赤岳・横岳・硫黄岳〜小さな学校のオトナの遠足(M的山旅入門編)〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,431m
- 下り
- 1,425m
コースタイム
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 3:44
- 合計
- 12:55
天候 | 晴れ時々霧 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩場はホールドが多く、鎖・梯子が完備され、まずは問題なし。ただし、鎖を支えるアンカーがぐらついている箇所があり、その部分の鎖は頼らないようにする。急坂や細いトラバースは特に慎重に行動する。登山者が多いコースだけに、落石には細心の注意を払いたい。 |
その他周辺情報 | 樅ノ木荘「モミノ湯」で、登山後入浴(入浴料:300円)。 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
私の娘たち(三女・四女)が通うフリースクールは、千葉県長南町にある。シュタイナー思想に基づく学校づくりを目指しているこの学校では、里山自然を積極的に取り入れた情操教育を重視している。
https://www.facebook.com/%E5%8D%83%E3%81%AE%E8%91%89%E5%AD%A6%E5%9C%92-470263773149764/
http://sennoha.crayonsite.com/
先日、その小さな学校で、10年生(高校1年)4名の校外学習を実施。木曽駒ヶ岳への登山を行った。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-906345.html
その楽しげな様子を大人でも体験しようとうことになり、10年生の親でもあり、小さな学校の先生でもあるIさん(H君の父)とChiroronさん(以下Cさんと呼称:S君の母)と一緒に夏山登山を企画することに相成った。
IさんもCさんも本格的登山ははじめて。当初、無難なところで蓼科山か天狗岳が有力であったが、今回は、子供がいないのでオトナ的な登山をやりたいとのメールが入った。「オトナ的な登山」?・・・「あ〜M系登山ということね」と、勝手に解釈して、八ヶ岳核心部の日帰り縦走を計画した。いわゆるドM山行の入門的コースだ。初心者には、このコースは少しハードかなとも思ったが、お二人ともサーフィンや日頃の学校の授業で体を鍛えており、十分に体力もあるので可能と判断。何かあった時は、地蔵尾根から下山すればよいと、このコースに決定した。
山行前夜、コリン星の近くにある自宅で拾ってもらい、Cさんの車で、一路美濃戸に向かう。美濃戸の駐車場に午前2時前に到着。2時間弱の睡眠で起床。支度を整え、ヘッデンを灯し、日の出前の4時15分には出発するという、ドM山行らしい旅の始まりである。
森林の香りをかぎながら、沢沿いの道を登っていくと苔の美しい森に出た。ここで少し休憩。さらに上ると、第1目標地の行者小屋到着。6時47分。ここで朝食とする。八ヶ岳核心部が頭上に勢ぞろい。峰々をかすめていく雲の流れが速い。昨日の台風の名残か、稜線上は強い風が吹いているようだ。
階段地獄の文三郎尾根を頑張って稜線上に立つと強い風が吹いていた。しかし、強い風が吹いている分、空気もクリヤーで展望が素晴らしい。少し歩いて、岩稜帯になったところでストックをしまい込み、手足総動員で岩場をよじ登っていく。お二人ともはじめての岩場だが、Cさんは、問題なく確実に登っていく。Iさんは、血が騒ぐのか、猿のように(ごめんなさい)どんどん先へ先へと身軽に登っていく。行動パターンがH君とまったく同じで、本当に親子なんだなと吹き出してしまった。
本日のメイン赤岳到着、9時20分。ここで、3人で乾杯した。到着時は、周囲の山々は見えていたが(富士方向は残念ながら最初から雲で閉ざされていた)、まもなく夏雲に隠されていった。感覚的に朝の展望は9時過ぎがタイムリミットのケースが多いようだ。
さてと、この先だが、お二人ともまだまだ体力がありそうなので、予定通りM的縦走を行うことにする。赤岳の急坂を慎重に下り、天望荘に下り立つ。トイレを貸してもらった後、横岳の岩稜にとりつく。険路も鎖、梯子が整備され、まずは問題ない。極端に暑からず寒からず、高山植物も豊富で快適な縦走を楽しめた。12時ちょうどに横岳奥の院に到着。
横岳のちょっとスリリングな下りを無事通過して、緩やかな砂礫帯に突入するとコマクサの大群落が見事であった。写真撮影のために何度も楽しい停止を余儀なくされた。
硫黄岳山荘に到着すると、すでに到着していたIさんと、名古屋から来られた高校の先生が、子供の教育(シュタイナー教育)について、熱く語り合っていた。そのうち、私も含め3人とも小屋のビールを購入して、乾杯をして、食事をしながら楽しい談笑を続けた。
硫黄岳山荘を13時44分に出発。硫黄岳頂上に14時09分。ここでの見物の爆裂火口は、残念ながら霧に閉ざされてしまっていた。ここから、縦走路ともお別れ、赤岳鉱泉方面に下山する。おしゃべりをしながら整備された樹林帯の中の下り坂を辿ると、あっという間にショウゴ沢のほとりに出た。ここで汗まみれの火照った顔を洗う。爽快。
青少年たちで賑わう赤岳鉱泉を横目で見て、沢沿いの快適な道をどんどん飛ばす。40分強の退屈な林道歩きを我慢して、17時10分に美濃戸の駐車場に到着。何と、約13時間の行動時間になってしまった。本格的な登山がはじめての両氏に、私好みのM的な山旅を提供してしまったことに、少し反省。
家族連れで賑わっていたモミの湯で山の汗を流し、中央道の双葉SAで夕食を取った後、帰宅の途に就いた。ほとんど運転してもらったCさんは、最後は非常に眠そうで気の毒であった。千葉の自宅に22時30分頃到着。私は、まったく運転をせず、家の玄関まで送っていただくVIP待遇。本当にありがとうございました。
今回のM的山旅の入門編。お二人にはどんな印象が残ったのでしょうか?
