冬期の渚骨岳(1345m)に挑戦したいと思っています。
とても、日帰りでは帰ってこれなそうです。
僕の持っている山装備は、正直寄せ集め。
そんな情けない装備でいきなり挑戦するのはさすがに怖いのです。
そんなわけで事前に体感しておこうと、
-20℃まで下がると聞いた18日の土曜日に
極寒キャンプを貧弱装備で決行。
その結果、無事に生還できましたので、
そちらのレポートをお届けします。
■外気温:-18℃(鼻から息を吸うと、鼻毛が凍ってバキバキいうぐらい)
■ロケーション:
家の前のおんぼろ木造倉庫内。温度は外と全く変わらず。
■テント内気温:−14℃(吐いた息がテント裏面にひっついて即凍るくらい)
■装備
テント:MountainHardware Driffter2(3シーズン用)
商品紹介動画→http://www.youtube.com/watch?v=ryyiRJyjleg
寝袋:Walkabout 800m(-20℃まで対応できると山屋のおばちゃん談)
マット:銀マット(折りたためる極薄と丸める極厚タイプ)
■服
アウター上下:BURTON
(古着屋で8000円で購入。)
フリース上:L.L.Bean POLARTEC WINDBLOCシリーズ
(古着屋で1000円で購入)
ミドル上下:G.U.のジャージ(裏:フリース 表:ウィンドブレーカー生地)
(2〜3000円位。ケツの部分が裂けて破れたまんま)
ベース上下:G.U.でかった化繊のスポーツ用の下着
(1着1000円程度)
手袋:ホームセンターの防寒作業用手袋300円+100円ショップの普通の手袋
靴下:5本指靴下+普通の靴下+防寒靴下×2
(いずれもホームセンターにて購入)
■総評
貧弱な装備の割には意外と眠れた。
3シーズン用のテントでも、外気と‐4度の差が作れたのは素直に感心。
しかし、翌日の登山には不安を残す浅い眠りであった。
■詳細
23時頃までは、
初めての寒さに対する興奮、
銀マットが薄いの一枚だけ、
足先が冷えて寒い、
以上、3つの要因で眠れず。
分厚い銀マットを1枚追加し、
上半身は温かかったので、
着たまま寝ていたBURTONのジャケットを、
寝袋の上の足先にかぶせると、
冷えもおさまり、
落ち着いて眠ることができました。
しかし、午前4時頃。
おしりにチューペットを突っ込まれているような感覚で目が覚めた。
ちょうどジャージが裂けているおしり部分から冷気が入りこみ、
僕のかわいい尾てい骨が悲鳴をあげておりました。
尾てい骨を保護するため、BURTONのジャケットを腰に巻き、
バックパックに足を突っ込み、眠ろうとする。
が、今度は足先が冷たすぎて眠れず。
寝袋も僕の吐く息が凍りつき、びたびたに湿ってきた。
克服しなければいけない課題は見え、
明日は子供達のスキー大会を見学に行かなければいけないので、
家の中に逃げ込む。
家って素晴らしい。ふとんって素晴らしい。
文明のありがたさに枕を濡らしながら、泣き疲れて眠る(誇張)。
以上。
■見えてきた課題
・やはり湿気&保温対策にシュラフカバーは必須。(これは買おう)
・ミドルは破れたジャージはやめて、防寒つなぎで再チャレンジ。
・床は木材だったので、次は雪面上にテントを敷いて寝てみよう。
・イグルー内、テント無しでの就寝にトライしてみよう。
・テント+防風ブロックでの就寝にトライしてみよう。
・ライトダウンの上下が欲しいなぁ。(お金に余裕ができたら)
・テント内のあったかシューズが欲しいなぁ。(お金に余裕ができたら)
・マットもサーマレストのが欲しいなぁ。(お金に余裕ができたら)
んー、まだまだ安心して冬期の渚骨岳に登るには怖いので、
課題をひとつひとつクリアしていきたいと思います。
寒い思いをすると、欲しいものが増えますねぇ。
やりたいことが増えると、欲しいものが増えますねぇ。
むむむむん。
gaku88さん、お早うございます。
実に実践的な研究をされていますね・・・
・テントのフライと地面の隙間を雪で埋めれば、もっと外気との温度差を稼げると思います。
・翌朝一番用の水確保の意味で、ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽにすると寝付きが良くなるでしょうね。
・冷え性の人はさらにホッカイロを2個足元に投入すれば効果的。
シュラフの限界温度が-20℃なのであれば、着込んで寝る条件だとして、これくらいで充分行けそうな気がします・・・
がくはちさんこんにちは
渚滑岳、近所なんですか?渋い山好きですね。
イグルー作れば、外気温遮断で中はマイナス4度くらいまでしか下がらないので、ぬくぬくですよ(隙間をちゃんと埋めないと寒い)。
>dari88様
コメント&素敵な知恵、ありがとうございます。
・テントの隙間を雪で埋める。
・朝食用の水を湯たんぽ
・ホッカイロ
次はやってみたいと思います。
>yoneyama様
いつも、コメントありがとうございます。
密閉イグル―は-4℃ですかー。すごいですね。
先日作ったイグル―で寝てみたのですが、
開口部が大きすぎるとダメですね。
イグル―泊は、寝袋がびちゃびちゃになるので、
シュラフカバーは必須な気がしますが、
どうされてますか?
イグル―が、
yoneyamaさんのように40分で作れる自信があれば、
テント泊の実験もしなくてすむんですよね。
もう一度、イグル―作り挑戦してみますー。
あー、山用のスコップ買わなきゃ。
渚骨岳は徒歩で1泊2日で
なんとか帰ってこれる距離にある唯一の1000m越え峰
なので挑戦してみたいと思っておるのです。
この辺りにお住まいなんですね。渚滑の東のあたりに第五区という集落があり、学生の時、山行中にそこの公民館で一泊しました。商店もあったのですが、6年ほどまえ再訪したら、もう誰も住んでいませんでした。その横のペンケプシュナイ林道奥の廃村あとなんかも巡る、冬のスキー山行でした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-21396.html
シュラフカバーは使っていますが、寒いので冬はびちゃびちゃにはなりません。一泊なら濡れたってかまわないのではないでしょうか。
yoneyama様
・ご紹介頂いたスキー山行、以前に確認しておりました。
楽しそうですよねー。ずいぶん、装備が古い感じがするなぁと思ったら86年の記録だったのですね。
・山田商店さんのことですよね。きっと。
今は犬が何匹かいて、まだどなたか住んでるとの
噂もあります。
・シュラフカバーの件、そうなんですね。
1泊なのでいらないかなぁとも思ってはおりました。
びちゃびちゃにならないのであれば、
買わずにいってみたいと思いまーす。
いろいろご教授頂きありがとうございます!
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