昨今のトザンブームは、このヤマレコにも責任の一端はありそうだ。
ただいまヤマレコを分析中ですが、年間報告数
2012年 19555(5月)
2011年 46551
2010年 29232
2009年 15077
2008年 7693
2007年 4263
2006年 2141
2005年 1298
2004年 1011
2003年 651
2002年 441
2001年 365
2000年 365
この5年間で急激に増えています。山ガール現象、雑誌の増えたのと呼応すると思います。この報告数から今の時代を読み解きたいと思う。
私が山を始めた昭和30年代と比べて、はっきり言えることは、登山がビジネスとして成り立ち始めたことでしょう。
衣料品メーカー、道具のメーカーはもちろん、旅行会社、またガイド業の成立、山小屋のホテル化などが指摘できます。
昔は山に詳しい人は、生活の場として山にいたマタギとかの類です。嘉門次や長次郎など歴史に出てくる人たちに代表される山の人でした。
映画「剱岳」を見た人は、篠崎と登頂を競う日本山岳会の草創期の活動を知っていますよね。現代は彼らの活動が根を張った延長上にあるのです。
近代登山の歴史が、花開いて昨今の隆盛をもたらしています。
現代は登山の新時代と見えますね。
2003年に槍ヶ岳山荘でのお話ですが、ツアーのガイドと話をしました。ガイドとして生活が成り立つようになったのは、最近ですと言ってましたから、2000年頃からでしょうか、そして高齢の登山者の方が「百名山を全部ツアーで登った」というので、「いくらかかりましたか」と尋ねたところ、「1000万円くらい」と答えたのを覚えています。
「一人で行けるでしょうに」と尋ねたら、「安全を買っているんです」と答えたのが印象的でした。
この登山ブームは健康志向と旅行志向が結びついて、旅行会社が企画して、そこからガイド、小屋の整備などに波及し、初心者でも行ける山に対応して、装備類の向上と雑誌による普及が図られていくようになったんですね。
「山と渓谷」「岳人」などの雑誌に海外の山が載り、新しい「ピークス」などういう雑誌もよく読まれて、山は今一大複合産業化しつつあるように思えます。それでも規模は小さいでしょうが、スポーツ産業の一翼を担うとすれば、サッカー、野球、ジョキング、自転車、スキーなどと並んでメジャーなスポーツになりつつあります。アウトドアスポーツ産業としてとらえれば、大変に大きいでしょう。北アルプスの山小屋が年中営業になり、山小屋からホテル化するにつれて料金も高くなるのは当然です。
山小屋が株式会社運営になり、またツアーや講習会を開催したりして、企業成りの活動をすれば、旅行会社やスポンサーとなる企業とタイアップしていくの当然の方向です。
登山する側も、昔の嗜好と今とでは変化しています。それはまたのことにして、昨今の登山事情をつらつら推察するに、我々はスポーツ産業の企業化の中で、いろいろお金を使わせられるように仕向けられてきているのです。
情報化時代というのは、道具に凝ったり、着るものに凝ったりすることで、お金を使うことになります。
同じ品ものをスポーツ用品店でなく、他のところで探すのも、お金をかけない方法でしょう。
いづれにしても、日本人が豊かになって、お金をかけて山をスポーツとして楽しむ時代になったということです。
その中で<時代遅れの男>でいたいと、つくづく思うのですが、体が思うようにならないと、時代の流れには逆らえなくなるものです。
時代遅れの男がやることは企業の宣伝にうまく乗せられずに、お金をかけずに行くことです。だって年金暮らしの身では、そうなりますからね。
でも若い人たちは、いいものを見る目をやしなって、いいものを使ってください。そして日本の経済の回復のためにお金を使いましょう。
そのうち、槍ヶ岳や穂高など、ヘリコプターで山頂へ行く、なんてことになるかも。「一泊2日槍ヶ岳から日の出を見るツアー、おひとり様10万円、往復ヘリ代金込」なんちゃって・・
ヤマレコの分析をして、スーパースターを次回紹介しますね。
こんにちは、akagera02です。
ヤマレコ投稿数は急激に増えているんですね。そこから、山行の社会現象が見えてくるんですね。とても興味深いです。私自身はほんの初心者ですが、山登りがポピュラーになったのは思ったより最近なことにちょっと驚きました
そこで自分の感想なんですが、、。
