弘法山(842m)は、塩田平(長野県上田市)にある修験の山である。
別所温泉のある塩田平は、鎌倉時代から室町時代にかけて建てられた寺や建造物が多く、信州の鎌倉と呼ばれている。のんびりと信州の景観を楽しみながら、歴史探訪をするには良い場所である。
弘法山は弘法大師ゆかりの山で、前山寺霊場として西国三十三観音が祀られている。
山道には岩をくりぬいて安置された三十三観音があり、穴を潜ったり、岩場を下ったりと、修験場の趣が随所にある。アスレチック好きの登山者には興味深い山である。
今回は前山寺側から登った。前山寺横の舗装道を10分ほど上がって行くと登山口がある。狭い登山道を足を滑らせないように登る。
この上りは足さえ滑らせなければ簡単に登れる。観音様を拝みながら、あっという間に頂上である。頂上は眺望がない。すぐ下に展望適地があり、そこから眼下に塩田平が見える。そこで軽食をとる。
ここまで1時間そこそこである。同じ道を戻っても良いが、塩田城跡方面へ下る。
ここからが修験山の核心である。急な坂、岩の尾根、穴潜りと、ロープが随所にある岩場を三点指示で下る。低山とは言え、侮ると危険である。滑り落ちないように下りながら降りると、そこには今が盛りの紫陽花の群れが待ち構えていた。
前山寺は三重塔があり、見どころの多い寺であるが、塩田城跡側の場所は紫陽花の名所でもある。
七月のこの時期、寺を巡り、山を楽しみ、紫陽花を見て別所温泉で外湯めぐりをするのも一興である。
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