんて贅沢です
2015年08月15日 08:12撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:12
そして35m大滝
右から巻ける
2015年08月15日 08:17撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:17
そして35m大滝
右から巻ける
高巻き終えたところ
2015年08月15日 08:38撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:38
高巻き終えたところ
この先も登れる小滝が続く
2015年08月15日 08:46撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:46
この先も登れる小滝が続く
2015年08月15日 08:47撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:47
延々続くナメ地帯に
2015年08月15日 08:49撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:49
延々続くナメ地帯に
大滝のあとも飽きさせない
2015年08月15日 08:51撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:51
大滝のあとも飽きさせない
コントラストがすばらしい
2015年08月15日 08:53撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 8:53
コントラストがすばらしい
そろそろ源頭に
2015年08月15日 09:02撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 9:02
そろそろ源頭に
振り返ると水晶岳
2015年08月15日 09:06撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 9:06
振り返ると水晶岳
2015年08月15日 09:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 9:07
空が近くなってきた
2015年08月15日 09:20撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 9:20
空が近くなってきた
稜線も見えた
2015年08月15日 09:25撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/15 9:25
稜線も見えた
いよいよ草原地帯のツメに
2015年08月15日 09:47撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 9:47
いよいよ草原地帯のツメに
角度はかなり急
2015年08月15日 09:54撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 9:54
角度はかなり急
だいぶ上がってきた
2015年08月15日 10:00撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 10:00
だいぶ上がってきた
薬師岳はでかい
2015年08月15日 10:02撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/15 10:02
薬師岳はでかい
いよいよフィナーレ
2015年08月15日 10:06撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 10:06
いよいよフィナーレ
ゴール
2015年08月15日 10:12撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/15 10:12
ゴール
稜線では絶景がお出迎え
2015年08月15日 10:35撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 10:35
稜線では絶景がお出迎え
ここを登ってきた
2015年08月15日 10:41撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/15 10:41
ここを登ってきた
太郎平でデポした荷物を回収して、ビール飲んでラーメン食べて下山
2015年08月15日 13:24撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/15 13:24
太郎平でデポした荷物を回収して、ビール飲んでラーメン食べて下山

装備

個人装備
Tシャツ 長袖インナー ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション 地図(地形図) トポ コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ナイフ カメラ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング セルフビレイランヤード 渓流シューズ フローティングロープ ルート図
共同装備
バーナー→りょうと ガス(3泊分)→りょうと ツェルト→うるし テント(2人用)→りょうと ロープ(30m)→うるし ハンマー&ハーケン→りょうと フライパン→うるし 調味料→うるし 調理器具→うるし スコップ→うるし のこぎり→うるし
備考 ロープは8mm30mを1本
ハーケンは3枚
2人用テント1張

ハーケン1本が回収できず残置

感想

鳶谷は、雪渓が多く残っており予定のルートとは違うルートを歩くことを強いられた。
沢登で雪渓歩きを始めて行ったが、予定しているルートを外れるため予想以上に時間がかかり、遡行難易度も上がることは勉強になった。
自分のレベルではとても遡行できる難易度ではなかったが、リーダーの情報収集、技術のおかげでなんとかついていけることできた。
また、赤木沢は天候も安定し人気の沢を存分に楽しむことができ、難しい巻きルートなども特になかった。

1年前の同じ頃も赤木沢を遡行しましたが、悪天候による急な増水でさんざんな目に遭い(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-495268.html)、今年こそはリベンジをと誓っておりました。

 当初は関西からの1泊組と合わせて5人での赤木沢遡行、関東組は1日前倒しで入山して2名が鳶谷遡行、1名が薬師岳ピークハントで、13日に太郎平集合の予定でしたが、直前になって今年もお盆の天気は怪しくなり、日程がタイトな関西組は山行取りやめ、日程に余裕のある関東組3名での遡行となりました。

8/12
前日は仕事終わりに20時頃に都内を出発、関越・上信越・北陸道経由で立山IC到着が1時半すぎ。コンビニで最終買い出しをして亀谷ゲートでしばし仮眠するも、3人全員で見事に寝坊しゲート開門で周りのクルマのエンジンで目を覚ます始末。
折立に着いてなんとか駐車場を確保してから、朝ごはんと出発準備だったのでスタートは8時前になってしまった。
登山口で2手に別れ、こちらは鳶谷から薬師岳を目指す。

