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羊蹄山が見える山は広範囲に点在しており、遠くは暑寒別岳の山頂からも確認できるらしいです。（私は見たことがありません。。）ただ、遠過ぎればどんなに形が美しくても意味を成さなくなるため、ここでは5の条件を山頂間の距離が25km以内としました。これ以上離れると羊蹄山が景色の主役とは言えないサイズになってしまいます。25km以内に山頂が位置する山でも、山体が一部しか見えない場合は対象外です。この条件で数えてみたところ、エントリーは以下の10座となりました。
※50音順
大沼山／昆布岳／尻別岳／橇追山／ニセコアンヌプリ
東中山／蓬莱山／本倶登山／無意根山／ワイスホルン
順位の決定方法は、これらの山を前回定義した5つの条件ごとにポイント化して、合計の高い順としました。
羊蹄山が美しく見える5つの条件
1.左右の稜線が対称に見えること。
2.稜線が他の稜線に途中で切られることなく伸びやかに広がって見えること。
3.山頂部の稜線が水平に近く見えること。
4.その水平部分が出来る限り短く見えること。
5.羊蹄山が、そこから見える景色の主役となりうる程度に近距離であること。
山頂間の距離：
10km以下…10p
10〜15km…9p
15〜20km…8p
20〜25km…7p
その他の4つの条件：
私が独断で各要素満点10ポイントの配点を行いました。最高は50ポイントになります。
それでは、私が登った中で羊蹄山が美しく見える山ベストスリーをご紹介したいと思います！もちろん、羊蹄山が見える山全てに登ったことがあるわけではありませんので、これはあくまでも個人的に勝手な基準で決めた順位であることをご承知の上、何かのご参考としていただければ幸いです。
！結果発表！
第3位…本倶登山 43p 写真右
距離：8p（16.4km）
シンメトリー：8p
稜線の伸びやかさ：10p
山頂部の水平度：9p
山頂部の短さ：8p
冬季限定ながら、全ての項目について満遍なく高得点を獲得しました。シンメトリーと山頂部の短さでやや不利となるも距離は比較的近く、山頂から360度に広がる大パノラマの中で、羊蹄山が圧倒的な存在感を誇っています。ルートの中盤以降は至る所から羊蹄山の姿が見られるのも、この山の魅力となっています。
第2位…蓬莱山 45p 写真中央
距離：7p（23.1km）
シンメトリー：10p
稜線の伸びやかさ：10p
山頂部の水平度：9p
山頂部の短さ：9p
こちらも冬季限定の蓬莱山が2位にランクイン。ベストスリーの中で距離は最も遠くなりますが、その美しいシルエットと優雅な佇まいは一見の価値ありです。シューやスキーを使えば中山峠の駐車場から1時間足らずでアクセスできる手軽さも、大きなアドバンテージです。
第1位…ニセコアンヌプリ 49p写真左
距離：9p（13.5km）
シンメトリー：10p
稜線の伸びやかさ：10p
山頂部の水平度：10p
山頂部の短さ：10p
堂々の優勝はニセコアンヌプリ。失点は距離の1ポイントのみで、その他の要素に一切の死角が見当たらない圧勝となりました。ベストスリーの中で最も標高が高くて距離も近いためアングルはやや俯瞰気味となり、稜線の消え方が自然でとても美しく感じられます。登山道だけでなくゴンドラも使用可能で、誰もがこのベストアングルを楽しめるようレイアウトされているのは正しく神の偉業。道外や海外の方々にも是非一度ご覧いただきたい風景だと思います。
ちなみに、4位以降の順位は以下の通りとなりました。
※数字は左から順に1〜5各要素のポイントと合計ポイントです。
第4位…橇追山 10/8/10/5/8 41p
第5位…尻別岳 9/8/10/5/8 40p
第6位…無意根山 7/8/10/7/7 39p
第6位…東中山 7/10/6/8/8 39p
第8位…ワイスホルン 8/8/7/6/8 37p
第9位…大沼山 7/8/9/7/5 36p
第10位…昆布岳 8/7/10/4/5 34p
この順位は、あくまでも5つの要素についてそれぞれを私が勝手にポイント化した結果であり、羊蹄山の見え方に対する優劣ではありません。どのアングルをどう捉えるかは見る方のご判断次第です。この結果が皆様にとってのベスト蝦夷富士を見つける一助となれば嬉しく思います。
最後までお付き合いいただきまして、有り難うございました！
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