山を始めた人たちへの参考になれば

山をはじめたい方、始めたばかりの人たちへ

最初に勝手な山歩きはやめましょうよ。
だれでも最初の山との出会いはいろいろですが、山にもいろいろレベルがあるので、初級・中級・上級とランク付けされている本を買って、お勉強しましょう。
お友達や一人で行くのもいいですが、コースのレベルを自覚できることが大事ですね。
同じ山でもコースによってはレベルが違うことがあります。

必ず経験者と行きましょう。もしいなければさがしましょう。
山は、勉強せずに勝手に歩いていると、他人に迷惑をかけることがあります。
以前、飯豊の石転沢の雪渓を二人の女性が登って、カイラギ山荘で一緒になりました。夏でしたが、白馬の雪渓を登っただけの経験で、東北で一番の大雪渓と知らずによその男性にたすけられながら登り、シュラフも飯も持たずに来ていたのです。小屋があるから食事もシングもあると思っていたのですね。小屋番が入っていたので、毛布を借りられましたが、夕食も朝食も取らずにいました。下山はわれわれについておりましたが、途中で先にいくといって下って行きましたが・・・

女性だから、小屋の他の人も優しく接してくれましたが、みな頭にきてましたね。ほんとに怒ってましたよ。私もあきれてましたが、事故がなくてよかったです。そういう事例がありました。

だから経験者を見つけて、できるだけ大きい山はそういう人と行ってほしいです。

山歩きはスポーツで正しい歩き方を知りましょう

初めて山に登って、してはいけないことは、＜怖い>という思いを知ることです。
正しい対処方法を身につけていないときに岩場や無理な高度のある山に行くと
＜怖さ＞が先に出て姿勢を崩してしまいます。それは正しい姿勢をとることを難しくしてしまいます。

正しい姿勢と、岩場での三点確保の基礎動作を学んでから高い山にいきましょう。そうでないと山が嫌いになります。

それと道具の使い方を知らないでいる人が多い。特にストックの使い方、持ち方を勘違いしている人が多いです。
あれは杖ではありません。＜ストック＞は英語で、訳せば＜杖＞かもしれませんが、イメージとして＜杖＞ではなく＜ストック＞なのです。日本語化したストックという別物と考えてください。立派な登山道具で、それを使いこなすことが大事ですからね。
40半ば前の男性はいらないでしょう。中高年、女性のための道具ですね。

山はその高さによって変化し、コースによって難易度が異なり、季節よって異なります。山のガイドブックは何度も読みましょう。
道具も知りましょう。

山岳会や登山クラブに入って、登ることをお勧めします。
自分がどういう山を目指すかによって、クラブも違ってきます。
これだけ冬山に入る人が増えてきているのを見ると、山クラブが必要だと感じます。
山を愛するには、愛し方を覚えましょう。
自分の愛情の押し付けは、愛ではなですよね〜