開山祭直前の上高地 2016
- GPS
- 56:00
- 距離
- 48.4km
- 登り
- 2,433m
- 下り
- 2,424m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 10:45
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:45
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 4:25
- 合計
- 9:20
一緒に行く予定だった友達が金欠病という不治の病を患ったので別の女友達を誘った。
それほど雪山経験が多くはない友達なので今回は無難に横尾ベースで…
天候 | 23日(土)晴れのち曇り夕方から雨、24日(日)曇りのち晴れ、25日(月)快晴のち少し曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢へは本谷橋から先は夏道が無難、ただし雪がぐずぐずで踏み抜き多数。 蝶ヶ岳までの樹林帯は倒木が多め、登山道に雪が残り踏み抜き多数、一部凍結個所あり。 槍沢ロッジまでは基本快適な登山道だが落石個所や崩落個所あり。 |
その他周辺情報 | 小梨の湯 日帰り入浴600円 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
ピッケル
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
|
---|
感想
新宿駅で待ち合わせ、話題のバスタ新宿は期待を裏切りお店は入っていなかった。
免税店とまではいわないまでもレストランやコンビニくらいあってもなぁ、と思った。
乗車率50%ほどのさわやか信州号は登山者たちを乗せ上高地BTへ向かう。
23日(土)
広々したシートをふたつ使って休んだため熟睡できた気がする。
ザックから使うものを出してまとめ直すが何故か出す前より大きくなった。
今回はヘルメットを入れたため他の荷物が入らず泣く泣く酒を減らした。
それでも65Lザックには入りきらずサブでトートバッグを持ち歩いた。
登山届を提出しこの日の宿泊目的地である横尾幕営場を目指す。
猛々しい明神岳を横目に梓川のせせらぎに耳を傾け歩いているといつのまにか横尾到着。
早速テントを張る、先にヒルバーグの渋いテントがひとつ張られていた。
登山の準備をし簡単な食事をとって涸沢ピストン山行に向け出発。
荷物は友達の小さい方のザック(それでも50L)に入れて交代で持つことにした。
当初涸沢ベースで北穂か奥穂に行く予定ではあったが色々悩み横尾ベースを選択。
涸沢は登山者が沢山いてテントで一杯になる時期が好きなので今回は見送った。
1時間ほど歩くと本谷橋に到着、事前情報通り土砂崩れのため橋はかけられないまま。
スノーブリッジの上を歩いて渡ったが融雪が進んでいてGWまで持つか不安。
※24日に橋がかけられたという報告が涸沢ヒュッテFBに掲載あり。
昨年はそのまま沢沿いを歩いたが沢沿いも融雪が進み危うそうなため少し高くまいて
いわゆる夏道を通って涸沢に向かう、途中で前人のトレースを見つけてほっとする。
そんなところに3人組の登山者が下山してきた、追っているトレースも彼らのものらしい。
北穂東稜を登ってきたらしく雪不足といいながらも東稜には雪が結構付いていたとの事。
荷物が軽めなこともありいつの間にか先頭で涸沢に到着、テントはひと張もなかった。
すっかり空が白くなり雨が降りそうな気配、軽めの休憩をとり横尾へ向け折り返す。
すれ違う人をなんとなく数えたらだいたい30人くらいが涸沢へ向かっていく。
皆涸沢にテントを張り翌日はそれぞれ北穂や奥穂を攻めるのだろう、少し羨ましい。
雪がぐずぐずで大きく踏み抜いたまま足が抜けなくなり余計な体力を使うことしばしば。
本谷橋でアイゼンを外し少し休憩し結局横尾へ戻ったのは16時半を過ぎた頃。
夕食を作っていたら結構強い雨が降ってきたのでそのあとの宴会はテントの中で行った。
献立はマカロニをパスタソース(マスカルポーネ仕立て)であえたものだが塩辛すぎ。
試しに温泉卵を混ぜてみたら魚介風カルボナーラみたいな味になり美味しく頂けた。
缶ビールを半分ずつと白ワインを一本(これは一人で)飲み干した。
24日(日)
雨は明け方まで降り続いていたが朝には何とか止んで辺りは靄がかかっている。
モルゲンロートを見ることができなかったがゆっくり青空がのぞいてくる様子も悪くない。
前日に食べそこなったおにぎりをインスタントのフカヒレ白湯スープで雑炊風にし
