唐松岳へ行こうと思った。
長野道を長野インターで降り、オリンピック道路を白馬方面に向かって車を走らせた。白馬村へ近づくあたりから雪が本降りになってきた。前方の視界がきかない。
予報では、天気は回復傾向のはずであったが、激しくフロントを打つ雪にテンションが下がる。雪が降りしきる中を、山へ登る勇気はない。技量もない。唐松岳への登山を断念し、他の山に変更することにした。
中南信は晴れの予報である。安曇野付近まで来ると、青空が見える。里には雪がない。少し車を走らせただけで景色が一変した。松本以南は晴れている。
「さて何処へ行こう」
眺望が良く、そこそこ登山を実感でき、アクセスが良い山。
そんな条件に適う山は何処だろう。
思案の挙句、守屋山へ行くことにした。
この山はすごく眺望が良い。所々に設置されている表示を見ると、この山が地元の人にすごく愛されていることがわかる。
杖突峠から登り、快晴の山頂に座ると、腰をあげたくない。
四方に日本の名だたる山が見える。冠雪の名山を見ていると想像が膨らむ。決して登ることが無い山でも、眼前にその姿を目にすると、頂に立っている自分の姿が眼に浮かぶ。
口を突いて出る言葉は「すごいなあ」という言葉ばかりであった。
南アルプス、中央アルプス、北アルプスそして八ヶ岳連峰。眼下には諏訪湖が見える。
里では決して味わえない昂揚感に満たされる。
「こんな気分を味わえるので、何度も山へ登るのであろうか」
帰りはコースを変え、雪のない立石コースから下った。面白い岩が随所にある。一つ一つの岩に興味がそそられる下山道であった。
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