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ただ、それだけにルールやマナーを守らない登山者を見掛けることも少なくなく、特にやめて欲しいのがタイトルの柵越え。手稲山の山頂は周囲が断崖のため、柵が設置されています。レコでも少し触れましたが、先日、1か月ぶりに登った時は一度に2名の方がこの柵の外に出ているのを見掛けて、とても残念な気持ちになりました。更に、それを見もう1人が私の目の前で柵の向こうに足を踏み入れたのですから、もう開いた口が塞がりません。この人たち、どこの星から来たの???ヘタに注意して逆ギレでもされたら面倒なので、スルーしましたけど。日本語通じるか分からないし。近くに子供がいなかったのは救いでした。こんなオトナの恥ずかしい姿。。見せたくありません。柵の向こうは奈落です。落ちたら命はないですが?それでも良い写真を撮ろうと、この柵を越えて崖に近づく人が後を絶たないのです。
山は自己責任と言われます。これについて今更議論の余地は無いと思いますが、じゃあ、自己責任なら柵を超えてもイイの?
手稲山に限らず、八剣山や定山渓天狗岳など、山頂やトレイルに危険な断崖が存在している山はいくらでもあります。その多くは柵など設置されていません。この場合なら、どこまで崖に近づくかは、それこそ自己責。それぞれの登山者に任せるしかありません。なら、手稲山は?
ご存じの方も多いと思いますが、手稲山は某民間企業の所有地です。山頂は所有者のご厚意で開放されており、誰でも自由に立ち入ることができます。でも、あの山はあくまで人様の土地。警告文が掲示されているわけではありませんが、そこに設置されている柵は、ここから先に入るなという所有者の明確な意思を示すものと考えるべきでしょう。利用させていただく立場の我々登山者はこの意図を汲み取り、無条件に従うのが当然の対応です。行政や管理者の判断で登山道への立ち入りが規制された場合はそれに従うのと、何ら変わりません。
ところで、柵を越える人には共通の特徴があります。それは、多分50代後半以上の男性であること。女性や若い男性がそのような行為に及んでいる姿は見たことがありません。恐らく、十分な登山経験があって自分のスキルに自信をお持ちなので、少しぐらいの危険は大丈夫との思いがあるのではないでしょうか。まあ、規制の無い場所なら、その経験を存分に活かしていただいて構わないと思うのですが、そうでない場合はただの無法者です。ドヤ顔で崖下を覗き込むカン違いおじさん。痛いです。。
では、柵を越えて撮った素晴らしい写真には、どれほどの価値があるのか?
よく、富士山の写真を撮りたいがために木を伐ってしまうなどと言った話を耳にします。分かります、その気持ち、良〜く分かります!なんでここに生えてるかな〜っと。でも、実際木を伐るか?っと聞かれれば。。絶対に伐りません。ルールを逸脱して撮った写真には、1ミリの価値もないと考えるからです。許された条件の中で如何に良いアングルを探すか?これも写真を撮る楽しみの一つだというのに。そもそも手稲山なら、柵を越えなくたって十分良い写真が撮れます。
万一、柵の外に出た人が誤って転落などしたら、当然警察沙汰となり、所有者に何らかの影響が生じる可能性は否定できないでしょう。こうなれば、山頂への立ち入りが禁止されても文句は言えません。心無いごく一部の輩のせいで、手稲山を愛する多くの善良な登山者が締め出されてしまう事態だけは御免こうむりたいものです。
写真:
この後、更にもう1人が柵の外へ立ち入ります。
まあ、こんな写真撮ってる私も割と悪趣味ですが。
Σ( ̄▽ ̄!!!
『 きまってますね〜
写真を お撮りしましょうか 』
… と、カメラ or スマホを 受け取り
『 カッコ良いですね〜 』
… と、おだてて
『 もうちょっと 左へ … 』
『 あ〜 もう少し うしろへ … 』
… と、崖下へ (^_-)
その後は、「あら、ごめんなさ〜い。柵があれば良かったんですけどね〜。」
♪テッテレー!ジャン!!
っていうことで。^^;
あ〜、なんてかっこ悪い。。
Σ( ̄ロ ̄!!!
まあ、こんなことにならないよう、ご注意いただきたいものですね!
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