温泉卵でかき玉風に閉じたら絶品だった、ここにきて料理の才能が開花したのかもしれない。
この日の予定は蝶ヶ岳、涸沢のぐずぐず雪を見てアイゼンは要らないだろうと置いていく。
登り始めて15分後、見事なアイスバーンにぶち当たり、これが続くようなら無理と判断し
アイゼンをとりにテントまで戻ったため約30分の時間と貴重な体力を損失する。
しかもアイスバーンは100mほどで終わりその先はアイゼンを使わないという結果に…。
槍見台に着いたときはまだ雲がかかっているため槍の姿を拝むことができなかったが
さらに先のなんちゃって槍見台に着くころには雲が晴れ、槍ヶ岳の姿がはっきり見えた。
それにしても樹林帯の中、急登を黙々と登り続けるのは辛い、踏み抜くとさらに辛い。
しかしそんな苦労も樹林帯を抜け稜線に出た途端に報われた。
表銀座から続く北アルプスの稜線、その南には乗鞍岳、御嶽山が続いている。
こんな景色を見てしまうとまた来年もおそらく翌年も来てしまうのだろう。
蝶ヶ岳の山頂にはラーメンを作るのに最適の小庭があり以降ラー場と呼ばせてもらう。
厚切りベーコンを沢山乗せ叉焼麺風にしさらに温泉卵を落とした贅沢塩ラーメン。
ハイマツの影に残る雪で冷たく冷やしたビールと共に美味しくいただいた。
デザートはバレンタインデーに貰ったまま忘れらさられていた高級チョコレート。
2か月半ほどザックの非常食袋に入れたままだったがぎりぎり賞味期限内であった。
お腹もいっぱいになったので下山する、下りは重力を味方にできるので嬉しい。
ひたすら下って前日と同じ16時半頃に横尾に到着、さすがに疲れたと言わざるを得ない。
この日はおつまみ的なもので缶ビール半分ずつと日本酒を五合(これも一人で)飲んだ。
ここで翌日のお酒が缶ビール1本しか無いことに気付く…。
25日(月)
前夜21時に寝て目覚めたら5時、山にいると随分と沢山眠れるものだ。
テント入り口から外を見ると月明かりとモルゲンロートに照らされる明神岳が神々しい。
朝ラーメンを食べ山歩きの準備をし6時45分に槍沢ロッジを目的地として出発する。
この日帰るので軽い散歩程度だが一応ヘルメットを被りピッケルとアイゼンを持参。
槍沢を歩くのは初めてだがいきなり好きになった、今度は槍を登りに来てみたい。
一ノ俣、二ノ俣と出合いそれぞれにかかる橋を渡り間もなく槍沢ロッジに到着。
そこからだとまだ眺めが良くないため少し上まで歩いてみると槍ヶ岳が顔を出した。
45分ほど休んだのち横尾に戻る、途中登山道の整備をする山荘スタッフに出会った。
槍ヶ岳まで続く登山道を塞ぐ倒木や枝木を伐採しているようで実に大変なお仕事だ。
横尾にはほぼ予定通り10時頃に戻ることができテントを畳み帰る準備をする。
天気が良いので一昨日の雨で濡れたものを天日で干してその間昼食をつくる。
最後の食事はマカロニにミートソースをあえたもの、普通に美味しいが酒が不足。
食べ物の方はもう1日か2日大丈夫なくらいあるので少しバランスが悪かったと反省。
干していたものも大体乾いたので13時頃に上高地へ向け横尾を出発する。
小梨の湯に寄るつもりだったが横尾から上高地までCT3時間でバスは16時15分発。
お風呂に寄る時間が無いのに気付いたのは14時をまわり徳澤に着いてからだった。
そこからは打って変わっての早足歩きでなんとか小梨平に15時15分に到着。
受付を済ませ15時50分までの30分限定高速入浴でなんとか旅の垢を落とすことができた。
上高地に到着したのは16時5分、結果的には少し余裕をもって到着できた。
帰りのバスは自分たちを含め3人きり、運転手さんを含めても4人だけ。
自分にアルコールが不足しているのを見かねて友達がビール類をおごってくれた。
渋滞もなく新宿に到着、すぐに特急列車に乗れスムーズに家路に着くことができた。
蝶ヶ岳の急登で追い抜かれた者です。連れの方も含めて速かったですねえ。
あの腐れ雪の中をがんがん歩いていくのですから。
さらに月曜日は槍沢までいらっしゃってから上高地に下山とは脱帽です。
takahashisun こんにちは
蝶までの急登は荷物が少なかったからなんとかなった感じでかなりきつかったです。
上高地まで下ると聞いて正直最終バスには間に合わないだろうとは思いました。
でもGW前の静かな上高地を満喫できたみたいで良かったのではないでしょうか。
自分も剱岳行ったとき室堂からの最終バスに間に合わず翌日会社休んだ事があります。
社会人としてはどうかと思いますが不可抗力?と割り切って楽しみました。
コメントありがとうございました。
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