私の会社では海外出張の際の保険は会社が社員に持たせている法人クレジットカードに自動付帯している海外旅行保険を使用し、不足分は社員が任意で保険に入るという運用をしてきました。
ところが先日、この法人カードの規約を読んでみたところ、海外旅行保険が「自動付帯」から「カード利用条件あり」に変わっていました。これまでは何の手続きもなく無条件についていた保険が、カードを使って航空券やツアー料金を決済した場合しか適用されなくなってしまったのです。
弊社の場合、海外出張にはいろいろなパターンがあり、帰国後に旅行会社に振り込む形で支払う場合もあります。この場合は事実上、法人カードの保険は使えない、ということになります。
法人カードの規約が変わったのは昨年末だったようで、これまで変わったことを社内で気が付いた者は誰もいませんでした。つまりこの間、無保険の状態で海外出張に行っていたことになります。
もし海外で病気やけがをした場合、医療費はすべて個人で支払わなければなりません。健保がきかないので場合によっては入院1日で100万円、虫垂炎で入院して1000万円もかかったなどという話も聞きます。とても個人で払いきれる額ではありません。
今月末に海外出張する社員がいるため会社の経理部に別途、保険の加入を申請しましたが、経理部は「法人カードで賄えるんやから、いらんやろ」と加入を拒みました。経理部もカードの規定が変わったことを知らなかったのです。経理部に会社の経費での保険加入を認めさせましたが、交渉に2日もかかりすこぶる疲弊しました。
本来なら法人カードを管轄する部署である経理部がしっかり管理していれば、こんな無駄な労力を払わずに済んだのですが。
「これまで使えていたから」とチェックせずに出発させていたら、とんでもない不利益をこうむりかねないところでした。必ずその都度事前に規約をチェックし、本当に保険が使えるのか確認しなければいけない。そして経理部よ仕事しろ、と思った次第です。
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