今年は仕事の関係で、殆ど雪山登山ができずに冬が終わってしまいました。でも、ようやく落ち着いて元の生活に戻ることができると思ったら。。このコロナ騒ぎ。世の中は自粛の嵐が吹き荒れ、いつもは混雑するショッピングモールの駐車場も、空きスペースが目立っています。
ヤマレコでも、日記等で登山の自粛が盛んに呼びかけられ、山岳会からすら控えるよう要請が出されるなど、今の時点で山へ行くのは、ちょっとはばかられる状況です。会社の取引先では、平時ならお笑いネタになりそうな対策を真顔で行っているところもあります。具体的には書けませんが。。イメージ的には目の前の人とラインで会話する、みたいな。
そんな中、今日は思っていることを素直な気持ちで書いてみたいと思いたちました。
実のところ、いまいちピンと来ないんですよ。感染する可能性なんて微塵も感じていないというか。自分だけは大丈夫と思うな!っと言われていても、ウイルスを甘く見るな!と叱られても、感じないんだから仕方がありません。これまで一度もインフルに罹ったことは無いし、最後に風邪をひいたのは恐らく10年以上前です。いつだったか全く思い出せない。。この前の日曜日も、天気が良かったので近くの山にちょっとだけ行ってしまいました。最近では批判を受けることすらあるレコもアップしています。山へ行かないのが絶対的に正しいのか?との思いもあって、自粛自粛の大合唱に諸手を上げて賛同しきれない自分が居たりもするのです。
認識が足りないと言われればそれまでですし、ここで世の中の動きに追従するかの如く、とっても気を付けてます!!みんなも自粛しましょう!っと言うのは簡単です。でも、北海道の感染者数は4/18時点で407名、全道人口に対する割合は僅か0.0077%。更に、夢のテレワークとは無縁な勤務形態につき、毎日フツーに会社へ行ってます。停電はしてないし、道路や建物が壊れているわけでもく。変わったことといえば、スーパーのレジにでかい透明なビニールシートが張られたことぐらい?周りが騒いでいるだけで、ビジュアル的に大して変化はありません。関係ないや。。っと感じる人がいたって不思議はないし、責められないとも思います。
なので、これまではマスクを着けずに外出していました。仕事でお客様を訪問するとき等はパフォーマンスで着けていますが、息は苦しいしメガネは曇るし、イイことなんて一つもないじゃないですか。マスクを着けての登山なんて、正気の沙汰とは思えません。
ただ、そんな私でも、今は通勤時、外出時に必ずマスクを着けています。それから、少し山は控えようと思っています。でも、申し訳ありません。反省したワケでも心を入れ替えたのでもないんです。理由は、登山を悪者にしたくないから。それから、自分が悪者になりたくいから。前者はともかく、後者はなんて利己的な理由だ!っと自分でも思っちゃいますが?
感染する可能性は感じないと言いつつ、私でも万一感染してしまったら?っとは考えてしまうワケです。それで、ホントに万一感染した場合はどうなるか?これは想像でしかありませんが、報道されている内容から察するに、恐らく2週間程度前に遡って行動を根掘り葉掘り聞かれるのでしょう。保健所でも、会社でも。その時、山へ行っていたことが分かったらどうなるか?「こいつ、こんな時に登山なんか行ってやがった!」っと、声高に喧伝する連中が必ず出てきます。通勤や買い物に比べれば遥かに感染リスクが低いであろう登山ですが、山をやらない人からすれば、不要不急と捉えられてしまうのは必至。山で感染した可能性は極めて低いにもかかわらず、山のせいにされる可能性大。この時点で、山も自分も極悪非道と化す。。というワケです。恐ろしく理不尽ではありますが、必要な外出時にマスクを着けて、山へ行っていなければ、こんな事態を避けることができてしまうのです。感染してしまった。でも、山には行っていないしマスクもちゃんと着けてたし。っとなれば、お咎めを受けることなく不運な感染者でいられるのでしょう。一般的なマスクだと、拡散はある程度防げても感染は防げないハズなんですけどね。
かといって、山へ行っていたことを隠すのはマズいです。恐らくレコをアップしてるから。ヤマレコを始めて以来、レコをアップしなければ登山が終わらないと感じるようになりましたので、行った以上はアップしないと気が済まないと思います。すぐバレます。
Σ( ̄ロ ̄!!!