Atsuさん
Chirronです。今回は本当にありがとうございました!ドM山行への入門が無事に終えられたことに満足しております*\(^o^)/*
ただ、山道では何度もお待たせしてしまったのと、帰りの車中で眠くてIさんと親子ゲンカ?!をしてしまい後ろでハラハラさせてしまいごめんなさい!
次回は、もっと体力をつけて睡眠もしっかり取っていきますので、またM級登山をご用意して頂けたら幸いです。
「百聞は一見にしかず」
登山と出会わせて下さり、ありがとうございました!!*/
Chiroronさん(^^♪
おとといは、お疲れ様でした。
行き、帰りと運転していただいて助かりました。
>山道では何度もお待たせしてしまったのと、帰りの車中で眠くてIさんと親子ゲンカ?!をしてしまい後ろでハラハラさせてしまいごめんなさい!
→ ペースはちょうどいいくらいです。私のペースもあれくらいです。Iさんが早すぎるんですよ 。Iさんとディベートをやっていたんですよね。私もためになりました。私の三女とI先生があんな感じでディベートをやっているんだろうなと想像しました。(おかげさまで、私は三女に口ではすでに勝てなくなってしまっている )
いきなり、あんなハードなコースを選択してしまい、申し訳ありませんでした。しかし、きっと良い思い出ができたんじゃないかと確信しております 。
今回で懲りていませんでしたら、またどこかに行きましょう。
アツサン
M好きですね。今回もソフトMか
北八ではなく、こっちにつれてくるのがM夫ですわ
Iさん、Cさん
いきなり、そこそこの周回コースをお疲れさま。
「初」でここ?
危険を感じたかもですね。
実はそれを見てアツさんはニヤニヤしてたらしいです。
M,M言っていますが、実は両方使いじゃねーかという噂です。
このコース最近行きませんが、良いですよね。
一番最初に行った時にはどえらい感動したのを思いだします。
暑い中、そして千葉からの運転オツでした。
ブルスカさん こんばんは(^^♪
>北八ではなく、こっちにつれてくるのがM夫ですわ
→ そうそう、何度も言っているように、俺は面倒見の良い夫だからね 。
多分、お二人とも北八じゃ満足しなかったと思います。
でも、このコースは、エスケープがあるから全然大丈夫と確信してました。
赤岳で「まったりして、地蔵尾根を下りましょう」と私が提案すると、すかさず、
「何言ってるんですかAtsuさん。予定通り縦走しましょう」とIさんが答えました。
お二人とも、いつも前向きで「まずはやってみましょう」という考えの持ち主なんですよ。
私はニヤニヤしてません、ゼイゼイしてました 。
このコースはいいですよね。夏山の醍醐味が凝縮されたようなコースです。
(確か、同じコースをブルさんが去年の冬に企画して、天候かなんかで結局、没になったような気がする )
Atsuさん こんばんわ!
そして、Chirronさん、Iさん初めまして・・・。
このルートは、「一泊二日の中級者向けコース」です。
お二人さんは、よく我慢して一日中歩き通しましたね。
ご立派です。
決して山を嫌いにならないでください。
行程がハードなのです。
でも赤岳は、3000m級の景観とアルペンムードを放っていて、
今回は、素晴らしい山に登られましたね。
午前中は天気も最高で、うらやましいです。
さすが・・Atsuさんアレンジです。(場所は・・)
でもね、でもね・・・。
今度もし、Atsuさんと一緒に山行する時には、
お二人の荷物をAtsuさんに全部背負ってもらい、
Atsuさんのザックが、最低でも25kg以上になるようにしてください。
その方が、Atsuさんが喜びますから・・・。
お願いします。
kameさん こんばんは
お二人は、日頃子供たち相手に鍛えておりますから、このコースは、日帰りで歩けると確信しておりました。逆に、私の方が音を上げると考えておりました。
本当は1泊2日で歩きたかったのですが、やはり日程が合わなくて、日帰り強行になってしまいました。しかし、このコースは山小屋がたくさんあるので、初めての女性でも安心して歩けるコースですし、いざとなったら山小屋に駆け込める利点もあります。
天候に恵まれましたので、問題なく楽しめました。
荷物25kgは勘弁してください。私はなんちゃってドM嗜好者です。
こないだの武甲山でその過酷さが身に染みて感じました。
こんばんは(^^)
お疲れ様でした。南アルプスの展望がたくさん(^^)
しかし、大人の登山がドM登山に変換されるとは。。。
Atsumiya さんの、脳内、恐るべし!
