![]() |
![]() |
![]() |
朝起きたら快晴である。山へ行くには絶好の日に思えた。数日前から天気予報をチェックしていて、この日の予報は晴れ。予め用事を片付けておいた。行先は菅平高原(上田市)にある根子岳にした。いつもは奥ダボスから登るが、今回は菅平牧場から登ろうと思った。
車に乗る時、浅間連峰の山を見ると山頂に雲はなかった。菅平も快晴に違いない。ルンルン気分で車に乗り込んだ。暫く走って、何か心に引っ掛かるものがあった。信号で停車し、後部座席を確認すると帽子が見当たらない。引き返せる距離だったので、仕方なく引き返す。再び車を走らせ、菅平の分岐辺りで時計を忘れた事に気づく。今更引き返せない。そのまま走らせ根子岳が見える場所まで来て、またまたガッカリ。中腹から上が雲の中である。雲が消える気配も無い。風も出てきた。決断のしどころである。根子岳は断念。周辺は状況が良くないので、急遽行先を湯ノ丸山へ変更。そちらは出掛けに雲がなかった。1時間位の時間ロスで地蔵峠へ着く。平日なので、駐車場はガラガラである。風はあるが青空が見える。雪道をツボ足で歩き、中分岐から鐘分岐の登山口を目指す。上るにつれ周囲の景色が変わってきた。今まで見えていた林が視界から消えていく。ホワイトアウトに近い状態になってきた。マサカマサカである。鐘分岐でこれ以上は無理と、湯ノ丸山も断念。地蔵峠へ引き返す足取りは重い。吹き付けてくる風も凄く冷たく感ずる。皮肉にも駐車場へ近づくと、真っ青な空が頭上に拡がっている。
どう考えたら良いのだろう。ついていないと思ったが、考えてみれば、山が視界不良の山へ登る危険を防いで、遮ってくれた。ラッキーだったのかもしれない。
何はともあれ自分に都合良く考え下山した。負け惜しみかも知れないが。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する