そもそも、不要不急の外出自粛と耳タコで聞かされる毎日ですが、ホントにそれでイイんでしょうか?コロナと同じくらい心配されるのは、経済への影響です。自粛に賛同しきれない理由はここ。休業と引き換えに補償金を出すなど対策は打たれるようですが、諸外国と比べて日本のそれは甚だ心もとない内容ですし。
山へ行くにはお金がかかります。装備は揃っていても、ガソリン代等の交通費、飲み物や食料品など、多少の出費は避けられません。でも、この「多少の出費」が経済を支える大きな要素です。登山による多少の出費がどれほどの経済効果をもたらすのか、ちょっと計算してみました。
日本の登山人口は約1,000万人と言われています。単純に、1回の山行で1人が1,000円を出費するだけで、その総額は100億円!私の自宅基準で考えれば、ジュース1本、パン2個を買って登山口まで25kmほどの市内にある八剣山へ行き、帰りに吉牛で牛丼並を食べれば、ガソリン代を含めた費用はおよそ1,000円になります。お気楽登山です。
1人がたった1回、ごく近場の山へ行くだけでこの金額です。もし、日本の国民全員が引きこもりを決め込めば、どうなるか?なんでもかんでも簡単に自粛と言いますが、ほんの少し登山を自粛するだけで莫大な損失が生じるのです。それなのに、どうも腑に落ちないのは経済の被害がいつまでたってもコロナの下としか見られていない点。いや、お店の閉店を決めた経営者の方が取材されたりと注視されてはいるのですが、それはあくまでコロナによる影響の大きさを表現するための「ネタ」として扱われるに過ぎません。会社の売り上げが1/3になったとか、ホテルの予約が9割キャンセルされた等、フツーに考えればトップニュースとして扱われてもおかしくない異変が、すべてコロナのわき役としてしか見られていない。メインはコロナ、経済被害はサブ。でも、経済だって相当にヤバいことは誰もが気づいているはずです。
コロナの感染拡大阻止と経済被害の軽減は、トレードオフの関係にあります。コロナを抑えようと人の動きを制限すれば経済は停滞し、経済を活性化させようとすれば人の動きが増え、コロナは拡大します。現状は、政府も世論も明らかにコロナの拡大阻止が最優先、経済被害はある程度止む無しとのスタンス。でもこれ、両方をメインとして考えなければ、コロナが去った後に待っているのはペンペン草も生えていない世界じゃないですかね?
安倍首相の説明では、人の動きを7割から8割制限すれば、感染拡大を阻止できるとのことでした。仮にこの説が正しいとすれば、せめて登山の回数を2割から3割に制限することで、感染の拡大を抑えることができるとは考えられないのでしょうか?先の計算でも明らかになった通り、1人
1人が少しお金を使うだけでも経済は回ります。使い古された言葉ですが、まさにチリも積もれば。。の世界。私たちが登っている大きな山だって、小さな砂や石、岩が集まって形作られているのです。
医療崩壊が起きている今のご時世、確かに高速道路を使って遠くの、しかも難易度の高い山へ行くことには私も抵抗があります。車や山の事故で医療機関の手を煩わせる可能性とその大迷惑、また、都市部から地方へのウイルス拡散については、多くの方々が指摘するところです。でも、少しのお金を使って近場の山へ行くことまで制限する必要は無いと思うんですよ。近場の山でもリスクゼロとはなりませんが、それは家の中だって同じです。むしろ、回数を減らして山へ行くべきとすら感じます。こう書くと、自分が山に行くためのこじ付けと思われるかもしれませんが、山に限らず、政府や自治体からの十分な支援が期待できない中で、全ての行為を完全に停止してしまうのは別の意味で危険です。コロナで亡くなった人のように数が公開されないだけで、経済被害によって命を落としている人だって。。10万円貰っても、使われなきゃ意味がありません。
「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要だ」
ドイツ文化相の発言が話題となりました。名言だと思います。フツーに考えて、生命の維持に必要なのは医療や食料ですが、それだけで生きて行けていけるか?と言われれば、多くの人々の答えはノーじゃないでしょうか。少なくとも、私は山へ行くことが不要不急とは考えていません。至急とはいわないものの、絶対に必要な行為です。更に、近場の山へ行ってレコを上げ、その中で人の出方をレポートすれば、その場所の混雑度が分かり、別の人が行く際の参考となるはずです。スライドの際は、これまでの「こんにちは」を一時廃止して、「口を閉じて笑顔で会釈」みたいな新しいルールができても良いと思います。
連日コロナ一色の世界となっていますが、報道されている内容と実際が異なるケースも多い気がします。何が正しくて、何が間違っているのか?誰も分からないというのが本当のところではないでしょうか。だとすれば、大切なのはバランス。今の時点では、片方に傾倒するのではなく、全体を見ながら事の良し悪しを想像するしかないと思います。
