斜里町にて
たおやかに裾拡げたる大嶽に尖りて立てるオンネプリあり
夕なれば暮れなんとする空暗く影のごと立つ斜里ヶ岳かな
清岳荘
時移りきの木の温もりの小屋はなく街にもどって過ごす一夜か
ひときわに黒の塊り斜理岳の尖りに開く星座図鑑を
登山
小屋跡の先から始まる登山道長靴はいて挑む斜里岳
水連の滝越えて羽衣の滝音響きて立ち止まるわれ
方丈の滝美しく光ってる美晴七重と水際よじる
霊華滝竜神の滝水落ちゆくさまをただ眺めている
山頂
晴れだけど雲纏いつき風あれば写真を撮って下る馬の背
オンネプリ山頂の上だけ青空が山覆う雲のどかに動かず
深田久弥はこの山も天気には恵まれなかったようだ。
私は恵まれてはいたが展望は得られなかった。しかし振り返るとこの旧道の沢道は北海道の山を巡って、一番楽しいコースであったと言える。
ただ残念だったのは清岳荘の味気ないコンクリートの小屋であった。中を見て宿泊の予定を変えた。思い描いた山小屋とあまりにも違うのが、なにかロマンを無くしたような気分にさせられたのだ。せめて木製の小屋であればまだ風情があったと言えるものだが。昭和が遠くなったと言うことなのだ。
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