劔の下り、早月小屋から1200mまでの下りはストックを使って、我ながら無様な下山をしたと情けなく思っています。「滑る」怖さが一段と強くなってきています。
1200m付近から登山口までは、その負の分を清算するかのように股関節歩きで、時間を縮めまして、3時間でくだることができました。抜かれた2人を抜き返しましたから。別にし沿っているわけではありませんが、自分との闘いなんですね。
怖さに負けて「何もしない、できない」自分が嫌なんですね。これは性分です。
白砂山の下りで、もちろん山道が粘土質ではない土というせいもあり、「滑る」怖さが消えていた分、「下り」方の意識を明確にできました。
*バランスが崩れる原因は腰折れ
股関節の上に上体が乗っていない、「腰が立っていない」状態のせいです。60代後半から目線とか足裏感覚とか、「滑る」怖さとか、飛んだり跳ねたりできなくなることで一層そうなるように思えます。
*「つま先立の意識」
今回の工夫は、「つま先への意識」です。足の裏全体ではなくて靴の中で足先の5本指に意識を配って、踏みます。つま先を使うことで体が起こされる、つまり立つわけで、その時に股関節も同時に立てます。腹をへこませる感じです。腹を緩めると股関節と腰が立ちません。腹筋を締め付ける感じです。
さらにお尻の筋肉・臀筋を意識して絞めるのです。
坂道でステップを選んだ時に、足裏をフラットにつくのではなくて、つま先立ちする感覚で着地したときに体が一直線になるよようにイメージするわけです。それを左右瞬時に後退させるわけです。
ですから当然スピードも出てきます。
*「三位一体の意識」
つま先、股関節、臀筋の3か所に同時に意識を働かせて下ります。
足で下るのではなくて、「股関節で下る」意識は持ち続けていないと腰が緩む。
無意識に「足だけ出して下る」という方法は改める。意識して下る。
特に、臀筋を意識してみてほしい。この筋肉は力持ちで、体を持ち上げたり支えたりするときに膝の筋肉より年配者には必要です。
膝を痛めるのは最悪です。
うまく説明ができないけれど、白砂山の下りはかなり「いい感じ」になりました。臀筋を鍛えるメリットは登りに有るのです。つづく
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