高山線4717C列車とゲンキー久々野店

　岐阜駅を11:45に出発する高山本線の高山ゆきの普通列車4717C(平日は、1717C…笑)は、普通列車のみで太平洋側(名古屋)から日本海側(富山)に移動しようとした場合、重要な列車になる。というのは、富山や金沢に、外食が出来るようなお店が開いている時間に着こうとした場合、この列車が最後になるからだ。富山県在住の私にしてみると、高山線の普通列車に乗って、『キャラメルハウス』(自宅)での夕食の時間に間に合うように帰ろうとした場合はこのスジが最後。これより遅い列車に乗ると、『キャラメルハウス』に帰っても冷え切った夕食をレンジでチン!して食べるしか無い(苦笑)。そんな大切な4717C列車だけど、大きな欠点がある。それは、久々野駅に14:46に到着し、15:14に発車するまで28分も停車すること。この28分の停車のうちに、上り特急ひだ14号とすれ違い、下り特急ひだ11号を先行させ、御丁寧にも上り普通列車の美濃太田ゆき(4718C。平日は、17178C…苦笑)とすれ違う。昔はみどりの窓口もある主要駅だったけど、今の簡易な駅舎しか無い無人駅の久々野駅で28分も列車のなかで待つのは苦痛でしか無い。久々野の駅前にはかつての賑わいを偲ばせる商店や飲食店が今も看板を掲げては居るけど、仮に蕎麦屋に入ったとしても28分の間で注文して食べ終わるのは無理だろう。ということで、長らく4717C乗車時の久々野駅停車時には単なる囚われ人の身に甘んじるしかなかった。
　その状況が変わったのは、去年の春に久々野駅から高屹山に登りに行った(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5292756.html)ことがキッカケだった。久々野駅から歩いて8分のところに、福井・岐阜両県において多数の店舗を展開するドラッグストアーのゲンキーの久々野店があることを知ったから。コンビニよりも品揃えの上でも価格の上でも「勝ってる」ことを知ってるので、『セブンイレブン』があるよりも有難い。昨日、錫杖ヶ岳登山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6346297.html)の帰りにまた4717C列車に乗車する機会があったので、28分の停車時間を使って、雪が舞うなか(苦笑)ゲンキー久々野店まで往復して、買い物して来た。レジが混雑してたのはちょっと計算外だったけど、店舗のトイレで用を足す余裕もあったくらいで、置き去りにされることも無く4717C列車に戻って来れた。従来は4717C列車が高山に着いた後、その先への乗り継ぎの待ち時間を使って高山駅前の『ファミリーマート』に買い物に行くことが常だったんだけど、ゲンキーで買い物を済ませてるので、高山駅構内から出る必要も無かった。
　ということで、4717C列車に乗車して、高山─富山方面に向かわれるかたは、是非ゲンキー久々野店往復に挑戦してみてください。飯田線の下山村ダッシュより難易度は低いと思います(笑)。