っと、窓の外に広がる晴天を眺めながら、登山を自粛しているayap-jkでした。最後までお付き合いいただきまして、有難うございました。
初めまして。
悩ましい問題ですね。
世界的に産業構造、人の移動は激変するだろうと思います。
航空便は従前と比べかなり減便するでしょうし、日本のパスポートさえあればノービザで世界各地旅行出来ましたが今後はかなり制約かかることかと思います、それに伴い世界各地のホテルをはじめとする観光業は規模縮小。
ワクチンが出来、風疹やインフルエンザ並みに接種するのが容易になるまでは…すなわち人類の手におえるようになるまでは仕方ない話です。
日本国内の登山もいわゆる日本アルプスのメジャーな山域では山小屋完全予約制になり、入山管理も厳格にも実施されるかと思ってます。
山が好きな方は大なり小なり皆ayap-jkさんのように思っていると思いますよ。
社会全般の同調圧力、SNSやらの炎上…世知辛いご時勢です。
私個人的にはayap-jkさんのようにすぐ山にアクセスできるような方なら他者と接触することなしに山行出来るのではないかと思うのですが…。
山を管理している自治体の観光課なりに問い合わせてみるのも一つの手だと思います。
私は冬山、閉鎖中の林道通ることはザラ、崩落状況の確認のため建設事務所に問い合わせすることが多々あります。
問い合わせ先も一般登山者通れない建前論をまずぶつけてくるのですが詳細に教えてくれます。
冬山、北岳なんてその辺のグレーゾーン越えて頂き立ってるの黙認しているわけですし。
ただ今回のコロナ渦は自己責任飛び越えて他人に感染させてしまうかもしれない点が罪な訳です。
他人に感染させる、自分が感染するリスクさえ減らせれば行ってもいい気がします。
山はもともとそういうしのぎあいみたいなところがありますから。
東京神奈川千葉埼玉辺りの人間が山行ったらもう目も当てられないでしょう…。
唯我独尊、他人の雑音なんかへっちゃらと思うタフなマインド持たないとこのご時世山行けませんね。
私は山しばらく行かないことにしました。
明確な答えになってませんが、つい書き込んでしまいました。
tomhigさん、初めまして。
本当に、世界中で色んな常識が覆る事態になるのでしょうね。山も然りで、これまで当たり前のように行われていた活動が大きく制限されてしまいそうです。特に首都圏にお住いの方々なら、北海道のように車で近くの山へというのも簡単ではないと思いますし、私など想像もつかない葛藤があるのかと。
そもそも、仰る通り山に多くのグレーゾーンがあるというのは承知の事実です。北海道でも、本来立ち入ってはいけないはずの場所をフツーに人が歩いていたり、停めてはダメな場所にも車が停まっています。この延長で、コロナだろが何だろうが山へ行く人は必ず一定数存在してしまうのだと思います。
「他人の雑音なんかへっちゃらと思うタフなマインド」本当です!ここまで同調圧力が高まってくると、こんな人じゃなければ山には行きづらくなります。でも、必ずしもその方々を責めることはできないと感じています。実際、首都圏から近い高尾山などの様子を写真で拝見すると、北海道では想像もつかないほど多くの登山者で賑わっていますよね。流石に今のご時世、こんな状況の山へ行くのはどうかと思いますが、周囲に人が居ない、他人との接触など殆ど無いといえる山へ行くことが罪だと言われても、ピンときませんから。
この問題の正解は、なかなか見つからないでしょうね。私も、本文に書いたような利己的な理由で山を少し自粛しようと考えてはおりますが、どこまで我慢できるか?天気が悪ければ何の問題もありませんが、晴れていたら葛藤を乗り越えるのが大変そう。
あとは、一日も早く特効薬が開発されるのを待つしかないようです。。
こんにちは。
お気持ちすごくわかります。自分も「散歩の延長としての近隣の里山歩き」はOKじゃないかという日記を書きましたが、ここ数日、それすらも許さないぞ、のようなプレッシャーが感じられます。そんなことなら政府から「外出禁止令」で強制されたほうがよっぽどスッキリしますよね。
今は居酒屋どころか外食もやめています。店員さんがもしウイルスもっていたら?とリスクを感じるからです。でも、スーパーやコンビニでの食料品、日用品の買い物はやめるわけにいきません。先日、レジの女性が咳をしていました。バーコード読み取るために購入品すべて手に取られます。レジ袋やクレカも、ウイルス付着のリスクはすごく高いです。
それに比べて、近場の登山口まで車でいって低山歩きをすることのリスクは限りなくゼロに近い。なのに、不要不急の外出と同一視され批判されるこの雰囲気。とてもむしゃくしゃしますね(-_-;)
AERIALさん、初めまして。
日記拝見致しました。確かに、散歩がOKなら近くの山も。。っと考えるのは無理もないですよね。でも、最近ではそれもNG的な圧を感じる世の中になってしまいました。外出禁止令、仰る通り、そう言ってくれた方が分かりやすくて助かります。「要請」なんて、アンタが自分で決めなさいって言ってるようなものですから。だとすれば、結局自由な行動を認めているのと同じような気が?
