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左オカヨシガモ♂。渋い大人の魅力をもったカモです
中イカルチドリ。じっとしてたら河原の石と区別が付きません
右カワガラス。繁殖開始時期が最速クラス(すでに巣作り始めてます)
私が所属する日本野鳥の会広島県支部では毎年この時期にガンカモ類の全頭調査を行っており、私も会員の端くれとして調査を開始しました。
鳥の調査の三種の神器といえば双眼鏡、カウンター、あと一つはう〜ん?図鑑?ですが、特にカウンターの使い方で調査員の力量が推し量れます。
私程度の低級調査員の場合、「物理カウンター2つ」か「物理カウンター1つ+仮想カウンター1つか2つ」か「仮想カウンター2つ」で対応します。
これが上級調査員になると「物理カウンター4つ+仮想カウンター2つ」とかになるそうです。交通調査員だってたくさんカウンター使ってますがあれと同じわけにはゆきませんのであしからず。
で、カウンターですが、馬鹿正直に1,2,3…ってやるのはせいぜい30羽程度の群れまで。それ以上だと相手も生き物で移動してこんがらかるから工夫する必要があります。私が師匠に習った方法は3羽,2羽,3羽,2羽とカウントしてゆくやり方ですが、そこら辺は5羽ずつとか好みや状況によって臨機応変に。
以前700あまりの群泳するカワウをカウントしたときは動くし潜るし無理ゲー。仕方ないので5羽ずつで3回カウントして平均値で提出しました。
カウント絡みのトリビアを一つ二つ。
「日本野鳥の会」といえば「紅白歌合戦」と連想されがちなのですが、実は日本野鳥の会が歌合戦でカウントしたのは6回だけ。麻布大学野鳥研究部のほうが回数多いのです。まぁ、一般の方から見ればどっちも似たようなもんですケド。
このカウント技術は選挙の際にも役立てられています。
開票所に陣取って双眼鏡や望遠鏡で開票作業の手元をカウントするのです。その結果が開票速報としていわゆる「当確」になるわけです。選管とは一切関係なく、放送局との契約なので、人員を動員できる予算を持つ放送局がより早く、より正確な速報を出してきます。
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