Franさん こんばんは(^^♪
赤岳は日本のど真ん中にある山ですから、展望オタクにとってはたまらない山です。
「オトナ登山に挑戦したいです」とCさんからメール・・・
挑戦とは、困難な物事や新しい記録などに立ち向かうこと。
→ドM登山or変態的登山と変換されるのです。
このコースは山小屋も多いし、エスケープルートもありますしね。行けるところまで行こうとなると、歩けちゃうのよね。
ついに、周りの方も引き込みましたね。(笑)
今回のメンバーには、ちょっと、M度が足りなかったような気がしますが、さすが、Atsumiyaさんのお仲間だけのことはありますね。(^-^)
さらに、変態的登山まで押し付けると、部員に逃げられるような気がしますので、お気をつけください。(笑)
私も、最近、Atsumiyaさんの影響で、M的登山に魅せられつつあります。(^-^)✌
FUKUSIMAさま 心からのご祝辞をいただきありがとうございます 。
とうとうM山行同好会を発足させました 。
おっしゃる通り、お二人とも体力がありますので、これからどんどんM度を上げていこうかと思います (冗談)。
やはり、初めてで、このコースはきつかったらしく、体力自慢のIさんも、「今度は、この山行の7割くらいのところ」がいいらしいです。
分かりました。午前0時出発の様な超ド変態山行は、今後の課題に挙げません。せいぜい午前3時出発のソフト変態山行くらいにします 。
FUKUSIMAさんは、何を隠そうドM山行愛好家の大先輩じゃありませんか(例:先日の鷹ノ巣から平が岳コース・・・今回の周回よりきついと思いますよ )。ドM山行愛好会の名誉会長になってくださいますか?
貴会から、お誘いいただき、誠にありがとうございます。
そのお言葉、密かに期待しておりました。(笑)
ただ、当方、ご存じのとおり、JKP福島支部長を務めており、他会に勝手に入会するには、許可が必要でありまして・・・・。
分かりました。当面、ドM山行愛好会の福島支部長ということで、陰ながら応援させていただきたいと思います。(笑)
ドM山行愛好会の福島支部長ご就任の際は、まずは、かるく飯豊本山日帰り往復はいかがでしょう?
よろしくお願いします
Atsu兄、chiroronさん、Iさん
お疲れさまでした♪
初心者をいきなりこのコース?
Atsu兄って、イジワルねぇ
あっ、でもお二人とも体力ある感じで・・・
それはそれでスゴイです。
夏の赤岳もいいなぁ
今度ひとりでフラリと行ってみようかな〜
ワンバンコ(^^♪
>初心者をいきなりこのコース?Atsu兄って、イジワルねぇ
→ 「普段は子どもに合わせての登山なので、大人登山にチャレンジできたら」とメールが来たものですから、 このコース 。
このコースなら、山小屋も多いし、例え途中でgive upして赤岳だけで、地蔵尾根を使えばすぐ下りれちゃうし、余裕があれば硫黄まで縦走できるし、子供にも「どーだー!オトナ登山をしてきたぞ!!」と親&先生の威厳も保てるし、 体力があるお二人には、こんな適したコースはないと思うのだが。
>夏の赤岳もいいなぁ 今度ひとりでフラリと行ってみようかな〜
→ ドS山行好きのカズミサンなら、日帰りでこのコース2往復できちゃうんじゃないか?または、1日で編笠から蓼科縦走(ヤったん全山縦走)なんてどう?
Atsuさん
ドM山行愛好家!?の皆さま
タイムラグが空いてしまいましたが、コメントありがたく読ませて頂きました!
登山というものを、初めて経験できて、非常に嬉しかったです!
そして、行程はAtsuさんに任せて安心!天気も最高!体力も充分!遅れても気にされない!、あとは私が登るだけ!という、神がかって守られた条件の中で、一歩一歩前に進むことができました!
こんな道無き道を登るなんて誰が考え出したんだろうか?と疑問が頭をよぎりつつ、ただ前に山があるから登るだけなのかな、と。
生意気を言いますが、人生みたいだなぁと思いました。
またチャレンジしたいので、どうぞよろしくお願いします!
(→これがAtsuさんの中でどう変換されるのか楽しみです。)
追伸
あ、景色ももちろん最高でした!
登ってみて初めてわかる、写真からは想像できない素晴らしい世界でした。
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