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この時 母は「27年ぶりの山歩き」だった。
「まさか この歳になって 娘と一緒に山へ登ることになるなんて
思ってもいなかった~」
と言いながら、緊張気味に登山口へ向かった。
登山口をスタートしてからは、イキイキした様子で歩いていた母。
「どこまで登れるかわからないけど、ゆっくり登れるところまで行ってみる」
と言いつつ、ちゃんと山頂までを往復してきたのだった。
それどころか、
その後 ほとんど筋肉痛がなかったというから驚きだった。
20代前半、職場の「山部」の方たちにお願いして
県内の山を中心に同行させてもらっていたという母。
結婚し私たちが生まれてからの山といえば、
毎年春に父と行っていた山菜採りくらいだったと思うし
(親子で 何度か月山に登ったことはあったかな。)
父が病気を患い 他界してからは、山へはほとんど行っていなかったはず。
この時 山頂まで登ることができて とても喜び、
「来年まだ元気だったら また登ってみよう」と言って
昨年夏にも また月山に登り・・・
そして今年も 登ってくることができた。
帰りの車の中で
「来年は どうかなぁ・・・。」
と つぶやく母に、
「来年も、登ろう!」
と答えた。
母と一緒の月山。
あと何回登れるかわからないけど、
1回でも多く登れるように 祈っている私。
写真左:ニッコウキスゲの群生を眺めながら歩き出した。
写真中:ガスが晴れた時、ずうっと向こうに うっすら鳥海山が見えて感激。
写真右:ガスの中から9合目の仏生小屋が現れた。ここでコーヒータイム。