古い文庫本ですが、私も持っています。
近年はそのページを開くことはありませんでしたが、先月末に久しぶりに雲取山を登った翌日、ベットに入ってから『雲取山』の項を読み返してみました。
一瞬でニッカズボンとキスリングの時代に舞い戻り、山小屋の薪ストーブで暖をとっている気分になりました。
ついでに、好きな『鳥海山』や『飯豊山』も再読しました。楽しかったですよ。
百名山の本は持っていますが、実は『〇〇名山』に詳しくありません。
今年、秋田駒ヶ岳へゆく機会がありました。
ムーミン谷を楽しんだ夜は弥陀ヶ池避難小屋泊で、翌日は乳頭山へ縦走して下山後は乳頭温泉へ。
すばらしい山旅だったので、「ここは百名山に違いないな」と確信したのですが後ほど調べたら違いました。
二百名山だそうな。。。
この程度の知識です。
ところがですよ!
『日本百名山』のあとがきの中に「秋田駒ヶ岳は入れるべきだった・・」との深田氏の一文を見つけました。
僕の感性もまずまずかな(笑)
ヤマレコ登録の登頂数は現在35座。
ヤマレコ以前を加えても60座ほどです。
初めての山域へゆくときにはこの本に掲載された山が重要な候補になりますが、100座完登することはまずないでしょう。
俗に言われる「百名山登り」を否定するつもりはありませんが、最短ルートを効率よく歩くだけでなく、登頂後に該当項を読まれる事をお勧めしたいです。
深田さんの選定理由と共に執筆当時と現在の変化を知れるだけでなく、『日本百名山』は素晴らしい紀行文なので、馥郁とした時間の流れと空間の広さを感じられ、もう一度その山を楽しめる事と思います。
百名山…
選定後に、深田久弥さん、反省が一杯あった様ですね。
それも、人間的で、良いなぁ、と思ったり。
私は、百名山は、良い指針になると思いますが…。
百名山だから、登ろうとか、コンプリートを目指そうと考えた事は無いです。
お山は,登れば、ヤブ山でも素敵です。
もちろん、確かに、百名山は良いねえ。
PS
以前、深田久弥の終焉の地を訪れて、合掌したので、もう、それで満足です。
僕も、日本百名山は旅情あふれるガイドブックだと思っています。
深田さんが選んだ100の中から、登りたい山だけ登らせてもらえば良いと思っています。
しかし、深田さんが数百の山に登ってから選定されただけあって、良い山がほとんどですね。
まあ、普通に読んで、面白い本ではないですが、登る前や登った後に読むと、しみじみ感慨深いものがあります。
自分は、百名山始まってから、すぐ三百名山を目指すようになりました。しかしながら、沢登り、クライミングを初めてから、「三百名山ハイキング」は老後の楽しみでいいかなと思うようになりました
初版が60年近く前の本なので、深田さんの調査はもっと古いわけです。
本文には歴史紹介も含めて懐古的な記述も多いので、登山後に読むとしみじみ感慨深いものがかえって深まるようにも感じます。
深田さんの盗作と不倫の件は聞いております。
資産家の件は残念ながら知りません。
好き嫌いは人それぞれですから、kijoさんの感じた通りでよいと思います。
コメント、ありがとうございました。
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