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さて、岩手県には、南部美人と呼べる山はたくさんありますが、そのなかでも別格は日本百名山にも選ばれた早池峰山、と市民にもよく親しまれているのが姫神山です。
この二人、女神です。旦那は岩手山。その人が住んでいる場所によって伝説は微妙に違いますが一説では早池峰山が正妻で姫神山がお妾さん、もう一説では姫神山が正妻で早池峰山がお妾さんとなっております。
早池峰山が正妻の説によると、早池峰山は冬の間、雪化粧をしますが、夏の間はお化粧が少しばかりなくなってしまいます。その姿にげんなりした岩手山は若くてぴちぴちの姫神山をそばに置き、早池峰山を遠くにおいてしまったという話です。位置関係を見てもらうとこの説はありかもしれません。
もう一つの説では正妻が姫神山、だけれど岩手山は雪化粧をした早池峰山に一目ぼれをしてしまい、姫神山に今夜のうちに家から出てゆけと言ってしまいます。けれど夜が明けても姫神山は岩手山のそばにでんと座っていました。オコッタ岩手山は火を噴いたそうです。それを見た天の神様が姫神山を哀れに思い、岩手山と姫神山の間に北上川を流したという話です。これも位置関係を見るとうなずけます。
さて美人というものは気が強いです。この、早池峰山も姫神山も、見た目や高さはそんなでもありませんが、けっこう初心者には厳しい山です、登るのが。
美人にご注意あれ。
写真は女の争いの元凶となった岩手山、でもやっぱイケメンです。
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