記録ID: 953008
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アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
前穂北尾根 北穂東稜 穂高最高!!
2016年08月31日(水) 〜
2016年09月02日(金)
- GPS
- 56:50
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 3,059m
- 下り
- 3,048m
コースタイム
8月31日
上高地7:55 - 10:19横尾10:40 - 涸沢ヒュッテ12:56 - テン場 (幕営)
行動時間 5時間1分(休憩含む)
9月1日
涸沢ヒュッテ5:31 - パノラマ新道 - 最低コル6:11 - 8峰 - 7峰 - 6峰 -
8:20(5・6のコル)8:35 - 5峰 - 4峰 - 3峰 - 10:36前穂高岳11:00 -
奥穂高岳12:24 - 12:50穂高岳山荘13:10 - 涸沢テン場14:11 (幕営)
行動時間 8時間40分(休憩含む)
9月2日
涸沢テン場5:55 - 北穂東稜取付 - ゴジラの背 - 8:13北穂高小屋9:00 -
北穂高岳 - 南稜 - 10:30涸沢テン場12:00 - 13:53横尾14:05 -
上高地16:45
行動時間 10時間50分(休憩含む)
上高地7:55 - 10:19横尾10:40 - 涸沢ヒュッテ12:56 - テン場 (幕営)
行動時間 5時間1分(休憩含む)
9月1日
涸沢ヒュッテ5:31 - パノラマ新道 - 最低コル6:11 - 8峰 - 7峰 - 6峰 -
8:20(5・6のコル)8:35 - 5峰 - 4峰 - 3峰 - 10:36前穂高岳11:00 -
奥穂高岳12:24 - 12:50穂高岳山荘13:10 - 涸沢テン場14:11 (幕営)
行動時間 8時間40分(休憩含む)
9月2日
涸沢テン場5:55 - 北穂東稜取付 - ゴジラの背 - 8:13北穂高小屋9:00 -
北穂高岳 - 南稜 - 10:30涸沢テン場12:00 - 13:53横尾14:05 -
上高地16:45
行動時間 10時間50分(休憩含む)
天候 | 8月31日 雲ひとつない快晴! 9月1日 晴れ 9月2日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡バスターミナル 市営第三駐車場(かすみ沢) 駐車料金 3日間 1800円 【シャトルバス】 沢渡バスターミナル〜上高地 往復 2050円 帰路は上高地発17:10の臨時便に乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※はじめに※ 前穂北尾根、北穂東稜ともにバリエーションルートです。 ★前穂北尾根 【最低コル〜5・6のコル】 一般的には5・6のコルから上部を登ります。 しかし、私は末端から登ることに拘っていたので最低コルから北尾根 に取付ました。最低コルへは涸沢からパノラマ新道をたどります。 取付からいきなり激しいヤブ漕ぎです。 薄い踏み跡をたどって8峰までヤブ漕ぎが続きます。 ヤブはさらに7峰まで勢いが衰えません。 6峰の登りになって露岩が目立つようになります。 ちょっとした岩登りの様相ですがロープが必要なほどではありません。 山頂直下のタヌキ岩は涸沢側から巻きます。 山頂から5・6のコルへの下りは足元が不安定です。慎重に。 【5・6のコル〜前穂高岳】 5・6のコルからいよいよ本格的な岩稜の登りが始まります。 5峰は稜線どおしに登りますが難しくはありません。 山頂からじっくり4峰を観察し、どういうルートをとるかイメージ します。 4峰の登りは正面の大きな岩場を奥又白側にトラバースして巻き、 稜線に戻ります。山頂直下の岩場は正面突破は難しい。ここは 涸沢側を巻く。やがて4峰の頂きだ。 山頂からじっくり核心の3峰を観察する。 3・4のコルへ下っていよいよ北尾根の核心、3峰の登りが始まる。 まず頭上の大きな岩場を避けて、奥又白側にトラバース。途中から 稜線に戻ります。すると正面に大きなチムニーが現れます。 ここはチムニーの中を登るか、右側のガリーを登ります。 チムニーの中は大きなトンネルになっていて容易に登れそうだったので こちらを選択しました。最後に大岩の下をくぐりぬけるとテラスに 出ます。そして真ん中にクラックの走るフェイスを登ります。 その先は稜線どおしに登り、3峰の山頂に出ます。 3峰から2峰へは左右に切れ落ちたナイフエッジを通過します。 2峰からの下りは懸垂下降が一般的のようですがクライムダウン しました。距離は6〜7mくらいでしょうか。ホールドもあって問題 なく下降出来ました。 あとはひと登りで前穂の山頂に出てフィナーレを迎えます。 念願の前穂北尾根をやり終えて充足感に満たされました。 ★北穂東稜 バリエーションルートの入門的な位置づけです。 涸沢小屋から暫く一般ルートを登ります。 南稜に取付く手前で一般ルートに別れを告げてガレ場を暫くトラバース します。取付きとなるルンゼを登ると東稜に出ます。 そこから、最初の岩場は巻き、次の岩場を巨岩を縫うように登って いくと、目の前に核心の「ゴジラの背」が現れます。 このギザギザの岩場、見た目ほど難しくはありません。 ロープなしで問題ないかと思います。 ただ、左右が切れ落ちた箇所の通過は少し緊張させられます。 最後は懸垂下降の支点からクライムダウンします。 問題なく下降出来ました。これで核心は終了です。 あとは稜線どおしに岩場を登りつめれば北穂高小屋に出ます。 小屋から槍や前穂北尾根を眺めながらコーヒーをいただき、充足感に 浸りました。 |
