僕の隣に座っている、薄い羽衣をまとったおねーさんが、気持ち良さそうに歌ってます。
僕はその歌っている姿を見て、笑顔と拍手で応援してあげました。
薄い羽衣をまとったおねーさんは、さらにやる気を出し、大熱唱となりました。
48が好きみたいで、薄い羽衣をまとったおねーさんのメドレーとなり独壇場となりました。
「喉が渇いたんで、お酒飲んでいいですか?」
と私に聞いてきました。
私は「良いですよ!」と言うと、飛び地に座っていた、某役員様が大きな声で、
「好きなの飲んでいいぞ〜〜ガッハッハ!!」
と言いました。
僕はそれを聞いて、
「こやつ、もしやこのオナゴの事を好いておるのかい?」
と思いましたが、口は災いのもと。ここは我慢し飲み込みます。
某役員様が言いました。
「1979!お前もそろそろなんか歌え!」
僕は言いました。
「カラオケはちょっと・・・ジャイアンなんで・・・」
某役員様は言いました。
「え?なに???」
僕は答えました。
「すみません、「岸壁の母」を入れて下さい!」
*ちなみにこの歌は、第二次世界大戦後、ソ連による不法な抑留から解放された時の模様を歌ったものです。
言ったくせに誰も聞いてませんでしたが、合わせずらいリズムの中、薄い羽衣をまとったおねーさんだけは、首を痛そうにリズムをとって後押ししてくれました。
「ありがとう。本当にありがとう。誰とは言わないが、あの人は今の歌は分からないんです。情緒有る演歌を歌えば今日一日は平和なんです・・・」
時々会話の谷間があって、シーーンっとなる場面が有りました。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声・・・」
解釈が分かれる所ですが、一瞬、芭蕉さんが舞い降り、心の中で一句詠んでみました。
しかたないんで、どーでも良い話をふってみました。
残念ながら、玉砕し、火に油を注ぐ事になりました。
やっぱり、口は災いのもとですね。
しんみりしながらも、楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、お約束の2時間が経過したんで、お店から出る事に。
某役員様と、もう1人の同僚と3人で仲良く電車で帰りました。
(某役員様の社用車は不景気の為休止中。も〜復活する事もないんでしょうけど。)
帰りの電車の中で僕は勇気を出して某役員様に質問してみました。
「結局、ポッキリ♪ってなんなんですかね?」
役員様は答えました。
「・・・・ポッキリ♪って、なんだか良いよな!」
私・同僚
「・・・・・・・・」
少し前に行った、飲み会の2次回でのお話でした

決して、いかがわしいお店に行った訳ではございません

「1979!なんだか楽しそうだね〜!?お主も悪よの〜♪」
え?そんな事は御座いません!
接待のお付き合いで、仕方なくニヤニヤしながら付いて行った次第です!!
冒頭の歌の「パレオはエメラルド〜」の「パレオ」を私は「パラオ」と勝手に聞き間違いし、秋元さん(作詞家でもありプロデューサー)も、あえて「パラオ」を使うとは、中々ですな〜って思い、南国(ミクロネシア諸島)のパラオ共和国を頭の中で想い、確かに綺麗なエメラルドの海だろうな〜って一人空想にふけっていたんですが、結果は全然違いましたね

未だに「パレオ」が、なんかの服である事位しか分かりません

ご存知の方も多いでしょうが、日本がパラオを統治していた時期が有り、終戦後はアメリカの統治に変わり、90年代に独立した大変親日的と言われている国の一つです

日本以外で日本語が公用語になっている唯一の国だったりします。
(一部の州みたいですが。)
パラオにつて語ると長くなるので割愛しますが、なにをやっても逆切れし、恩を仇で返す国と付き合うよりも、好意的に思ってくれる国と仲良くするのが一番だろうな〜って思う感じです。
我々の先祖・先人は悪者になってますが、良い事も沢山してきたんです!
過去の事で必要以上に卑屈になる必要は全く無いんです!!
それにしても、最近の歌は歌詞の奥深さが少ないように感じ、聴いただけでは歌詞に込められている情景を思い巡らす事が難しくなってきた私がいます。
これって、正真正銘な「爽やかなおじさん」になった証拠ですかね!?
某役員様がよく言う「今の歌は煩いだけで意味が分からん」とブツブツ言うのが、何となくわかってきた、大人の階段を昇る今日この頃の私でございました

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