不要不急は人によって内容が変わってきます。でも、自分の知らない世界は全部不要不急って、なんかイヤですね。まあ、知らない人に実態を理解してほしいといっても難しいのでしょうけど、だからこそ知らない世界を暗に批判するのは本当に良くないと思います。
なんか、誰もが疑心暗鬼になっている世の中ですが、今は我慢してやり過ごすしか手は無さそうですね。。
メッチャ文章長いですね!
私も長いけど、私以上です(笑)
でも私のは内容が薄くてチャラいです。
私、東京ですけど、例えば群馬の山、日帰りだと高速使うので、なんだかんだて8000円位かかります。
私個人的には、おっしゃる通りその後の生活が心配です(>_<)
mtkenさん、初めまして。
確かに。。^^;
思いつくまま書いていたところ、なんか気が付けば、もしかして長い?っとは思いつつ、せっかくなのでそのままアップしてしまいました。自分でも、この件に関しては色々思うことがあったんだな〜っと、改めて感じた次第です。
確かに、東京なら1,000円登山なんて難しそうです。それだけ損失も大きいということですね。終息後の生活、本当に心配です。
目の前の小さな経済効果よりも将来の世界経済の崩壊による治安の崩壊を考えなくてはならないのでしょうね。
スペイン風邪の時のように交戦中の国々がだんまりを決め込まないだけましな世界なのでしょうが、5月6日を過ぎても状況が変わらないとどうなることやら。
borav64mさん、初めまして。
世界経済の崩壊、なんか現実味を帯びてきましたね。企業の規模が大きくなるほどダメージも大きいはずですし、内部留保にも限界があるでしょう。リーマンを超えるような企業の倒産が出てくれば、経済も末期的としか言いようがなくなります。5月6日にこの事態が収束していることを願わずにはいられませんが、なんか難しい気が。。?
ほんとに、どうなることやら。。ですね。
初めまして。
凄く感動しました。
ホント自分言いたいこと全部言ってもらって、本当にありがたかったです。
確かに命あってのって言うのはわかるのですが、緊急事態宣言がいつまで続くのか?
本当に5月6日まで?それとも延長してコロナの終息が見えるまで?
だとしたらある程度皆が集団免疫獲得するか、ワクチンが実用化出来るか・・・それだとあと数年はかかるわけで。
本当にイヤになります。
このままだとメンタル(経済的な事も含め)やられてコロナの死者数より自殺のがはるかに多くなる気がします。
難しい問題ですね。
beggioさん、初めまして。
共感いただいて有難うございます。
緊急事態があと数年、いや、ほんとにあり得ない話じゃなくなってきましたね。一時的だからこその緊急事態。。のはずですが、何年も続く緊急事態ってあるんでしょうかね?もう何がなんだかわからない世界です。これほど長い間自粛を続けるなんて、現実的と言えるわけがありません。どこかで線を引かなければならない時が必ず来ます。そして、その時自分が線のどちらにいるのか?すらも分からないというのが実際ではないでしょうか。
登山一つだけ取っても本当に難しい問題ですが、リアルに殆ど保証が無い状態で営業を続けているお店などが取材に答えている場面を見ると、更にやるせない気がしてしまいます。。一日も早い事態の収束を祈るばかりですね。
ayap-jkさん、はじめまして。
遅くにすいません。
仰ること、とっても共感できます。
自分はコロナそのものより、感染した場合の周りの反応が非常に気になるというか、それしか考えてません。
会社で一番くじなんて引いちゃった日には、〇ビになりそうで怖いです(笑
でもなあ、このまま自粛自粛って言われたら、会社が先に逝ってしまいそうなんだよな。バブルもリーマンも何とか切り抜けてきたんだけど、そうなったらスゴイ悔しい。それこそ山なんて登ってられない。
すいません、グチになりました。
superfrogさん、初めまして。
私も同じです。
不謹慎ながら、会社で誰かが感染してくれれば、むしろ気が楽だとすら思ってしまいます。二番くじ以降の人は、全員一番くじの人のせいにできちゃいますから。ウイルスよりも面倒なのは人間?ということでしょうか。どうせ感染するのなら、身近で一番よりも二番以降って、実はかなり多くの人が考えてるんじゃないですかね?なんか冗談みたい話が冗談じゃなくなりつつあります。周囲の目が気になって、症状がでてるのに隠そうとする人もいるらしいですから、本末転倒です。こういう空気を払拭するのが、拡大阻止には重要なのかもしれません。
飲食店のように性急かつ直接的ではないものの、うちの会社もじわじわ影響が出てきています。本当に、どうなることやら。。
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