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Yamareco

記録ID: 735421
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

●槍ヶ岳北鎌尾根●1DAY 新穂高⇒東鎌⇒北鎌17時間

2015年09月30日(水) [日帰り]
 - 拍手
katuo その他1人
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
17:29
距離
37.6km
登り
4,003m
下り
3,983m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
16:15
休憩
1:05
合計
17:20
1:13
1:13
21
1:34
1:35
28
2:03
2:03
44
2:47
2:53
1
2:54
2:55
29
3:24
3:25
57
4:22
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55
5:17
5:19
10
5:29
5:36
39
6:15
6:16
40
6:56
6:59
50
7:49
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100
9:29
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96
11:05
11:06
193
14:19
14:24
8
14:32
15:07
3
15:10
15:11
28
15:39
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27
16:06
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34
16:40
16:41
4
16:45
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38
17:23
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26
17:49
17:49
22
18:11
18:11
11
18:22
18:22
1
18:23
18:23
0
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高ロープウェイ付近。一番奥の駐車場は朝8時からしか止められないので要注意。
コース状況/
危険箇所等
北鎌尾根はバリエーションルート
その他周辺情報 平湯の森で温泉
予約できる山小屋
槍平小屋
AM1時新穂高出発直後、寒い。5度くらい?
2015年09月30日 01:43撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 1:43
AM1時新穂高出発直後、寒い。5度くらい?
5:13 飛騨乗越の手前で空が明るくなってきた。
ここまで早足でお互いに殆どしゃべらない。
無駄な体力は使いたくなかったから。
飛騨沢辺りから更に気温が下がり風も強くなってきて、ウィンドブレーカーを着込む。
2015年09月30日 05:13撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 5:13
5:13 飛騨乗越の手前で空が明るくなってきた。
ここまで早足でお互いに殆どしゃべらない。
無駄な体力は使いたくなかったから。
飛騨沢辺りから更に気温が下がり風も強くなってきて、ウィンドブレーカーを着込む。
5:18 飛騨乗越で朝焼け。
2015年09月30日 05:18撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 5:18
5:18 飛騨乗越で朝焼け。
振り返ると笠ヶ岳2897mを見下ろし、雲海とスーパームーンが美しい。
2015年09月30日 05:24撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 5:24
振り返ると笠ヶ岳2897mを見下ろし、雲海とスーパームーンが美しい。
槍ヶ岳山荘前で日の出待ち。
富士山も見えた。
2015年09月30日 05:35撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 5:35
槍ヶ岳山荘前で日の出待ち。
富士山も見えた。
槍ヶ岳と日の出。
ただただ感動して見惚れる。
まだ時間にして1/4程度しか進んでいないが、とにかく幸先良い。
2015年09月30日 05:35撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 5:35
槍ヶ岳と日の出。
ただただ感動して見惚れる。
まだ時間にして1/4程度しか進んでいないが、とにかく幸先良い。
2015年09月30日 05:37撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 5:37
小屋の温かいストーブの横で朝御飯と
ココア(500円)は最高のエネルギーとなった!
2015年09月30日 05:47撮影 by  SO-02G, Sony
9/30 5:47
小屋の温かいストーブの横で朝御飯と
ココア(500円)は最高のエネルギーとなった!
東鎌尾根からの槍ヶ岳。
2015年09月30日 06:15撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 6:15
東鎌尾根からの槍ヶ岳。
雲海と青空、穂高連峰が素晴らしい。
予想に反して風は強くないのでスイスイ進んでいく。
2015年09月30日 06:16撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 6:16
雲海と青空、穂高連峰が素晴らしい。
予想に反して風は強くないのでスイスイ進んでいく。
2015年09月30日 06:16撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 6:16
