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大阪府八尾市でコンクリート詰めにされた女児の遺体が見つかった事件。
女児の叔父(母親の弟)が死体遺棄容疑で逮捕された。
新聞の報道によれば、女児と母親は容疑者の父と同居していたが、女児が4歳のころに母親が家を出てしまい、女児は容疑者の父が世話をしていた。しかし、世話ができないと訴えたため、容疑者が引き取って面倒を見ていた。
女児は6~7歳のころに容疑者から暴行を受け死亡。衣装ケースの中でコンクリートに詰められ、十数年放置された。
容疑者の父は市に対し「女児と母親はいなくなった」と説明しており、2人は失踪者扱いとなり市は住民票を削除したという。つまり、この女児は生前から死んだことになっていたのだ。
女児の誕生日は私の双子の娘と数日しか違わない。
とても他人事とは思えない。
私の妻は娘を出産直後に倒れたため、私がワンオペ育児をした。
この国では女性のワンオペ育児にはそれなりの制度があるが、男性の場合はほとんど皆無と言っていい。行政は「男は女と比べて経済力があるのだから自分でなんとかしろ」という考え方なのだ。
私の場合は児相に相談して使える制度をフルに使い、なんとか危機を乗り越えることが出来た。しかしこの女児の場合、児相が介入した跡が見られない。
児相の介入があれば、女児への虐待は阻止できた。
70年代に石立鉄男主演の「パパと呼ばないで」という人情TVドラマがあった。
石立演じる独身男が、亡くなった姉の娘を引き取って育てるという話だった。
今回の女児と境遇が似ている。
しかしドラマでは、女の子は下宿先の家族や近所の人たちに可愛がられ、愛情を受けて育つ。
ドラマとはいえ、あの時代は周りの大人がお節介を焼くのが当たり前だったのだ。
行政だけでなく、社会や地域が誰の子どもも放っておかない世の中にならないといけない。
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