折立の一般車立ち入り禁止ゲートをくぐってまずは1時間の林道歩き。時々ダンプカーが爆音を鳴らして過ぎていく。

入渓点の岩井橋は広い河原に橋が2本もかかっている。ここから堰堤3つは右から、最後は左から超えた。

水量はさほど多くなく、エメラルドグリーンのきれいな流れに深い谷。ゴーロ帯を順調に快調に飛ばしていく

岩井谷出合手前で釣り師を追い越す。彼らは岩井谷に入るそう。邪魔にならないようになるべく右岸の河原をすすむ。

鳶谷に入って30分ほどのところで休憩がてら沢を垂らしたが当たりはなし。相方は1匹釣り上げていた。

納竿してここからは沢モード。魚留滝、10m滝は快調に右岸から超えていく。

さらにその先は左右は雪渓に埋まりはじめ、徐々に緊張感がましてくる。
最初の二俣を右に進むと第1核心部。幸いここは雪渓がなく、ホールドもばっちりで快適に15分足らずで通過してしまった。

その先はしばらくゴーロで奥の二俣になるが、二俣付近から上は明らかに雪渓で埋まっている。しかもここから第2核心部の連瀑帯が始まるはず、既に時間も4時前。ちょうど左岸に1張かろうじて張れるスペースがあったので、ここをBPとした。
この日は食事も簡素。釣ったイワナは素揚げにしてささやかな沢の恵みを堪能し、5時過ぎには眠りについた。ただ深夜になって、雨音に何度も起こされる。明日の雪渓や核心部を思うと若干の不安を抱きながらの眠りに。

8/13
ちょっと寝坊で4時半起床。インスタントラーメンと焼豚メンマの朝食を強引に胃に流し込むが、調子はイマイチ良くない。
朝一は雪渓歩きから。ピンソールをつけて、沢筋の真ん中右の厚い部分をうまく選びながら慎重に進んでいく。
第2核心部の入口は雪渓で埋まり、8m滝は左からショルダーと残置スリングからビレイを取りながら通過する。
この先の20m滝は右からだが、ハングしておりかなり悪い。
空身で登るも1歩が出ず、ハーケンを1枚打ち込んで支点を確保して一気に登る。その先も2人なのでそのままロープを出したまま登攀。2ピッチ目は水流を横切り左壁を登っていく。登ったところで1ピッチ切り、3ピッチ目はトラバース気味に斜めに左壁を登っていく。

そして4ピッチ目。本来は左壁を登っていくが最上部がどうしても登れず、やむなく左の草付に逃げて上部の潅木で支点を取った。結局そのまま上部の雪渓で埋まったゴルジュごと大高巻きとなった。

沢床に降りる頃には渓相は一転して草原地帯を緩やかに流れる源頭の様相。晴れていればさぞ景色がよかろうが、あいにくガスガスで雨も強くなってくる。
この時点で今日は薬師岳山荘泊まりとし、合流は8/14にすることにした。

薬師岳山荘は食事も豪華な上、濡れた物も全部乾かせて、いたれりつくせりの小屋だった。

8/14
予報通りあいにくの天気。6時過ぎ雨が弱まったのを見計らって山頂に。あいにくガスガスだったが、とりあえず沢から百名山6座目達成。
薬師峠まで下って2日ぶりに再開し、不要な荷物をデポして薬師沢小屋まで移動。昨日からの雨で黒部本流は増水して水も濁っている。この日は停滞パーティーも多かったようだ。
お昼寝して釣りして、豪華なヤマメシを堪能して早めに就寝。夜は星空だった。

8/15
祈りは通じたのか、朝からピーカンの快晴。黒部本流の水量も収まり、エメラルドグリーンの水面が出迎えてくれる。
赤木沢出合の美しさは鳶谷の苦労を忘れさせてくれた。昨年とはうってかわり穏やか。
時間をかけてのんびり遡行したかったが、それは贅沢というもの。
次々現れる滝の美しさはきっとこの渓を訪れた者しか分かるまい。言葉にできない美しさはこういうものを言うのかも。

今回は中俣乗越より赤木岳よりの鞍部を詰め上げ、太郎平で荷物を回収して折立へ下山。

 厳しい鳶谷の修行の先に、ご褒美のような赤木沢の美渓。
 下山したら、あの鳶谷の厳しい滝の登攀や延々続いた藪こぎの辛さを忘れているから、こうして次も新しい渓を目指すんだろうなぁ。

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コメント


鳶谷の雪、私の遡行時と比べると、かなり減ってます。
9月には ほぼなくなってるかもしれませんね。

赤木沢の お写真、すごく鮮やか。

鳶谷と赤木沢というのが いい組み合わせですね。素晴らしい!
2015/8/19 13:20
Re: 雪
奥の二俣手前の雪渓もだいぶ後退していました。
きっと9月になれば、普通の3級の沢になるのかもしれませんね。

赤木沢がきれいすぎて、蔦谷の大変さなんて忘れてしまいました 笑
2015/8/19 19:26
プロフィール画像
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