朝6時半、外に出ると快晴である。
頬がびりびり痛み、ネックウォーマーを鼻までずり上げ寒気を防ぐ。
東の地平線がオレンジ色に染まり、日の出が近い。山は黒くどっしりと佇み、その裾を走る送電線鉄塔の赤い点滅が、花火のようだ。空が、微妙にその色を変えていく。この光景を絵に描けたら素晴らしい。(と思うがそんな技量はない)
近くの里山である城山まで歩く。
田圃道を1時間かけてその登り口まで行く。(まっすぐ進めば20分ほど)歩き始めると、寒さは感じない。朝陽が昇り、私の背を照らす。 最短コースを10分ほどで頂上(875M)へ着く。見渡すと佐久方面は朝霧の中、富士山の頭が見え、冠雪の北アルプスの山嶺に槍の穂先が見える。八ヶ岳は頂上部分に雲が横にたなびいている、風が強そうだ。
20分ほど山城跡であるその場所で、ゆっくりと体をほぐし、下り始める。正面の太陽に向かって歩いていく。気持ちの良い朝だ。
「こんな一日の始まりは悪くない」と思ったとたん、足を滑らせた。その格好に、思わず笑う。まさに好事魔多しである。
家の近くまで来て、温度計の表示板を見たらマイナス3度であった。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する