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50年近い登山の経験ではお陰様で自分自身の大きな事故の経験はないが、目の前の仲間が滑落・転落したことは何度もある。何度も経験すると度胸が据わってくるができれば起きないほうが良いが長くやっていると様々なケースに出くわす。
いずれも軽い怪我程度で済んだことは「運が良かった」としかいいようがない「無事に不思議あり、遭難に不思議なし」だ。
永い間、自分自身や引率する際に「どうしたら、事故を起こさないか」を50年間考え続けて参考図書やインターネット発信に耳を傾けて身につけてきた、自分はともかく1番大事なことは仲間の引率時の注意喚起だ。
当然リーダーは素質がいるもので、経験による素養ではないといわれる。素養を素質と勘違いしないように謙虚な学ぶ姿勢を持ってやってきた、リーダーの声かけ・注意喚起と仲間が視野から消えないように目配りをして心配りもする、常に神経を仲間に向けて様子を見るわけだが限界がある。
この限界には時間的なものがあり、長い間、出発してまず15分〜20分で衣服調整をかねて体調チェックと水分補給をしてきた。行動中は日帰りはワンピッチが30分〜45分で小休憩と行動食休憩を交互にとってきた、アルプスなど大きな山でも45分〜60分が限界だ。
集中力は15分45分との学説がほとんどで理にかなっている、おしゃべりは注意力が1/60になる実験があったがこれも理にかなっている。こういうただの主観や印象だけではなく物事には科学的論理的裏付けがされている場合がある。
よく、身体が元気な事をいいことに1時間ピッチとして休憩もそこそこに飛ばすグループがいるが「リスクをあげているだけだ」まぁ個人の勝手だから死に急ぐならそうしたら良い知ったこっちゃない。山は「謙虚な学びの姿勢がいる」いつの日か大きな事故になったときにはもう取り返しがつかない。
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