度々目にする山岳遭難の報道。
情報提供できる事があるかもしれないし、その内容からの学びがあるかもしれないので目を通すようにしている。
幾つも報道を見ているとお決まりの文言があることに気付く。
「単独」
単独山行だった場合、ことさらに強調しているように感じる。
取材は警察、消防などの救助側から情報を得る場合が多いだろうから、「単独とパーティーではリスク発生時の結果が違うので、単独は避けて欲しい」との救助側からの発信を受けての結果と思う。
この推察が正しいとすれば、私は、実際に報道を見聞きした人に正しく伝わっていないケースが多々あると思う。
登山をしない人が「単独登山は危険で避けるべきなのに、ムリして結果迷惑を掛けているから、単独登山者は悪人である。」と考えたり、登山初心者が「複数で登山すれば、何かあっても助けて貰える。」と勘違いしたり。
どちらもあまり宜しくない結果だと思う。
前者に良くあるのが、救助に従事されている方々に迷惑を掛けたという意見。
救助された方にお世話になった事は事実だが、彼らは迷惑とは思っていないと思う。
本当に迷惑だと思っているなら「本当は助けに行くのイヤだけど、仕方ないから行くか…」となる。
そんな訳ない、イヤなら転職するだろう。
彼らは強制労働でムリに救助の仕事をさせられてるのではなく、高い志を持って我々登山者を支えてくれている方々だ。
後者については、色々な意見があるだろうが、私の考えは以下の通り。
登山の大原則に自己責任がある。
簡単に言えば、自分が選択したリスクが潜在する行為の結果起きた事は自分が責任を負うと言う事と、自分が行った行為によって発生した事象に責任を負うと言う事。
(前半は良く理解されているけど、後半は忘れがちではないかと。)
なので、単独は危険だから、複数でという考えは、事が起きた時に他人を頼るって意味ではなく、事が起きないようにするのは各個人が最大限の準備と注意を行うのが前提で、それでも事が起きてしまった時に複数であれば相互扶助する事で、結果をより軽度な物に出来る可能性がある。
という事。
私が理想的と思うのは、パーティー山行は単独山行の概念を理解している登山者が複数人集まって、互いを尊重しつつ、自己責任において最大限のリスクマネジメント、リスクヘッジを行い、それでもリスクが発生した時には全員が一丸となってリスクの解決に向けての行動をする。
であるが、これには色々な意見、賛否があるかもしれない。
(商業ツアー登山を否定することになるしね。)
単独山行の是非はともかくとして経験する方が良いと私は思う。
経験しなければ気付かない事が山ほどある。
自立心、思考、覚悟など精神面の成長が見込める。
逆説的に言えば単独山行のなんぞやを理解していない登山者は、パーティー山行に参加した時に何某かの問題を起こしてしまうかもしれない。
どうでも良いツレヅレ文だが、最近登山志向の裾野が拡がり過ぎ、外野のヤジが増え過ぎな気がするので日記を書いてみた。
複数人であっても烏合の衆では安全度が高くなるとは思えない。複数人の場合は、経験あるリーダーが全員の体力と技術を把握したうえで、リーダーの判断に絶対従うようにしないと安全度は高くならないと思います。
私は単独行ですが、ココヘリの電波発信機を携行して、万一の場合に発信電波により捜索しやすいようにしています。
お話の通りの前提条件ですと単独複数の差は余りないでしょうね。
でも意外とアホくさい理由で「だれかだずげで〜」と泣く場面あるんですよ。
私自身が「こうなったらヤバい」場面ですとね、私は山スキー山行するのですが、単純にポテッとコケた時にたまたまストックが両方とも身体の下敷きになって両手を後ろ手に縛られて転がされてる状態になったりすると、仲間居れば「アホだねw」と笑われた後起こしてもらえるけど、単独だと最悪死にますね。
一度、野伏ヶ岳で本当にこれが起きて焦りました。
肩関節脱臼してもいい覚悟で無理矢理腕を引き抜きましたが、その後の激痛に苦しみ、泣きながら下山しました。
痛いって感じるだけ幸せだと思いました。
烏合の衆…私も否定的です。
ですから一部の商業ツアー登山に対して疑念持ってるのですよね。
私が日記で述べた理想条件であれば、パーティーで一番総合力の低いメンバーが単独でなんとかギリ山行を成立させれる登山計画でないと、計画にムリがあると言う事になります。
また、パーティーのリーダーは、パーティー全体を取り纏めて価値観を統一し、最終決定を下す役割があります。
それが出来ないとリーダーの資質無しとなりますね。
いつぞやのツアー山行でガイドがリーダーの役割を果たさず、残念な結果になった遭難ありましたね。
ココヘリは私も加入して携行しています。
無雪期は有効な場面多いと思います。
しかし、山スキー山行ですとね…。