2015年09月30日 06:40撮影 by  SO-02G, Sony
9/30 6:40
東鎌尾根名物の長梯子。
2015年09月30日 06:45撮影 by  SO-02G, Sony
9/30 6:45
東鎌尾根名物の長梯子。
北鎌尾根と槍ヶ岳。
今日はあの稜線を進んで、あの穂先へ立つのだ。
2015年09月30日 06:50撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 6:50
北鎌尾根と槍ヶ岳。
今日はあの稜線を進んで、あの穂先へ立つのだ。
北鎌沢へ向かう。
のだっちは先を進んでいる。
当然ながら浮石だらけでズリズリ滑りながら降りていく。
雪渓は無い。
2015年09月30日 07:09撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 7:09
北鎌沢へ向かう。
のだっちは先を進んでいる。
当然ながら浮石だらけでズリズリ滑りながら降りていく。
雪渓は無い。
あのケルンが北鎌沢出会の目印。
先人たちのコースタイムと照らし合わせても水俣乗越⇒北鎌沢出会まで48分での到着はかなり早かったが、思ったよりも長い。沢登りのおかげで石の上を飛んで進めた。
2015年09月30日 07:48撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 7:48
あのケルンが北鎌沢出会の目印。
先人たちのコースタイムと照らし合わせても水俣乗越⇒北鎌沢出会まで48分での到着はかなり早かったが、思ったよりも長い。沢登りのおかげで石の上を飛んで進めた。
ここからあの先の北鎌コルを目指す。出会いから10分ほど進んだ所に右俣に入る場所が少し分かり難い。沢水が涸れる手前で水を補給するのがセオリーであり、のだっちは500ml給水したが私は給水せず、冷たい沢水をがぶ飲み。
実は新穂高からココまでハイドレーションの水は2口しか飲んでいない。水分はアミノ酸ゼリー2つと槍ヶ岳山荘のココアのみ。出発時600ml入れたハイドレーションはまだ500mlはあるはずで、あと2個のアミノ酸ゼリーがありこの気温なら北鎌尾根から槍ヶ岳までは持つはずと判断。荷物は軽い方が良い。しかしこれは甘かった・・・。北鎌沢出会からコルまで約700m標高UPはかなり発汗し喉が渇いた。涸れ沢の後半にホンの少しポタポタと流れる温めの沢水を慎重に掬って何度も飲んで喉を潤した。もうココから水は一切無く、エスケープルートも無く、覚悟して槍ヶ岳へ進むしかない。
2015年09月30日 07:48撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 7:48
ここからあの先の北鎌コルを目指す。出会いから10分ほど進んだ所に右俣に入る場所が少し分かり難い。沢水が涸れる手前で水を補給するのがセオリーであり、のだっちは500ml給水したが私は給水せず、冷たい沢水をがぶ飲み。
実は新穂高からココまでハイドレーションの水は2口しか飲んでいない。水分はアミノ酸ゼリー2つと槍ヶ岳山荘のココアのみ。出発時600ml入れたハイドレーションはまだ500mlはあるはずで、あと2個のアミノ酸ゼリーがありこの気温なら北鎌尾根から槍ヶ岳までは持つはずと判断。荷物は軽い方が良い。しかしこれは甘かった・・・。北鎌沢出会からコルまで約700m標高UPはかなり発汗し喉が渇いた。涸れ沢の後半にホンの少しポタポタと流れる温めの沢水を慎重に掬って何度も飲んで喉を潤した。もうココから水は一切無く、エスケープルートも無く、覚悟して槍ヶ岳へ進むしかない。
コルまであと少し。
2015年09月30日 09:13撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 9:13
コルまであと少し。
黄葉もきれい。
2015年10月03日 19:51撮影
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10/3 19:51
黄葉もきれい。
独標の巻き部分。ここまでに大型20kgザックくらいの方を3人追い越したが、重いとそれだけリスクも大きい。私ものだっちもこの時点でザックは4kg前後であろう。もちろん最悪の事態を想定してツェルト他、泊れる装備は最小限入れていたがこの重量。
2015年09月30日 10:49撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 10:49
独標の巻き部分。ここまでに大型20kgザックくらいの方を3人追い越したが、重いとそれだけリスクも大きい。私ものだっちもこの時点でザックは4kg前後であろう。もちろん最悪の事態を想定してツェルト他、泊れる装備は最小限入れていたがこの重量。
独標は巻いて稜線へ登る。
2015年09月30日 10:55撮影 by  SO-02G, Sony
9/30 10:55
独標は巻いて稜線へ登る。
2015年09月30日 11:04撮影 by  SO-02G, Sony
9/30 11:04
硫黄岳尾根であろうか。
2015年09月30日 11:17撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 11:17
硫黄岳尾根であろうか。
P12辺りから見た槍ヶ岳、北鎌稜線上では最も景観の良い場所のひとつ。お揃いのPETZLオレンジヘルメットにて。
2015年10月03日 17:11撮影
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10/3 17:11
P12辺りから見た槍ヶ岳、北鎌稜線上では最も景観の良い場所のひとつ。お揃いのPETZLオレンジヘルメットにて。
2015年09月30日 11:29撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 11:29
今日の私は3/4タイツと膝下スパッツにしたが、暑いと下にずらせるから良い。足元はトレランシューズのinov-8 ROCLITE 280。9mmDropのクッション性、ソールのグリップ力、そして軽量感はこの稜線を駆け抜けてもまるで問題なかった。
