時期は1986年だと思う。
山行も充実してくると、欲が出てくるものである。
だんだん夏山だけでは我慢しきれなくなってきた。ということで、
ヤマケイに触発されたのか、ゴールデンウィークに尾瀬に行くことにした。
その準備もかねて、低山で雪になれておこうと思い、1月の初めに、
丹沢の大山三峰山に出かけた。
この山は今、熟達者向きとガイドではなっているが、当時はそれほど書かれていなかったように思う。
煤ヶ谷で降り、川沿いに行き登山道に取り付いた。ハシゴ、鎖があったが、
さして問題とせずに山に登ることができた。
問題は下山のとき起きたのである。
降りの取り付きが見つからず、違った方に誘われてしまって、気がついた北側の沢沿いを降りていたのである。踏み跡があるから大丈夫だろうと考えたのがよくなかった。沢の最後で右に行けば何事もなかったはずが、左岸を下ってしまった。そのため、最後がちょっとした崖になってしまったのである。
さらに、引き返せばいいのに、その崖を下ろうとしたのである。まあ、自信過剰になっていたのだろう。崖の高さもそれほどでなかったこともある。
案の定、最後には崖をすべり(つまり後ろ向きに滑落した)落ちた。
落ちるときは、妙に頭がさえるものなのか、重心のかげんで頭が下になるのを感じた。そして、頭が地面につき何回か後回転をした。
幸いにも雪があったので、衝撃はさほどなく、
外傷も鼻の下を切っただけであった。
ただ、体はあちこち打ち付けたらしく痛んだ。
衝撃と落胆でとぼとぼと、すっかり平らになった道筋を下っていくと
朝来た煤ヶ谷に出てきた。思いもかけないことだった。
はじめまして、
度々、書き込み、ありがとうございます。
今日、今年、初めての山歩きをしてきました。
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