初回は普通の観光目的、イグアスの滝を見てコパカバーナ海岸で泳いだ。
その後マリーザ・モンチの『Barulhinho Bom』を聴きMPBに嵌まる。
ガル・コスタ、ミルトン・ナシメント、ジルベルト・ジル…などなど
中でもMPBの中心的人物であるカエターノ・ヴェローゾがお気に入りで
彼が敬愛してやまないジョアン・ジルベルトも自然と好きになった。
彼らの共通の故郷であるバイーアを訪ねなかった事が今でも悔やまれる。
そのせいもあり二回目、三回目のブラジルは主に音楽を巡る旅となり、
リオやサンパウロを拠点とし、目ぼしいライブコンサートがあると聴きに行き、
週末はエスコーラ・ヂ・サンバという、地域のダンスイベントに参加した。
もちろんジョアン・ジルベルトのライブを観る事も旅の目的だったが、
当時音楽活動していたのかすらわからなく、全く情報が入らなかった。
地元の若者にボサノバについて尋ねると、古くさいという答えが返ってきた。
90年代はヒップホップ系のMPBが主流だったように思える。
最後にブラジルを訪れたのが1999年、その後日常生活に戻って数年後…
衝撃的にジョアン・ジルベルトの日本公演の情報を得た、それも既に数年前の…
初来日の2003年と2004年の再来日は終わっていて、はたして次回はあるのか…
と待ってみたら2006年に再び来日してくれて、生のジョアンを観ることができた。
音響の良い(と思っている)国際フォーラムの前列でその美声とギターを堪能した。
2008年の日本公演にも参加するつもりだったが、体調不良のため来日中止。
その後も体調快復と復帰を期待していたが、ついに果たされることは無かった。
追悼
こんにちは。
2000年になる直前に知人に薦められてカエターノの Estrangeiro を聴いてMPBに興味を持ち、ボサノヴァにもハマりました。
ジョアンはmonkichikunさんが逃した2003年と2004年を観に行き、特に初来日の2003年は僕が観た様々なライヴの中で、いまでもいちばん印象に残っているものです。
長らく表舞台から退いて、あまり情報もなかったけど、お元気であればそれで十分と思っていましたが、いつかまたあの「声とギター」が聴けることを願っていただけに残念です。
今度「ジョアン・ジルベルトを探して」という映画が公開されますが、ジョアンゆかりの地がいろいろ出てくるみたいで、monkichikunさんが訪れたところも多数出てくるかもしれませんね(ブラジルに3度も行ってるなんて羨ましい限りです)。
http://joao-movie.com/
hiroumiさま はじめまして
カエターノを経て、ジョアンにMPBの歴史を遡る経緯が一緒ですね。
気づいた時は2004年の再来日コンサートも既に終わっていて、アンテナを広げてなかった自分を呪いました。
運良く2006年の再再来日分のコンサートは万全の態勢で迎えることができ、ほとんど目の前の席をゲット。
ジョアン自身の曲も名曲揃いですが、カエターノ作曲のSAMPAが泣けるくらい好きで、この曲をジョアンの生演奏で聴けただけで、コンサートに行けた甲斐があったものです。
『ジョアン・ジルベルトを探して』奇しくもタイミング的に意味深な映画タイトルになったように思います。
8月の上映が楽しみです。
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