その他周辺情報 | ★温泉 中央道・諏訪湖SA ハイウェイ温泉 入浴料610円 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガムテープ
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|
感想
念願の前穂北尾根の単独登攀に成功しました。
お天気、体調、ルートファインディング、通過時間、全てが完璧でした。
いまはただただ、嬉しい気持ちでいっぱいです。
ここ数年、なんら進歩もなく停滞気味でしたが、
これで少しは前へ進めたと思います。
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北鎌歩くならP2から、北尾根歩くなら屏風のコル方面から。
地図で見てなるほどと思いました。
穂高周辺で藪漕ぎルートは想像していませんでした。
素晴らしいです。
好天にも恵まれて最高ですね。
しかも単独行。
私は34のコルから上がって三峰フェースを登ってお茶を濁しました。
東稜は全くキャプションがないのでそこまで差別しなくともと思いましたが
これから追記されるのですね。(笑)
東稜の最後はガレ場を登るのはつまらないので、正面のルンゼを無理やり登って
上に出たら小屋のテラスの目の前に飛び出して恥ずかしかったです。
今の私にはとても実行できないことですが、
素晴らしい紀行をありがとうござました。
borav64mさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
多くの人が5・6のコルから登る北尾根。
岩登りのルートですし、前穂に登ったあと、
上高地に下りるにしろ、涸沢に戻るにしろ長いですから
それは理解できます。
しかし、「北尾根完登」という意味においては物足りないのではないかと
常々考えていました。
以前に下見も兼ねて最低コルから5・6のコルまで歩いたのでルート状況は
把握ずみでした。
ロープを使わないのでスピーディーに抜けられます。
脚力には自信があります。
ただ一点、2峰からの下降だけが不安要素でした。
しかし杞憂におわりました。問題なくクライムダウン出来ました。
すべてに満足のいく「北尾根完登」だったと思います。
北鎌もまた同様に完登に拘っています。
いい加減北鎌沢から登るのはやめてP2から登りたい。
今度の長い連休でそのチャンスはあったのですが台風とかいろいろあって
実現できませんでした。
でもほんとは湯俣からのクラッシクルートでやりたい。
いつかそんな時がくるのでしょうか。
今週末、連休なのでお天気次第ですが北鎌やってくるつもりです。
相変わらず北鎌沢からですが。
北穂東稜はバリエーション入門編といった感じでさほど難しくもなく
なんなく抜けてしまいました。もう終わっちゃったのっていう感じです。
仕事の帰りが遅いのでなかなかレコの作成がはかどりません。
今日は仕事が休みなので東稜の写真のコメントは今日中には入れます。
シリウスさん、こんにちは。
フリーソロで前穂北尾根とは、驚きました。
もともと体力がずば抜けているうえに、技術というか腕もあげられましたね。僕なんかとても太刀打ちできません。
大拍手させていただきます。
クマ
クマさん、こんにちは。
腕があがったんですかね?
あまり自覚はないんですけど・・・。
ただ北尾根はルートファインディングされ間違えなければロープなしでも
十分登攀できると感じました。
もちろん安全のためにもロープ使った方がいいのはいうまでもありませんが。
太刀打ちできないなんて大袈裟ですよ。
クマさんの方が凄いところたくさん行ってるじゃないですか。(笑)
あ、北方稜線は行かれるのですか?
剱から毛勝山まで繋げたいなぁ。
次の目標、ロープワークしっかりやらないとダメですね。
ロープ使えないと行けるところ限られちゃいますから。
北尾根フリーソロ完登 おめでとうございます
此処2年程で体力、登攀力とも数段アップされ
何時北尾根に挑戦されるのかと、思っておりましたが
満を持してと云うか、余裕で登攀された!!
それも拘りのシリウスさんらしく8峰から
僕なんかは段々と衰えていくばかりなのに
若いっていいですね〜
所でどんな靴で行かれたのかな、アプローチシューズですか?
higaerisazenさん、こんにちは。
ありがとうございます。
以前アドバイスをいただいてからだいぶ時間が経ってしまいました。
登攀に関してはそれほど心配はしてなかったのです。
ただやはり2峰の下降が少し不安材料で躊躇していました。
でも他の方のレコをみて踏ん切りがつき挑んだ次第です。
まあ、結果的には楽にクライムダウン出来ちゃったんですけどね。
末端から登る「完登」にはこだわりました。
5・6のコルから登るのは中途半端だし、人とおなじことをしたくない
という思いがありましたから。
higaerisazenさん、衰えるなんて何を仰るんですか!
