子供は、その瞬間、その時を生きている。
低学年まではとくにそう。空(僕の息子)はとくにそう。
あの山の頂に行ってみたい。
あの頂きからはどんな景色が見えるのだろうか。
行く過程になにかおもしろいものがあるかもしれない。
そんな想像をエネルギーに歩くのはまだ早いようだ。
8歳の空と、ただ山の中に、遊ぶ。
そんなことをしてみたくて、
丹沢の松茸山に行ってみた。
登山道の入り口に連れて行ってみた。早戸川方面。
少し登りたくなったみたいだ。
リュックを背負わせて、登山道を先に行かせる。
10分で飽きた。
飴をダシにあと少しだけ歩かせてみる。歩いた。
でも、本当は帰りたいとボヤク。
もちろん、僕は山頂へ行きたい。
「下ろうか」と僕.
「ほんと?」空の顔が輝く.
その顔を見て、降りることに決めた。
心の切り替えは大人の方が早い.
とたんに空は歩きながら「遊び」はじめる。
風に折れた枝を拾って、落ち葉を刺してみる、
枝をふりまわして音をならしてみる、
折って尖らせてみる。
山道の落ち葉を棒で掃除する。。
無限に「遊び」が広がっていく。。
僕も「遊ぶ」ことにした、
時間を気にせず、
一番大きいもみじの葉を捜す。
一番大きい朴の葉を捜す。
小さな枝を谷に投げてみる。
空の「遊び」に全力で反応しながら、
木の枝をフリフリ。山道を降りる.
おかげで10分で登った山道を下るのに、たっぷり50分かかった。
子供は「遊び」の天才だ。「道草」の天才だ。
駐車場に戻ると小腹が空いた。
看板を見ると、近くの小川の側に東屋があるみたい。
そこでお弁当をたべることにした。
ガスストーブを開いて、缶に接続し、火をつける。これも「遊び」。
東屋でお弁当を食べる、
東屋の手すりにナマケモノのようにぶらさがる、
東屋の手すりを平均台にする。
ずぅっと遊んでる。
食事も終わって一段落。
河辺で焚き火がしたくなった。
「焚き火する?」
「やろ!」
以前、ゴールデンウィークのキャンプで、
夜、この子達が遅くまで焚き火の火の管理に熱中していた。
寒いし、僕も久しぶりに焚き火がしたい。
さっそく、小枝と枯葉、枯れ茎を集めて、
小さな焚き火をおこした。
二人で小さな焚き火をおこした。
風の通り道がどうの。
火は下から上に燃えるから、枝の向きがどうの。
ススキの葉が着火剤のように燃えることを発見して喜ぶ。
「今」を引き伸ばす「遊び」。
気の向くまま、今この時を楽しむ。「遊び」
8歳の空に大切な事を教えてもらった。
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