2015年10月03日 17:11撮影
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10/3 17:11
今日の私は3/4タイツと膝下スパッツにしたが、暑いと下にずらせるから良い。足元はトレランシューズのinov-8 ROCLITE 280。9mmDropのクッション性、ソールのグリップ力、そして軽量感はこの稜線を駆け抜けてもまるで問題なかった。
P15手前の巻き道。右側へ微かにバンド見えるが滑落すると多分下200mくらいは止まらない斜面だ。ザレているがホールドはなんとかなった。
2015年09月30日 12:20撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 12:20
P15手前の巻き道。右側へ微かにバンド見えるが滑落すると多分下200mくらいは止まらない斜面だ。ザレているがホールドはなんとかなった。
P15の巻き部分。ココが私にとっては北鎌一番の核心部であった。ここを20kgザックで通過するのは有り得ない・・・。後続の方は大丈夫だったかな。バリエーションなんで稜線越えしたらOKなんかもしれないが。。。
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P15の巻き部分。ココが私にとっては北鎌一番の核心部であった。ここを20kgザックで通過するのは有り得ない・・・。後続の方は大丈夫だったかな。バリエーションなんで稜線越えしたらOKなんかもしれないが。。。
北鎌平付近2977m、あと標高200mで槍ヶ岳山頂は目前。
2015年09月30日 13:08撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:08
北鎌平付近2977m、あと標高200mで槍ヶ岳山頂は目前。
標高3043m、あと140mで山頂。気温低く、風も強まりのだっちはダウン装着。私はウィンドブレーカーに加え、アウターはレイン上下を着込んだ。さすがに疲労は隠せない。。。しかし、もう本当にあと一歩一歩、一手一手進むのみ。ここで滑落しようものなら全てが水の泡だ。焦る気持ちはあるが、慎重に慎重に。
2015年09月30日 13:24撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:24
標高3043m、あと140mで山頂。気温低く、風も強まりのだっちはダウン装着。私はウィンドブレーカーに加え、アウターはレイン上下を着込んだ。さすがに疲労は隠せない。。。しかし、もう本当にあと一歩一歩、一手一手進むのみ。ここで滑落しようものなら全てが水の泡だ。焦る気持ちはあるが、慎重に慎重に。
ほら、もうそこだ!緊張して心臓がバクバクしてきた。間違いは許されない。
2015年09月30日 13:36撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:36
ほら、もうそこだ!緊張して心臓がバクバクしてきた。間違いは許されない。
有名なカニのハサミ。
2015年09月30日 13:38撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:38
有名なカニのハサミ。
慰霊プレートがあちらこちらにたくさん有る。見かけたらその場で合掌した。多くの方が亡くなっている場所であり、私も含めて多くの人の憧れの場所でもある。「穂先は近い 気を抜かず 頑張れ」
2015年09月30日 13:38撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:38
慰霊プレートがあちらこちらにたくさん有る。見かけたらその場で合掌した。多くの方が亡くなっている場所であり、私も含めて多くの人の憧れの場所でもある。「穂先は近い 気を抜かず 頑張れ」
2015年10月03日 19:53撮影
1
10/3 19:53
どんなルートでも行けそうであったが、カニのハサミ方面へ回り込む。
2015年09月30日 13:38撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:38
どんなルートでも行けそうであったが、カニのハサミ方面へ回り込む。
天上沢方面の黄葉は素晴らしかった。
苦手の高度感は克服しなければならない。
2015年09月30日 13:42撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:42
天上沢方面の黄葉は素晴らしかった。
苦手の高度感は克服しなければならない。
二つ目のチムニーを登るのだっち。一つ目は私はパス、二つ目は先生のご指導で容易に登れた。用意はしていたがノーザールクライムであり、無理はしなかった。もう標高3100m付近であり、山頂まで80mを残して滑落するわけにはいかない。
2015年09月30日 13:52撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 13:52
二つ目のチムニーを登るのだっち。一つ目は私はパス、二つ目は先生のご指導で容易に登れた。用意はしていたがノーザールクライムであり、無理はしなかった。もう標高3100m付近であり、山頂まで80mを残して滑落するわけにはいかない。
2015年10月03日 19:55撮影
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10/3 19:55
高度感と緊張と嬉しさで、だんだん震えてきた。まさにクライマックスだ。既に山頂に居る方々から、「うわ!裏から登ってきてる!」
という声が聞こえてきて手を振った。
2015年10月03日 19:55撮影
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10/3 19:55
高度感と緊張と嬉しさで、だんだん震えてきた。まさにクライマックスだ。既に山頂に居る方々から、「うわ!裏から登ってきてる!」
という声が聞こえてきて手を振った。
14:11 槍ヶ岳3180m登頂!!!!