ハードな凄い山行ばかりじゃないですか。(笑)
P2からの北鎌、あとでゆっくり見させていただきます。
靴はいつも縦走で使っているスカルパのハイカットです。
とくに問題なく登攀出来ました。
アプローチシューズは持ってないんです。
やはりソールのグリップ力とか違いますかね?
一度試してみたい気持ちはあります。
『前穂北尾根 単独登攀』完登おめでとうございます!
このところ台風の影響などで予定を変更せざるを得ない日々だったことと思われます。前穂北尾根に賭ける情熱が伝わり、前穂山頂にて目標達成の瞬間では、読ませて頂きながらこちらも熱い思いが込み上げました。
当面の自分の目標に前穂北尾根があります。その前にやらなければならない尾根の完登を叶えながら、いつの日か憧れを現実にできるよう…精進したいと思います。
いつかの参考と良い刺激をいただき感謝いたします。
この度は悲願の 前穂北尾根 単独登攀 達成 本当におめでとうございます!!
AIKENさん、こんばんは。
今夏の連休は8月26日〜9月2日の8連休でした。
5泊6日で北鎌尾根から前穂北尾根をやって焼岳まで縦走する予定でした。
ところが、ご存じのように8月29日、30日と台風10号がやって来て壮大な
縦走計画を泣く泣くあきらめざるを得ないことになりました。
そんな悲しい状況でしたが台風一過の8月31日は快晴、9月1日、2日も晴天に
恵まれて素晴らしい登攀が出来ました。
憧れを現実にするために、やるべきことがあるとは思います。
北鎌尾根をはじめて登攀してからだいぶ時間が経ってしまいました。
次は前穂北尾根と決めたもののなかなか踏ん切りがつかず躊躇していました。
そんな状況でも北尾根への想いを忘れず、いつかその日を夢みていました。
山に真摯に向き合うAIKENさんであればきっと目標が叶う日がくると信じます。憧れを現実に。その日を夢みて。
私も今後の課題として、ロープワークがあります。
技術を身につけて新たなる目標へ挑みたいと思います。
ありがとうございました。
Siriusさん、貴重なレコありがとうございました
以前、北鎌のP15のクライムダウンについてお尋ねした者です
今回の北尾根も東稜もいつかはトライしてみたいと夢見ているルートです
詳細なレコを拝見し、ますます夢が膨らみました
お礼申し上げます
Pinball_1957さん、こんばんは。
そうでしたね、覚えています。
まずは北穂東稜からでしょうか。
ゴジラの背で少しだけ緊張するようなところはあります。
ただ技術的に難しいところはありません。
ロープも必要ないかと思います。
とはいっても一応バリエーションなので緊張感をもって臨む
必要があると思います。
北尾根は十分な岩稜経験が必要です。
そしてルートファインディングが大事です。
特に4峰と3峰ですね。
どんどん夢を膨らませてください。
楽しいですね。こういうときが。
そのうち実現出来るといいですね。
シリウスさーん。おめでとうございました!!
念願の北尾根で完璧な単独での成功。今晩の広島優勝と同じくらい感動的でした。さぞや、おでんの美味しかったことでしょう。(^^)
私も単独とは言いませんが必ずやこのルートをやらなければ山をやめることは出来ません。お疲れ様でした。お気に入りさせていただきます♪
makasioさん、こんばんは。
広島の優勝は25年ぶり。
広島ファンはさぞかし感慨深いでしょう。
私は巨人ファンですが・・・。
それはさておき、私も歓喜の北尾根完登でした。
お祝いにおでん6品と缶ビールのセットを頼んじゃいました。
いや〜じつに楽しい登攀でしたよ。
毎年登ってもいいなと思います。
北鎌やったら次は北尾根でしょう。
makasioさんならば技術的には問題はないかと思います。
肝は4峰と3峰のルートファインディングを誤らないことかな。
条件さえ整えば大丈夫。やれますよ。
こんにちは。kitayanといいます。
今度の連休に前穂北尾根と北穂東稜を行く予定です。
参考にさせていただきます。
北尾根完全制覇はすごいですね。憧れます。まずは、5.6のコルから挑戦します。
いずれは完全制覇を目標にするつもり。。
kitayanさん、こんにちは。
シルバーウィークですね。
お天気どうでしょうか。
少し心配ですが・・・。
実は私も北鎌を予定しているんです。
なんとかお天気がもってくれればいいんですが。
前穂北尾根と北穂東稜を一緒にやれば充実感まちがいなしです。
私のレコが少しでもお役に立てば幸いです。
お互いに安全登山で楽しみましょう。
昨秋に同じくソロで屏風コルから登った者です。8峰の藪漕ぎ、6峰タヌキ岩、4峰のルーファイ、3峰のチムニーとトンネル、2峰クライムダウン・・、改めてあの時の感触をしみじみ想い出しつつレコ堪能させて頂きました。
hatsuさん、こんばんは。
私と同じように最低コルから・・・。
hatsuさんももの好きですね。
人とおなじことをやっても仕方ないですから。
まあ、いいですよね。
あれから1ヶ月が過ぎました。
あの日の記憶は忘れることができません。
またすぐにでも行きたい気持ちです。
来年も行くと思います。
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