|
|
|
穂高連峰といえば、もう一つ気になる箇所がある。氷河公園である。天狗池に映る槍ヶ岳。氷河が岩を削り取って創り上げた圏谷地形。それらが創り出す自然の造形は、一見に値するらしい。そんなことを話していたら神さんも興味を持って、二人で出かけることになる。
欲張りな話ではあるが、出来るならば、それらを一辺に楽しみたい。グリコのコマーシャルにもあるではないか、「一回で二度美味しい」と。それならば槍沢から南岳を経て、北穂から上高地へ降りるコースがベストであろう。以前から泊まってみたいと思っていた、北穂のテン場にも泊まることが出来る。「一回で二度」どころか「一回で三度美味しい」である。
朝、4時半出発。久しぶりの早出である。あたりは、まだ真っ暗だ。ライトの光を凝視していると、目が痛くなってくる。「一回で三度美味しい」も楽ではない。沢渡には、9時前に着く。直ぐに上高地行きのバスに乗り、河童橋9時35分の出発である。休み休み走った割には、順調な出だしである。
ウイークデーのためか、人出はそれほどでもない。遊歩道を歩く観光客も疎らである。今日の行程は、特に景色が良いわけでも無く、お目当ての紅葉も、まだ始まったばかりであろう。歩くのだけが、目的のようなものである。明日以降のアルバイトに備えて、体力を温存して、のんびりと歩く。単調な林道歩きだが、テン場のババ平までは、おおむね一時間ごとに小屋や枝沢など、目標になるものがあって、ペースは掴みやすい。
横尾を過ぎると、いよいよ山道らしくなってくる。隣の涸沢へ向かう道と雰囲気が似ている。横尾尾根を一つ挟んだだけだから、それも当たり前か。一ノ俣を過ぎると、紅葉が目立つようになってくる。槍沢ロッジ前のベンチでは、大勢の人が、生ビールを飲んだりして懇談していた。大きなカメラや三脚を持った人が目立つ。穂高の紅葉を狙うカメラマンが集まっているのであろう。テン場は、ここから徒歩約30分である。ここで生ビールで乾杯、とはいかないのが辛い。生ビールの代わりに、ビールを買い出しして、テン場へ向かう。
前方は、槍ヶ岳へと連なる東鎌尾根。右手は赤沢山。左は横尾尾根。それぞれが屹立した岩壁を巡らしている。それらを真っ赤に色付いたナナカマドや、ダケカンバの黄葉が覆っている。その間を緩い弧を描いて槍沢が延びている。それを辿れば槍の頂点。分岐を左へ進めば氷河公園である。明日の展開を待ち遠しくさせる、ババ平のテン場である。
写真左:心ときめく 明神岳〜前穂高岳の稜線か
写真中:明るい樹間の道
写真右:ババ平の朝
ババ平、素晴らしい色ですね。
はじめての山歩きは秋の涸沢カールでした。
(ツアーなので涸沢小屋まででしたが)
明神岳を見上げた場所、よく覚えています。
ツアー歩きが休み休みで面倒だったこと
常に人がいっぱい、行列だったこと
モルゲンロートにびっくりしたこと
びっくりだらけでした。
誰でも行けてかつ有名なところは
大変なことですね・・(;'∀')
hobbitさん こんにちは〜
カエルさん 足に吸盤ついているんですか?私んとこは、蜂とか蜘蛛くらいしかいませんね。あとカメムシが時々花にひっついています。
日本アルプスは、やっぱりイイですね。高さとスケールの大きさがアピールします。でも、地元の山も負けてはいませんよ。それぞれ個性が有って楽しめます。何よりも手軽に行けるので運動不足には最適です。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する