とうとう、やった!
素晴らしい、何もかもが素晴らしい!!!!がっちり握手して写真を撮ってもらった。ありがとうのだっち、ありがとう槍ヶ岳、ありがとう写真撮ってくれた人!
2015年10月03日 19:56撮影
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10/3 19:56
14:11 槍ヶ岳3180m登頂!!!!

とうとう、やった!
素晴らしい、何もかもが素晴らしい!!!!がっちり握手して写真を撮ってもらった。ありがとうのだっち、ありがとう槍ヶ岳、ありがとう写真撮ってくれた人!
360度の景色を楽しみ、感動の時間を堪能した。
2015年09月30日 14:13撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 14:13
360度の景色を楽しみ、感動の時間を堪能した。
出発から12時間半、エネルギー補給でおでんと楽しみにしていたCCレモン。

私は筋肉痛が酷くなってきたのもあり、30分休憩。
ただもうここまで来ればあとは危険箇所は無い。それだけで大きな安堵に包まれた。北鎌尾根はずっと張り詰めた緊張感を維持していたので無理は無い。しかし寝不足ながら睡魔もほぼ無くて良かった。
2015年09月30日 14:38撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 14:38
出発から12時間半、エネルギー補給でおでんと楽しみにしていたCCレモン。

私は筋肉痛が酷くなってきたのもあり、30分休憩。
ただもうここまで来ればあとは危険箇所は無い。それだけで大きな安堵に包まれた。北鎌尾根はずっと張り詰めた緊張感を維持していたので無理は無い。しかし寝不足ながら睡魔もほぼ無くて良かった。
ありがとう、槍ヶ岳。そしてさようなら。
2015年09月30日 14:42撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 14:42
ありがとう、槍ヶ岳。そしてさようなら。
15:27 再びトレランスタイルになり飛騨沢を駆け下りていく。槍ヶ岳⇒新穂高は標準CT6時間の為ゆっくり行くと夜21時になってしまう。明日はお互いに仕事だし早く下らねば。ってことで、筋肉痛を押して下りはゆるめのランにて槍平まで1時間で到着。しかしそれ以降完全に完全に私の脚は売り切れ、痛みを堪えてラン&ウォークを繰り返す。でも進むしかない。。。槍平から白出沢までは遠い、遠い・・・右俣林道からは途中ヘッデンで前方を灯した。
2015年09月30日 15:28撮影 by  SO-02G, Sony
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9/30 15:28
15:27 再びトレランスタイルになり飛騨沢を駆け下りていく。槍ヶ岳⇒新穂高は標準CT6時間の為ゆっくり行くと夜21時になってしまう。明日はお互いに仕事だし早く下らねば。ってことで、筋肉痛を押して下りはゆるめのランにて槍平まで1時間で到着。しかしそれ以降完全に完全に私の脚は売り切れ、痛みを堪えてラン&ウォークを繰り返す。でも進むしかない。。。槍平から白出沢までは遠い、遠い・・・右俣林道からは途中ヘッデンで前方を灯した。
さて帰宅後のハイドレーションの残り水。行きに入れたのが約600ml、途中一切補給しなかったがまだ300mlは残っていた。アミノバイタルゼリーも4つ持参で1個余った。17時間で水分補給はゼリーやココア、沢水も含めて1Lくらいで済んだと思われる。9月末という季節がそうさせてくれたのであろうが、時期としては最良であったのかもしれない。
2015年10月01日 01:29撮影 by  SO-02G, Sony
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10/1 1:29
さて帰宅後のハイドレーションの残り水。行きに入れたのが約600ml、途中一切補給しなかったがまだ300mlは残っていた。アミノバイタルゼリーも4つ持参で1個余った。17時間で水分補給はゼリーやココア、沢水も含めて1Lくらいで済んだと思われる。9月末という季節がそうさせてくれたのであろうが、時期としては最良であったのかもしれない。

