Goat's diaryに見られる地名 : Aden

ドーントがInakaにGoat's diaryとして残した山行日記には、1913年11月から1922年3月までの六甲山行が記録されています。
これまでこのヤマレコ日記では、Goat's diaryの地名のリストなどを掲載してきましたが、今回から、Goat's diaryにあって現在の場所が推定困難なものについて前後の地名との位置関係を視覚的に表示してみようと思いました。
初回はAdenを取り上げます。「思い出」ではアデンと表示されています。
グラフの画像はこの日記に添付していますが、http://shinji50.sakura.ne.jp/inaka/aden.jpg にも掲載しています。
このグラフはGoat's diaryをAdenで検索し、前後各2箇所程度の地名と合わせて表示したものです。矢印は通過した順序を表し、白抜き矢印で始まり、ドットで終端しています。
このグラフを見ると、直感的にAdenがFutatabiとYamadaの中間に位置するという印象を受けます。
Futatabiを再度山、Yamadaを山田道に当てはめ、その途中にある場所を想像すると、今の感覚では修法ヶ原、分水嶺越、ドーントリッジ、長谷池などが思い浮かびます。Shiogahara Pondはわずか1例ですが、FutatabiとAdenの間に見られるようです。ドーントリッジと長谷池はこのグラフには見当たらないようです。分水嶺越については、このグラフではDaunt Ridge Crossingとの関連が疑われます。
グラフを見る範囲では、Futatabi、Aden、Yamadaの関連が強く推測でき、仮にDaunt Ridge Crossingが分水嶺越と関連するとしても、記録の精粗による影響を考えれば、AdenはFutatabiとYamadaの間にある通過点で、Daunt Ridge Crossing以外への分岐がまれな地点と考えられるのではないでしょうか。
[修正履歴]
2014年8月25日: リンク先グラフの向きを横向きにしました。