26日の脱出劇からはや5日、豆だらけだった足もほぼ完治し何とかランニング再開できるようにまで回復しました。
当時、別れてから笹藪を突進しているときは本当に悪夢のようでした、何せ体力がおぼつかないため、足が笹に絡み、ほとんど進むことが出来ず、遭難してしまった人もこんな気持ちでその場から動けなくなってしまったのだろうな・・・なんてことを考えながら降りていました。
とにかく尾根を進むことは難しいと考えていた時、谷の底の方に沢が走っているのが見えました。 今までの経験から地形図を見て、この沢を伝って降りれば何とかなると思い、出来るだけ体力を使わない方法で沢を下っていくことに。 途中まで来ると赤テープ付きの巻き道もありましたが、あえて沢の浅瀬を歩いて行く。 疲れがピークに達すると・・・ やはり見えるわけのないものが・・・ あとで冷静に考えるとこれって幻覚。
たとえば、渓谷口へ出たところで人影が見えたり、上の方に林道や車が見えたり・・・。
実際は渓谷口までの林道は崩壊により通行止めになっているため、誰も入ってこれず、まして人など居るわけが無いのである。 このときは余裕などほとんど無かったので写真など撮るよしも無く・・・であった。
今思えば途中の写真は撮っておくべきだったと思う。 とりあえずこんなところを歩いてきたといった事で、少なからず参考になったかもしれないからだ。
最後、町まで出てきて花火が上がっているところを見たときは、正直ほっとした。
今回遭難せず無事下山できたのは、三河本宮山でのバリエーションルートでのトレーニングのおかげだと思う。
本宮山では、尾根の縦走、谷から尾根への取り付き、沢登り、藪漕ぎ、岩場登り、ロープや鎖場など、 特に沢ルートについては滝を巻いていったりロープで直登したりとかなりのめり込んでいたので、結果 明るいうちの下山が出来たのかなと思う。
みんなが通る表参道も、回数をこなせばかなりの体力トレーニングになるわけで、本宮山へ通い詰めた事が今の自分の登山スタイルを構築してくれたようなものである。
また、普通は沢などを下ればまず行き止まりになって遭難してしまいがちだが、逆に自分は沢ルートの経験があったので脱出ルートとして進むことが出来た。
しかし、今回は1歩間違えば遭難しかねない危険な山行であったことは十分反省しています。 怪我でもしていれば確実に遭難していたと思います。
あのとき一緒に歩いたKさんも無事下山できて、あの日は本当に運が良かったと今でも思います。
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