装備

個人装備
Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 行動食 非常食 ハイドレーション 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 サングラス タオル ツェルト ストック ヘルメット
備考 フリースは使用せず。トレランシューズで問題無し。

感想

初トライ、初ワンデーだったが17時間と少しでゴールすることができた。
日帰りなので荷物は少なく軽くすることはもちろんであるが、ツェルトや防寒の最小限ビバーク用品はザックに入れた。ザック、ヘルメット、スマホなど全て含めて4.2kgくらいでスタートした。ストックは必須と思える、特に北鎌コルを目指すところではとても役立った。行動17時間での実質の給水量は恐らく1.5L位までだと思われる。個人的には重厚な登山靴は不用、トレランシューズ(inov-8 ROCLITE280)で行ったが全く問題なし。ザレている際どいトラバースはむしろグリップ力の有るトレランシューズの方が安全と思われた。ルーファイ難しいところは先駆者のログでGPS確認した。1泊2日以上で行動に時間があり、知識、情報、体力、技術力があれば踏跡もあり、慎重を期すればなんとかいけると思われる。長期宿泊でザック重いと北鎌尾根の稜線、トラバース共にかなり慎重にならないとバランスが難しく、滑落の可能性がかなり高くなるので要注意。1DAY、軽量ザックが一番安全かも。槍の穂先に到着したときの達成感は半端無い。

【ブログ】
http://fukuda.blog.eonet.jp/sfukuda/2015/10/09301day-de8c.html


【回想】
兵庫県の登山家「加藤文太郎」が昭和11年厳冬期の1月に遭難し息絶えたのは槍ヶ岳北鎌尾根であった。同じ出身県であり、大好きな六甲山をホームグランドにしていた文太郎は自分の中では大きな存在であった。「北鎌尾根」と検索すればネットやヤマレコでは詳細のルート、多様な情報で溢れている。必要な情報をピックするのは容易であるが、何より北鎌尾根は体力と登攀力を要求される。年齢と共に下降する体力を何とか維持しつつ、その期限を45歳と数年前に定めていた。今年はそのラストチャンスであった。一人でチャレンジするほどの勇気も技術も無く、悶々としながらトレイルランと沢登りで体力向上に努めた。8歳も年下で体力もクライミング技術もバリバリの野田さんに声を掛けてもらい、しかも日帰りで行こうと。もうこのチャンスを逃すわけには行かない、ギリギリ迷惑を掛けない範囲で着いていけるかもしれない。1DAYフィニッシュという大きな課題にトライし、なんとかゴールした。最終的には後半で失速し、新穂高までトレランで帰るつもりが槍平からは歩いて帰ることになってしまった。ここ数年の中では飛び切り大きな達成感と感動を味わうことが出来た。
まさに感謝と感動と完全燃焼の一日だった。野田っち、本当にありがとう。

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コメント

すごい
文字通り、駆け抜けましたね
2015/10/7 14:37
Re: すごい
カマちゃん、その通り。ここは泊るよりも軽量ザックで1DAYのが安全かもしれません・・・
2015/10/7 22:27
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳 〜新穂高から双六、西鎌経由〜
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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