|
登山中の心拍数については計測出来る方法が今では数多くあり、どれを選んでも差はないでしょう。
気象に関する様々なデータログはとるだけではなく、活用し、天気を予測することで山での危険を予知し、安全を確保することに意味があります。
それと同じで、これからはただ心拍数を計測するだけではなく、そのログを分析し、考えていかに次からの山行に反映させていくかが大事だと思います。
ただ、これは気象現象を扱うのとは違い、身体能力は個人で大きく異なる訳で、それに加えて健康状態という要素まで加わって難しくなります。
例えば、いかに屈強な人でも、二日酔いで山に登ればいつもどおりにガンガン歩けるか、というとそんなわけにはいかない。
それでも考えてみる価値は大いにあります。特に『ファスト＆ライト』 の傾向が顕著な中で、夜中に車を運転して早朝、登山口に到着し、仮眠だけで朝一番から登りだす、というスタイルが今の主流のように思えるので、潜在的『突然死』のリスクはどこにでもある『今そこにある危機』と思ったほうがよいのではないでしょうか。
普段山に通い詰めている、年間登山日数が相当に多いベテランの方も、慢心すべからず、一度山の行動を通して自身の心拍数や消費カロリーなどを記録して分析してみるのも有用なはず。
1度だけのレビュー、しかも中級山岳での日帰り登山という中での分析しか出来ていないのが残念なのですが、あたりまえだと思っていた事実も数値で見せられると、また違う受け止め方が出来るもの。
●ブログ『山で「突然死」しないためにすべき事 ��- 心拍数の検証』
▶ https://kenny3.jp/archives/4005
あまり意識しないことだと思われますが、実は登山の激しさはサッカーや野球のそれ以上（野球:5メッツ、サッカー:7メッツ、本格的縦走:8メッツ相当、つまり1時間に8キロ走る負荷に相当する）。
しかもより長時間の行動。山には試合終了のホイッスルはありません。自分が歩いてたどりつく時が試合終了になるのです。
それに加え、すぐに救急車が駆けつけることが出来る都会でのスポーツと違う地理的背景を考慮すると、そのリスクは思ったよりも大きい。
皆さんの山での試合終了のホイッスルが、神様が鳴らすものではない事を祈ります。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する