羊蹄山（北海道）が一番美しく見える山はどこだ？！①

2019年08月09日 22:45好きな山全体に公開

羊蹄山（北海道）が一番美しく見える山はどこだ？！①

この前の日曜日、無意根山から霞の中に浮かぶ羊蹄山を見てきました。見る山と登る山は違うといいますが、私にとって羊蹄山は完全に見る山。しかも、一番見るのが大好きな山でもあります。ヤマレコを始める前に一度だけ比羅夫コースから登ったのですが、確かに標高1800mを超える独立峰からの風景は航空写真のようで、実に素晴らしい眺望でした。でも。。なんか物足りない。何でだ？

答えはすぐに分かりました。それは、羊蹄山が見えないから！

周囲の山々と比べて遥かに高い標高を誇る羊蹄山。北海道には、大雪山系と日高山脈以外で標高1800mを超える山はありません。遮るものが無い限り、多くの場所からその姿を見ることが出来ます。でも、唯一それが不可能なのは羊蹄山。自分で自分の顔を直接見られないのと同様、当たり前ですが羊蹄山に登ったら羊蹄山の姿を拝むことはできません。羊蹄山に登るより、羊蹄山が見える山に登りたいと考えてしまうため、その時以来登ったことが無いのです。

初めて羊蹄山の存在を意識したのは小学校の修学旅行でした。道北日本海側の田舎町で生まれ育った私は、大都市札幌を抱える道央や温暖な道南にはある種の憧れを感じており、その地域の中心に位置する中山峠でバスの窓から羊蹄山を見た時は、子供ながらに衝撃を受けました。北海道にも富士山がある！全国に○○富士は数多く存在すると思いますが、蝦夷富士ほど本家富士山に劣らない完璧なコニーデが他にあるでしょうか。

しかしながら、本家富士山がそうであるように、羊蹄山も見る位置によってその姿が大きく変わります。何れも個性的でそれぞれに魅力ある形だと思うのですが、中でも私が美しいと感じる見え方の条件は以下の通りとなります。

1.左右の稜線が対称に見えること。
2.稜線が他の稜線に途中で切られることなく伸びやかに広がって見えること。
3.山頂部の稜線が水平に近く見えること。
4.その水平部分が出来る限り短く見えること。
5.羊蹄山が、そこから見える景色の主役となりうる程度に近距離であること。

ポイントは、稜線と山頂部の形状です。1と2については誰しも異論が無いでしょう。シンメトリーは美しく感じる大きな条件だと言えます。ピラミッドを想像すればお分かりいただけるかと。また、せっかくの稜線が他の稜線によって途中で切られているよりも、景色の中に溶け込んでいくような消え方が理想的です。

3は左右への傾きが無く、右端と左端の位置が水平に近いのが望ましいという意味です。途中に凸凹があってもそれほど気になりません。

4は、ある意味羊蹄山の泣き所といえる要素です。羊蹄山の父釜は直径約700m、これは富士山のお鉢に匹敵するサイズです。つまり、羊蹄山と富士山を横から見た時の山頂水平部分の長さは、双方ともさほど変わらないことになります。しかし、羊蹄山の標高は1898m、同じく3776mの富士山のほぼ半分。高さが半分で山頂水平部分の長さが同じなため、羊蹄山は富士山に比べてどうしても少々頭でっかちに見えてしまいます。この部分が出来る限り短く見えるアングルが理想と考えています。

5については、この条件で候補となる山が絞り込まれてきます。

では、この五つの条件を満たす山とは、どこになるのでしょうか？

次回は、ayap-jk的羊蹄山が美しく見える山ベストスリーを発表したいと思います。

2019-07-31 登山靴

2019-08-14 羊蹄山（北海道）が一番美しく見

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