確かに山行にはお金がかかりますね。特に初心者にとっては、わけがわからないうえに最初何もありませんから最低限にしようとしてもお金が要ります。そして、少しわかって来ても「これも必要か」と思って入手したくなります。
でも、考えてみたら何やってもある程度お金かかるな〜というのが正直なところです。今は殆どその方面に首は突っ込んでませんが、以前夢中だった(30年来)人文系分野でも、本代、交通費、参加費、会費、、、。1000万円とは言いませんが、本代だけでも300万は堅いところです。でも、その使用頻度や深化の度合いを考えたら、自分としては無駄も多いなと思います。
というわけで、年齢も行ったこともあり家族もあり、何事につけ、無駄なくそして手に入れるものはイイものを尚且つしっかりと使って行きたい、なるべく無料のもの借りられるもの(図書館、スーパー無料のバーベキュー貸出セット、あまり着なくなった服の山行着への転換等等)を使っていきたいと考えています。
この歳になって、断シャリです。大げさに言うと少し生き方を変えていきたいのです。
でも、今買ってしまたもの、日食(金星食もあるそうで)に備えて太陽撮影用フィルター(1万、ネット注文なのでもうすぐ来ます )。とても欲しいもの、家族でキャンプしいのでテント、寝袋など、山で飲むコーヒーのための道具、三脚、サングラス、かみさんはエアコン、冷蔵庫、、、
すいません、なんだかボヤキになってしまいました。
ヤマレコから世相が見えてくる、とても面白いと思います。スーパースターとても楽しみです
ヘリツアーを真剣に検討してみました(笑
富山発着で立山黒部遊覧飛行が貸し切り20万円/max 5人、1時間
http://www.aeroasahi.co.jp/aviation/sightseeing/images/kurobe.pdf
東京発着ですと、例えば都内〜成田空港が28万円/機
http://www.mcas.co.jp/ja/flight/faretable/
槍にいくには片道300km位、AS350B エキュレイユ(航続距離600km、40万円/1時間、200km/h巡航、乗員乗客6人)をチャーターした場合、乗客を降ろした後給油のためによそへ飛ばなくてはいけません。
往復3時間で120万円、さらに初日の出を見る間の待機料も1時間ン十万で発生します。
ピストンが可能そうなSA365(後続800km、乗客乗員9名)なんてのもありますがこちらは90万円/1時間と少しお高くなります。
参考:
http://www.arknext.com/charter/ryokin/index.html
確か、20年程前ですがサンフランシスコ〜ヨセミテ日帰りヘリツアーが200〜400ドルくらいだったと思います。
とてもアメリカのようにはいきません。
やっぱり山はカネかかりますね(爆
人夫雇って輿に乗って槍に行く方がよっぽど安く上がりそうです
akageraさま
なにごとも深入りするとお金はかかるのです。
昨今、特に山雑誌で購買意欲を刺激するものが氾濫してまして、なんでもほしくなるんですが、使用頻度を考えれば、不要のものもあります。
ただ登山の必要アイテムとして、山をはじめて、akageraさんのように頻度高く山に行かれる方は、靴とレインウェアーにはお金をかけないといけないですよね。
着るものは、ユニクロでもワークマンでも間に合うものありますよ。
私のフリースとダウンはユニクロです。アンダーウェアーは速乾性のものがいいですが、安いのもあるでしょう。
要は躍らせれずに、自分の山に見合ったもので、安く、多く行く工夫ですよね。
山行に応じたお金のかけ方の工夫ですよね。
楽しい老後のために、せっせと体力づくりだ
1955さん。あんたは偉い
よくぞ計算してくれました
そんな費用になるんですね
でも将来わかりませんよ。松本から槍ヶ岳片道3万円なんて・・・
遊覧飛行ならビジネスになりますかね〜、
北アルプス上空1時間、空の散歩なんて、
まあ、年金もそのうちどうなるかわからない1955サンたちの将来を思うと、すいませんね、年金もらいながら山行くなんて
がんばれ現役世代
ご苦労様です
年金はハナから期待していないですよ〜
そのかわり、どんどん世間にお金回して下さいね(笑
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する