「わたし、きょうおひさまを食べたの」
「おひさまに向かって、口を開けたら、光が口の中に飛びこんできて、パクリと食べちゃった」
「いまは、食べられるといやだから、雲の中にかくれてるの」
幼児の言葉。
そんな言葉を聞いて、この間、山で感じたことを思い出した。
=山のてっぺんで=
湯をコップにそそぐ 渦ができ コップにこびりついた 食べかけのパンくずが 渦にのみ込まれていく 抗うことはできない 手でコップをつかみ 湯を飲みこむと一瞬のうちに パンくずは無くなった 山頂から見下ろすと 私はパンくずよりもちっぽけな存在で 吹きすさぶ風の中では 一瞬で消えてしまいそうだ 「でも、でも」と思う 「踏んばって しぶとく生きよう」と この地上に 私がいることが奇跡のようなものだから
幼児と私、あまり思うことは変わらない。次第に幼児に近づいていく。今日、佐久平からの帰り、浅間サンラインの道路から見た北アルプスは美しかった。
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