埋まったら電波無効なので、春に雪が融けた後の死体捜索に役立つかなぁ?くらいの期待度です。
連休の遭難は少なかったようですが、最近のNetニュースでは毎日のように「単独」「高齢」
「高齢単独」「山菜採り」のキーワードが並んでいます。
自分も3番目に入っているので、気を付けています。ソロはよっぽど凸凹パーティーでない限り、リスク高くなります。数年前までは、ハイドレ+ジェルだけで行動していましたが、最近では、救急セット+緊急用品各種+ココヘリ(距離によってはストック←メスナー先生も勧めています)です。でも、一番大切なのは体力・知力・反射神経かな。事故と怪我がなければ遭難しないしね。あと、アマチュア無線導入進めています。(局免申請中)
山菜とりは高リスクですね〜。
ゼンマイやワラビとりだと、下ばかり見ながら徐々に移動していって周り見てないから現在地ロストするとか。
私思うに、ソロのリスク発生率はパーティーのリスク発生率に比べると相当低いと考えています。
ソロは一層慎重になることと、確率のみによって起きるリスクは同行人数の乗になりますから、4人パーティーなら発生率4倍ですね。
ただ、リスク発生したあとの結果は推して知るべしですね。
慎重になると言えば、私が習った登山心得で一番大事にしているのは「臆病になること」臆病であれば、備えるし自重するし、運任せにしないですね。
アマチュア無線は良いですね、私も夏にソロの時はメインをワッチしながら歩いています。
よく分かります。
山に限らず、自分の経験では複数でバイクツーリングに行くと、道を知らないから前に付いて行くのに必死で廻りが見えなくなる人も居ました。
最悪は何処に行くのかさえ分からないで付いてきていたり(笑)
山の団体もそうですよね、前から離れてしまうと不安で不安で仕方ないのか、自分が止まって擦れ違うという行動が取れない人多数。
一番行きたくない人は、何時までたっても連れて行ってもらったって言う人。
保護者じゃないんだから(笑)
すいません、お初なのにずらずら書いてしまいましたm(_ _)m
私も以前、二輪ノリでしたので、仰る事が良く解ります。
確かにマスツーリングとパーティー山行って似たところありますね。
二輪も登山も自立したライダー、自立した登山者を目指すべきですよね。
初心者の頃は成長目標がわからないのは仕方ないけど、そこは経験者がリードするトコなのでしょうね。
外野のヤジというのは、誰もが知るネットニュースにコメントする人の事ですよね。
あのネットに載る記事は、書く側の偏見というか誘導というか・・
山岳遭難が発生すると単独登山は危険と決めつけ
キャンプ場で子供が行方不明になると事件性を匂わせ
何だかあまりにも考え方が安易なような気がするし
コメントする側もただ単にストレス発散をしているだけのように見えます。
書く側も、もう少し勉強するなり、きちんと調べてから書いてほしいと思いますね。
例えばキャンプ場での事案ですけど
インタビューされた人はみんな「発見された沢はくまなく捜索した筈だ」と発言していますが。
国土地理院の地図を見れば、くまなく捜索出来る沢なのかどうか、すぐ分かるのにと思います。
元刑事様も相変わらず事件性を示唆してますし。
果たして、こんなんでいいんだろうかと思いますね。
ネットニュースは発信する立場の人が自分が報道者であり、報道倫理に則った情報伝達をしなければならないと理解していると思えませんね。
PVを稼ぐだけに腐心しているように見えます。
(あ、今回のワタシの日記タイトルは致し方なしですよ。ヤマレコでは「遭難」ってタイトルに入れればPV爆上がりですw)
さてさて。
一つ注意したいのは、我々も今まさに情報発信をしているワケで、世界中の誰もが見れる場所に発言している事。
ワタシの戯れ言なんぞは読んだ所で10分後には忘れ去られるのかもしれないけれど、でも発言の責任は自分にあると留意が必要と考えています。
ネットニュースにコメントしている方々はそこら辺の責任感あるのかな?
ちょっと疑問に思えるコメントも散見しますね。
「車はAT車でした。」
ありましたねー!
他にもゲレンデでスノーボードが迫害されていたり。
新しい物や見慣れぬ物を悪者に仕立て上げて、「こんなに悪い事あったんやで〜」と。
残念なことに、人間の心理には他の悪(間違い)を認知し、自己の正当性を再確認するバイアスがありますから、(イジメの原点ですね)悪いニュースほど興味を持っちゃうんですよね。
手前ネタバレですが、この日記も1日で900PV 超えてます。
私の過去に書いた日記の中でもかなり多い数字です。
「遭難」ってパワーワードの結果ですね。
あ、ワタシPV稼ぎのつもりはないですよw
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